満州国、戦車開発会社

ゆみすけ

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皇国陸軍の統制エンジン。

ジーゼル・エンジンを1本化する。

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 部品の共有化は現在では、当たり前田のクラッカーなんだが・・・
ドイツ帝国や我が皇国は、そうではなかったのだ。
 良い例が銃の弾丸の規格である。
日本へ小銃が大量に輸入されたのは・・・米国で南北戦争が終わり、小銃が大量に余ってしまったからでもある。
 米国のユダヤ武器商人は日本の倒幕騒動を商機とみなしたのである。
それで、大量に輸入されたのだ。
 それは、ゲベール銃といって、オランダ語風に呼ばれた。
火縄を使わないことは合戦に革命をもたらしたのだ。
 なんせ、それまで9メートルもの長さの火縄を持参していたのだから・・・それも、2輪だ。
1日の合戦に、18メートルの火縄が・・・やって、られないわ・・・
 話を弾丸に戻そう。
日本軍の歩兵銃は13年式村田銃から18年式村田銃、そして22年式村田銃へと・・・
 まあ、日本兵の体格に適合した銃への改造は良いことなんだが・・・
日本陸軍は銃弾を統一化しなかったのだ。(まあ、できなかったが本当だ。)
 それで、口径は同じなんだが・・・使えない銃と、使える銃が・・・
現場は混乱するばかりだ。
 その反省から、現在の陸上自衛隊はNATO弾に統一している。
NATO弾は米軍と共通でもあるから・・・戦場で迷うことはないのだ。(実際は使えないどうだ。)
 つまり、部品を同じにすれば修理も同じだから、トラックのジーゼル・エンジンを修理する部品と戦車のエンジンを修理する部品が同じになれば・・・戦場で応用が利くのだ。
 史実でも、三菱重工がジーゼル統制エンジンを造り、部品の共通化を実施している。
そうすれば、武器の生産コストが下がり・・・
 兵器の稼働率も上がり、イイことなんだが・・・
なかなか、政治家の利権や企業の思惑が・・・うまくいないようである。

 「どうして、この予算が通らないんですか?」と、矢田主任が庶務へ苦言だ。
庶務課の加藤主査は、「いいですか、もう予算はギリギリなんですよ。」
 「振れないソデなんですよ。」と、諦めろ口調だ。
「でも、新型戦車は国策で開発すると・・・」と、文句を・・・
 「いいですか、それはソレです。」
「満州利権を米国へ売れば、可能かもしれませんが・・・」と、主査がいう。
 「なんだそれは?」
「米国のユダヤ財閥が満州の鉱山利権を日本に売ってくれないかと・・・」
 「満州国では開発ができないから、満州国が日本へ売ってくれたそうです。」
「それに、ユダヤ資本が共同開発を打診してきたそうです。」
 「なんで、君が・・・」
「まあ、魚心あれば水心ですよ。」
 「もうすこし、待ってください。」と、主査がいう。
「わかった、3ヶ月だけ待とう。」と、矢田主任だ。
 日露戦争で日本はユダヤ資本から多額な借財を・・・(つまり、ユダヤ資本に頭があがらない内閣府なのだ。)
その借財は、やっと近年に完済できたらしい。
 ジャイアンにゴマするスネオの立ち位置の日本政府なのである。
対外純資産30年、世界イチは伊達ではないのだ。
 
 「よし、予算は見通しが付いたぞ・・・」と、確信する矢田主任だ。
それで、大阪工廠は本格的に統制ジーゼル・エンジンの設計を・・・
 つまり、八九式戦車の開発にゴーサインが出たということだ。
「諸君、この統制エンジンは気筒を増やせば馬力が増やせる。」
 「そして、すべての部品が共通だ。」
「戦車用、トラック用、四駆用ともにだ。」
 「お、お。」と、部下からどよめきが・・・
「いいか、ドイツ野郎の新型に満州で勝たねばならんのだ。」
 「ドイツ野郎に勝てば、ソ連軍なぞ赤子同然なのだ。」
「恐れ多くも・・・・」と、矢田主任までが・・・今上陛下の・・・
 あわてて、宮城方向へ直立不動の技師連中である。
「いいか、陛下の戦車兵を死なせることはできない。」
 「なら、どうすればいいのか。」
「カンタンなことだ、勝てる戦車しか無いのだ。」
 「諸君、こころして統制エンジンを設計してほしい。」「解散!」
こうして、大阪陸軍工廠で設計図が製図されて・・・
 下町の機械製造工場から部品が・・・四菱重工の生産ラインへ・・・
1日、1両の生産がはじまったのである。
 
 ここで、諸君へ軍事機密ではあるんだが・・・八九式中戦車の秘密を開示しよう・・・
と、したんだが・・・公安から・・・
 それで、開示できる範囲で読者諸君へ内緒の公開だ。(もちろん、ウソや妄言も多いからね。)
① 幅は2,45cm (鉄道貨物ギリだ。)
② 全備重量は40トン以下とする。
③ 主砲は45ミリライフル砲だが、交換可とする。
④ エンジンは18000ccV型18気筒ジーゼル・エンジンとする。
⑤ 後部エンジンでユニット交換式とする。
⑥ 前面機銃の廃止
⑦ 海上航行できるタイプを八九式海とする。
⑧ ・・・・
 まあ、これが限界かな・・・
満州平原タイプと内地タイプと諸島用の海上タイプの3種類の戦車が開発されるらしい。
 満州平原タイプは長距離運用できて、対ドイツ・ソ連軍仕様だそうだ。
内地タイプはエンジン音が低くて、内地の住民への配慮がしてあるそうだ。
 そして、諸島タイプは外洋航海もできる海上航行用の戦車だそうだ。
なんでも、前後にフロートが付いて2軸推進のスクリューで20ノットの巡行ができる。
 そして、魚雷を2本装備まで可となってるらしい。
製造はボイラー会社が製造して、数時間なら潜水航行まで・・・
 イヤ、潜水航行は嘘です。(軍事機密だった。)
 
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