日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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鹵獲戦車を使う。

背に腹はかえられない。

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 「せめて、9両あれば。」と、隊長はおもう。 現在5両で、隊員も5両ぶんだ。(自身を入れてだよ。)「3両で小隊だ、それが3個で中隊だ。」「あと、4両あれば・・」「そうだ、露スケのヤツがあったな。」「しかし、我らは栄えある皇軍だ。」 「敵の戦車なぞと言ったら・・・」 どこの軍隊でも、精神論はある。 つまり、突撃精神や大和魂と言った話である。 兵器や人員が有り余るほどあるなら、その言葉は少なくなるだろうが・・ 「とても、そんな余裕はないようだな。」と、今野は思うのだ。 なんせ、戦車でさえ足りない。 まだ、大量生産できるほど工場ができていないのだ。 満州国の軍事費も関係してくる。 いくら、海軍がないとはいえである。 満州国は海軍は日本にオンブでダッコなのだった。 まあ、日本がロシア、現在のソ連の脅威を防ぐために建国したからである。 米軍が韓国を建国したのと同じである。 (このラノベ世界では韓国も北も無い、そこはシナの植民地で、修羅のクニだ。互いに裏切りと暗殺で人口は減るばかりだ。) 半島は満州国とシナとの緩衝地帯である。 満州国も関わらないし、シナの搾取の場所なのだ。 「司令に相談しかないな。」と、あきらめ顔で、「司令、現在訓練につかっているソ連戦車を、国旗を描きかえて、我が軍としたいが・・」と、遠慮がちに相談だ。 東条司令官は、「ふむ、そうだなモノがかんがえようだ。」「アレは、露スケが放置したいったんだろう。」「そうです。」「つまり、いらんのだな。」「え、え。」「なら、いいんじゃないか。」「え、え。」「ただし、国際法にのっとって日の丸を掲げよ。」「ハイ。」と、敬礼の今野だ。 「以外に、モノわかりがいいじゃん。」と、思った今野だ。 菊の御紋章がないとか、言われたら・・・ そして、2両のソ連戦車はソ連の赤い☆を消して、日の丸を描いたのである。 「しかし、砲塔の左右だけでは、間違うこともあるかもだな。」と、後ろへ陸軍旗を掲げた。 そう、旭日旗の陸軍版だ。 「なかなか、様になってるじゃないか。」と、隊員がいう。 「そうだ、2両分の増員は?」「まだ、増員されてませんが。」「それでは、使えんぞ。」「でも、5両が7両ですから、隊長が1両独立できますよ。」「つまり、小隊2班と隊長が1両です。」と、車長だ。「それに、ソ連もデーゼルで同じ軽油ですから便利ですな。」と技師が付け加える。 そこへ、無線員が、「追加の人員は、司令が要求してくれました、早急に補充されます。」と、報告だ。 「そうか、中隊は無理だが、2班の小隊が・・」「これは、うかうかしてはおれんぞ。」 「おい、早々に迎えの準備だ。」「2両だから、8名増員だ。」「部屋を2部屋確保だ。」「ロッカーの用意も・・」と、なかなか忙しくなったのである。 そして、技師らが、ソ連戦車へ無線機を苦労して取り付けたのである。 ソ連戦車は無線機の装備がないのだ。 「そうだ、砲弾だが。」「口径が少し違うが。」「どうすれば、いまは戦車内の砲弾が使えるが。」 「そうだ、我が戦車砲より口径が少し大きいのだったな。」「あ、あ、微妙だがな。」「真鍮板(金属板)の薄いヤツを巻いてつかうんだ。」 「それは、いいアイデアだが、使えるんか。」「オレは砲手だ、十分使えるぞ、試したことがあるんだ。」 そして、真鍮板でスリーブがつくられて、砲弾へ巻く。 それで、射撃ができたのだ。 まあ、我が戦闘型戦車砲は長砲身だ。 それで、装薬も多いのだ。 そのスリーブが砲弾の薬莢を補強して、ソ連戦車砲でも十分使えたのだ。 つまり、一石二鳥である。 
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