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新型八八式中戦車の完成。
ソ連軍なぞ、何するものぞ!
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ここは、大阪陸軍工廠だ。
八七式中戦車を試作した工廠である。
現在、四菱重工が八七式を量産しているが(1日、1両。)
英国より手に入れた、ソ連軍のT-2型戦車の情報に八七式が勝てないとの検証結果が出たのだ。
それで、大阪工廠でソ連軍に勝てる戦車ということで試作していたのである。
八七式は高さが3メートル以上もあり、敵から発見されやすいという欠点が・・・
それで、八八式は高さが2。5メートルほどに低くなったのである。
そのために、前装甲が斜めに傾斜しており敵砲弾を跳ね返す装甲となったのである。
これは、望外の効用であったのだ。
エンジンは、やっとジーゼル式になった。(ガソリンは揮発性が・・・軽油は灯油だ。)
なぜなら、燃料に軽油を使うから敵の攻撃でエンジンが発火しにくいという理由からである。
それに、ジーゼルエンジンはシリンダー容量に制限が無いからである。
ガソリン・エンジンは最大容量があるからだ。
だいたい、1気筒300cc前後がベストらしい。(燃費やらトルク・馬力から)
それで、1気筒が1000ccの統制エンジンが考案されたのだ。
12気筒なら12000ccということだ。(24気筒まで増設できるのだ。)
製造部品や修理部品を共用できれば・・・効率的に修理も作戦も遂行できるからである。
兵器というモノは、現場での稼働率が大切なのだ。
性能は素晴らしいが・・・整備が・・・なんて、三式戦闘機(飛燕)が良い例なのである。
不慣れな液冷エンジンで稼働率が下がって、飛べない戦闘機だらけだったからである。
エンジンを空冷に変換したら、素晴らしい戦闘機(五式戦)に変貌だ。
米軍のマスタングとマジでタイマンも張れたらしい。
もし、あのとき液冷エンジンを捨てて・・・空冷に・・・さすれば、日本本土へのB29の空襲も・・・無かっただろう。(開発者である、土井技師の後悔の弁だ。)
なぜって、五式戦がB29を全機叩き墜とすからだ。(本土防空レーダー網は完成していたのだ。)
排気タービンと与圧操縦席を取り付けた試作五式戦は、マジで無双だったからである。
このラノベにも・・・いずれ登場するかも・・・しれませんが・・・
話を八八式中戦車へ戻そう。
エンジンは空冷のジーゼル12気筒、12000ccである。
馬力は150馬力で、トルクは120mpgほどある。
ジーゼル・エンジンは馬力は少ないがトルクが大きいのだ。
戦車は速度より力(チカラ)が大切だから、戦車のエンジンはジーゼルが向いているのである。
そして、肝心の装甲だが・・・前面は40ミリ、側面は20ミリ、上面は10ミリという厚さである。
そして、砲塔の防盾は80ミリという厚さだ。
もちろん、鋼鉄を数枚重ねた積層装甲だ。
単なる分厚い装甲板では無いのである。
何度も、試行錯誤を重ねて・・・完成した装甲板である。
その防護力は、ドイツ帝国のティーゲル戦車の88ミリ砲も距離300メートルで跳ね返すという・・・まあ、大袈裟なんだが・・・
まあ、40ミリライフル砲(初速が速い)を100メートルで跳ね返す能力はあるのである。
つまり、八八式の主砲である。
八八式中戦車は八七式の40ミリ野砲を対戦車用に砲弾の初速が速いライフル砲へ改造したモノだ。
戦車はエンジンで車台から主砲まで、おおよそ決まってしまうのである。
あまり、車重があると・・・エンジンが高馬力、高トルクでないと・・・動かないからね。
つまり、戦闘機と同じなのである。
ゼロ戦は1000馬力だ。
ところが、対ゼロ戦で米軍は1500から2000馬力級の戦闘機を・・・
