戦国時代に機関車。

ゆみすけ

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種子島への使い。

鉄砲は2丁だ。

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 「いいか、渡す鉄砲は2丁だ。」 「あとは、船の防衛用だからな。」 「わかりましただ。」 なんか心配だが、オレが行く暇は無いのだ。 種子島までは遠いのである。 新造の蒸気船に種子島までの使いが乗り込んだ。  もちろん、船頭は経験者を充てた。 そして、海賊対策に鉄砲使いを1小隊あてがったのだ。 旋盤の実用化で鉄砲にもライフルが刻まれて、命中率が劇的に向上したのだ。 いままで、200メートルが限界であったが、500まで実用距離が伸びたのだ。 つまり、500も離れても撃ち落とせるのだ。 海賊が襲い、フネに乗り込まれると厄介なのである。 船頭などは民間人だからだ。 弓矢を防ぐ矢留も所詮、木の板だから鉄砲の銃弾の敵ではない。 10センチくらいの木の板などは38口径で撃ちぬけるのである。 オレが作る鉄砲は口径9ミリだから、かなり離れていても穴が開くのだ。 下手な、カブトなど問題外である。 蒸気船は九州の博多港で石炭を補給して種子島を目指すことになっている。 もちろん、8月から10月の台風シーズンは避けたのである。 そのころまでには、機関車の線路は美濃から京の他に、京から大阪港、美濃から名古屋港までは開通したのである。 しかし、まだ単線だ。 複線化は、まだまだ先の話である。 九州の炭鉱の線路や博多港から炭鉱までは優先して線路を引かねばならない。 鉄の大量生産は最優先事項で進めたのである。 軍艦で欧州へ殴り込みがオレの夢なのだ。 砲艦外交で、白人の社会を封じ込めるのだ。 コロンブスはブスのままでいいのである。 バスコダ・ガマもガマのままでいいのである。 黒人はアフリカに、白人は欧州に、亜細亜とアメリカは黄色人種のモノであるのである。 グローバルなんて問題外である。 世界共通語は高天原の言語となるのである。 もちろん、日本語である。 (オレは英語が大嫌いなのだ。) 英語もシナ語も、文法は、私は行く学校だが、日本語は私は学校へ行くである。 根本が日本語と外国言語は違うのだ。 そして、シンガポールの東インド会社を殲滅するのだ。 まだ、英国がスペインの無敵艦隊に勝つ前に、日本艦隊が無敵艦隊を殲滅するのだ。 それには、鉄の軍艦が5隻もあれば達成できそうだ。 戦艦大和は無理だが、三笠ぐらいは建造できるように、簡単にラフな図面を描いた。 それを、船大工に見せたら、「とても鉄が足んねえだ。」 と言われた。 そう、鉄が足りない。 日本に近い鉄鉱石は、カンガルーのいるオーストラリアだが、遠いのだ。 シナ大陸は質が悪いのだ。 朝鮮は関わりたくない。 まあ、それまでは、日本の少ない鉄でつくるしか無いな。 戦艦三笠の建造が、当面の課題だな。 今の技術なら三笠は建造できそうだ。 なんせ、蒸気機関は完全にモノにしたのが、日本の職人連中なのである。 あとは、無線電信さえ完成できれば欧州殴り込みだ。 夢は広がる大洋へである。 まずは、宣教師の禁止だ。 キリスト教は欧州から出さない。 せいぜい、魔女狩りで自滅してくれればいいのである。
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