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まずは、戦車戦だ。
撤退するソ連軍・・・
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偵察班よりソ連軍の位置は把握できた。 「さて、どうするかだ。」「相手は、5両らしい。」「まだ、シベリア鉄道が整備されていないんだろうな。」 「こちらは、6両ですから。」「そうだ、正攻法で、いけるんじゃあ。」などと、隊員らは好き勝手言ってるが・・・ 「うむ。」「やつらが、河を渡った付近に網を張ってるはずだ。」「普通に正攻法では、乗せられかねないぞ。」「当方は歩兵がいないからな。」 日本軍は戦車を歩兵の支援として運用していた。 これは、シナ大陸では、それで十分だった。 なぜなら、シナ軍には戦車がないからだ。 装甲車もない。 とにかく、数が多いだけのシナ軍なのだ。 しかし、ソ連軍はシナ軍ではない。 近代的装備があるのだ。 戦車の性能は互角だ。(もちろん、贔屓目に見てだ。) それで、いままでの戦闘方法では、痛い目に遭うのはあきらかである。 今野も、それで夜襲やら奇策へ走るのだ。 「うむ、夜襲は警戒してるだろうからな。」「隊長、3両で先制して、残りの3両での待ち伏せは、どうでしょうか。」 「それも、かんがえたんだが・・・」と、悩む今野だ。 「隊長、ヤツらは、戦車の後ろに歩兵を5,6人くらいで、横一線で攻撃してくると思いますが。」「うむ、そうだろうな。」・・・「よし、決めたぞ。」「3両で、突撃だ。」「そして、まっすぐ抜けるんだ。」「そして、ヤツらが追ってくる。」「つまり、横一線に穴を開けるんですね。」「そうだ。」と、今野だ。 「それで、突撃する戦車はオレが行く。」「手はかんがえてあるんだ。」と、自信たっぷりの今野隊長だ。 「この前の戦闘でヤツらの装甲車やトラックが転がっていただろう。」「え、え。」「そこで、修理用の鉄板を拾ったんだ。」「あれですか。」 戦車の後部に立てかけてある。 「アレを前に取り付けるんだ。」「日の丸が隠れるから、今はつけてないが。」 国旗を表示するのは国際法できまっている。 「それで、突撃攻撃でソ連の動きを誘うんだ。」 「無線で連絡を密にすることを忘れるな。」と指示だ。 今野は隊員と鉄板を洗車の前に取り付ける。 まあ、日の丸が隠れるが、細かいことは言ってられん。 「これで、1センチ装甲が厚くなるはずだ。」と、今野だ。 しかし、操縦が・・・「前が見えませんが。」と操縦士だ。 「そこは、オレの指示を信用してくれ。」と、今野だ。 「しかし、1センチでも重いんですね。」「斜め装甲だから、砲弾が撥ねる率が高いから、いけるはずだ。」 「では、乗車だ。」 敬礼をわすれない隊員らである。 そこは、軍隊だ。 烏合の衆ではないのである。 「オレに続け。」と、戦車が、「ブルン。」と震えて前進だ。 目指すは、ソ連軍の待ち伏せである。 作戦は思い道理には進まないものだ。 それは、ソ連軍も同じである。 しかし、しかしだ、ソ連軍が対戦車砲を6門隠しているのは、間違いないのである。 偵察班が、戦車と歩兵しか確認したいないからだ。 ソ連軍が渡河したときは、確認したいたのだ。 それが、居ない。 つまり、待ち伏せの為に隠したと踏んだ、今野であった。 前回は夜襲に賭けたが、今回はどうなるか・・・・
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