満州国、戦車開発会社

ゆみすけ

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ドイツ帝国租借地の秘密工場。

これが、ドイツ軍のⅡ号戦車だ。

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 ここは、上海軍港の近郊にあるドイツ帝国租借地だ。
その、中心部に隠れるように・・・ドイツ軍の秘密工場があったのだ。
 いままでは、ルガーとかモーゼルなどの小火器をシナ軍むけにモンキータイプ(劣化版)として製造していたんだが・・・
 そこへ、ドイツ軍正規戦車の登場である。
これには、工場の作業員も驚いたようだ。
 「うわぉ、これがウワサのヤツかよ・・・」
「オレは、はじめて見るぜ。」
 「あ、あ、オレもだ。」
「砲塔には、40ミリ戦車砲だな。」
 「あ、あ、ライフル砲だからソ連軍のT-2と威力は同等と聞いてるヤツだな。」
「ヤツらは数が多いからな。」
 「黄色い猿は3両だったらしいぞ。」
「まさか!」「それで、ソ連軍に勝ったのか?」
 「そうらしい。」
「信じられん。」「ブラフだろ。」
 「プロパガンタだろう。」
「3両は嘘で20両くらいじゃないと勝てないぞ。」
 「オレも、そう思う。」
「まあ、シナ軍が満州国と国境紛争中だから・・・そこへ、コレを投入すればわかるだろうて。」
 「それも、そうだな。」
「まさか、黄色い猿に負けるとは思えないが。」
 「違えね~ぇ。」
高笑いする工員達であった。
 「そこで、40ミリ砲を45ミリへ変更するんですね。」
「そうだ。」「威力が倍になるからな。」
 「薬量も倍だからな。」
「しかし、砲身がモチますかねぇ。」
 「猿相手に何発も砲撃はしないだろうて・・・」
「それも、そうだな。」
 こうして、対八七式戦車対策として・・・砲身が威力があるヤツへ・・・(テストもしてない)
 ドイツ軍は日本陸軍の八七式戦車対策を・・・・
どうやら、日本陸軍の満州派遣戦車隊が新型八八式になってるとは、夢にも思って無いようだ。
 それも、新型積層装甲(ニャンニャン装甲)に・・・・

 「皇帝陛下、陛下・・・大変でおじゃる。」と、国防大臣が駆け込んだ。
「えらいことですじゃ。」
 「これ、落ち着け。」と、皇帝陛下が苦言を・・・
「いえ、これが落ち着てなぞいられましょうか?」
 「大変でおじゃるぞ。」
「それは、わかったから。」「いったい、どうしたのじゃ。」
 「熱河へシナ軍が・・・」
「熱河には、我が精鋭騎馬隊がおろう。」
 「抜かれましたそうです。」
「・・・・・」皇帝陛下は、言葉もでないようだ・・・
 「三八式で武装した精鋭部隊じゃぞ。」
「シナのモーゼルなんかに負けるとは、思えんが・・・」と、皇帝陛下だ。
 シナはモーゼル銃で武装していた。
しかし、日本軍の三八式は試射したところ、モーゼルに圧倒的差で勝利したのである。
 だから、まさかシナ兵に武装騎馬隊が負けるなんて・・・あってはならないことなのだ。
「それが、シナ軍に日本軍と同じ戦車が・・・」
 「まさか、それはまことか。」
「ヤツら、どこから手に入れたのじゃ。」
 「石原閣下を呼べ。」と、皇帝が叫んだ。
満州国建国の裏の立役者の石原莞爾将軍のことだ。
 日本は国際連盟(スイスが本部)の常任理事国だ。
それで、1国への肩入れなぞ・・・他国の手前、出来はしないのだ。
 だから、満州国内には日本軍の影は全く見えないのである。
満州国の将軍の服装でやってきた石原閣下だ。
 「これは、これは、呼びだしに応じてくれて感謝ぞ。」と、満州国皇帝が直々の言葉だ。
「いえ、急な用向きとは?」と、石原閣下だ。
 「熱河へシナ軍が・・・」
「それで、武装騎馬隊がヤラれたらしいのじゃ。」
 「ふむ、新兵器ですか?」
「シナ軍の戦車らしいのじゃ。」
 「どこぞの国から手に入れか?」と、進言する閣下だ。
「わかりました。」「八八式を出します。」
 「おお、期待しておるぞ。」
こうして、対シナ軍へ八八式が投入されることに・・・


 
 
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