日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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河をソ連が渡った。

今度は、何両だ。

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 満州国とソ連の国境を河としてるのが、満州国だ。 わかりやすいからだが。 ソ連は違う、凍らない港を求めて極東まで・・それが、日本の脅威となり、満州国建国だ。 そして、そこへ肩入れする、わが国である。 生きて、生活するためである。 その為には、住むところが必要だ。 それが、国土である。 定期的に偵察の出ている偵察隊からの報告である。 「また、ソ連の動きがでてきました、まだ河は渡ってはいませんが。」「動き?」 「え、え、以前のときと同じ雰囲気です、おそらく近い内に。」「ううむ、なら用意せねば、手遅れになりかねんな。」 「今野君、聞いてたね。」「え、え、了解です。」そして、「おい、戦車隊集合だ。」となるのである。 前線基地は、簡素な造りだ。 いつでも、撤収できるようになっている。 まあ、兵舎はテントだ。 まともなヤツは無線小屋くらいである。 発電機や無線機は水に弱いのだ。 隊長以下、28名の隊員が集まる。 隊長の周りに集まる。 「いよいよ、露スケが・・」「やっとですか。」「いよいよ、やるんですね。」などと、騒ぐ声だ。 「ん、皆静かにだ。」と、車長が静かにさせた。 「偵察隊から、そろそろとの話だ。」「3両、2班での行動は戦闘でははじめてだ。」 「おう。」「無線機は常に入れておくこと。」「そして、小隊の指示は小隊長にまかせる。」「オレは中隊としての指示を出す。」「それで、小隊としての各自の受け持ちを忘れるな、連携を密だ。」「了解です。」と、敬礼する隊員らだ。 答礼で返す、今野中隊長である。(いままでは、小隊長だったんだが) 「各員、乗車。」と、副官が指示だ。 戦車兵は、最初は装填手だ。 そして、操縦手、そして砲手である。 砲手の中から車長となる。 まあ、今回は装甲車部隊からの移籍が多いから、幾分違うが・・ 戦車乗りは、全員がエンジンや無線機、そして砲を扱えるのだ。 だから、無理難題を押し付ける、上官は皆無である。 そこが、機甲部隊と歩兵部隊の違いであった。 ヒトと違って機械、エンジンはイジメれば壊れてしまう。 精神力では、戦車は動かないのである。 いくら鞭で叩いても戦車は馬ではないからな。 しかるべき、整備と燃料がなければスンとも動かないのだ。 それで、イジメ体質は戦車兵には、少なかったとか。 理屈をこねるヤカラも戦車兵には多かったとか。 「戦車、前進。」と隊長が無線で指示だ。 7両、2班の指揮ともなると、声では届かないのだ。 マフラー(消音器)が付いてるのだがデーゼルは五月蠅いのだ。 それが、7両だ。 まあ、騒々しいのである。 もちろん、偵察戦車が先行しているのだ。 斥候は大切である。 それは、ソ連も同じである。 偵察戦車の双方が鉢合わせにならないように、そこはソコなのだ。 戦わないことが、大切だ。 それで、偵察戦車は、防衛のための砲が(小口径)ついてるが、撃つことはまずない。 相手に悟られずに、敵の位置や戦力を持ち帰らねばならんのだ。 それで、慎重な兵を選ぶのである。 そして、失敗してもウソを報告しないことが大切である。 そこは、上官の態度行かんなのだが・・・・ 「おい、ここいらで、エンジン停止だ。」 「オレが様子を見てくる。」 偵察戦車から車長が降りて、そ~っと岩の合間から顔をだした。 「いやかった。」「5両に3台、野砲が6門・・・」と、確認して下がる。 戻り、無線機で連絡だ。「敵は5両の戦車と3台の装甲車、野砲が6門で、運ぶトラック6台。」と、送る。 「あとは、歩兵などが100以上と。」送った。 前回の越境紛争と同程度の戦力だ。 「まだ、シベリア鉄道が完全ではないようだな。」「野砲が6門か、たぶん対戦車砲だな。」 「距離は50キロ先だな。」 「さて、どうするか・・・」 
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