我が皇国は1000馬力のエンジンのままだったのだ。
エンジンで欧米に後れを・・・それでは、勝てない・・・
その反省から、現在の我が日本国はエンジン技術で世界の最先端を・・・
欧米やシナが逆立ちしようと追いつけないほどの技術なのである。
ヒトマル戦車の加速力や急ブレーキを観ると・・・車台がひっくりかえるほどの動力性能なのである。
「では、速度試験を・・・」と、技官が計測する。
試験は荒れ地と整地で試験をするのである。
「ふむ、整地では40キロで巡航できるな。」
「荒れ地は、せいぜい20キロだな。」
「履帯の限界も試験するぞ。」
「地雷踏破性能は・・・」
こうして、八七式の欠点を克服した八八式が・・・・
あとは、無線電信機だけなんだが・・・
日露戦争で日本海軍は無線電信でバルチック艦隊発見の速報を・・・
それで、無線電信は実用段階になっていたのだが・・・
そして、戦車は長い中波無線のアンテナは張れない。
短波帯より、さらに周波数が高い無線電話の実用化が求められていたのだ。
できれば、2メートルより短いアンテナが求められていたのだ。
日本陸軍は九七式中戦車には、砲塔にハチマキアンテナという丸いアンテナを張ってお茶を濁していたのだ。
アンテナは位置が高いほどベストなのだ。
砲塔の周りに巻いたアンテナが空中線として性能がイイとは思えない。
現在は、普通のロッドアンテナばかりだからだ。
戦車は単体での運用はしない。
かならず、最低でも複数運用が鉄則なのである。
空戦と同じだ。(サポートが必要なのだ。)
単騎では、勝てないからだ。
命を賭けた殺し合いである。
誰も、犬死はイヤである。
敵と刺し違えるなら、まだマシだが・・・路端の躯(ムクロ)では・・・
そうなのだ、我が皇軍兵士が悔し涙を流さないために技官は頭を捻って考えて、高性能な戦車を造るのである。
恐れ多くも、陛下からお預かりした部下たちが凱歌を挙げるを確信して造りあげるのだ。
それが、我が皇国の国益であり国民の安泰へ繋がるからである。
八七式中戦車を試作した工廠である。
現在、四菱重工が八七式を量産しているが(1日、1両。)
英国より手に入れた、ソ連軍のT-2型戦車の情報に八七式が勝てないとの検証結果が出たのだ。
それで、大阪工廠でソ連軍に勝てる戦車ということで試作していたのである。
八七式は高さが3メートル以上もあり、敵から発見されやすいという欠点が・・・
それで、八八式は高さが2。5メートルほどに低くなったのである。
そのために、前装甲が斜めに傾斜しており敵砲弾を跳ね返す装甲となったのである。
これは、望外の効用であったのだ。
エンジンは、やっとジーゼル式になった。(ガソリンは揮発性が・・・軽油は灯油だ。)
なぜなら、燃料に軽油を使うから敵の攻撃でエンジンが発火しにくいという理由からである。
それに、ジーゼルエンジンはシリンダー容量に制限が無いからである。
ガソリン・エンジンは最大容量があるからだ。
だいたい、1気筒300cc前後がベストらしい。(燃費やらトルク・馬力から)
それで、1気筒が1000ccの統制エンジンが考案されたのだ。
12気筒なら12000ccということだ。(24気筒まで増設できるのだ。)
製造部品や修理部品を共用できれば・・・効率的に修理も作戦も遂行できるからである。
兵器というモノは、現場での稼働率が大切なのだ。
性能は素晴らしいが・・・整備が・・・なんて、三式戦闘機(飛燕)が良い例なのである。
不慣れな液冷エンジンで稼働率が下がって、飛べない戦闘機だらけだったからである。
エンジンを空冷に変換したら、素晴らしい戦闘機(五式戦)に変貌だ。
米軍のマスタングとマジでタイマンも張れたらしい。
もし、あのとき液冷エンジンを捨てて・・・空冷に・・・さすれば、日本本土へのB29の空襲も・・・無かっただろう。(開発者である、土井技師の後悔の弁だ。)
なぜって、五式戦がB29を全機叩き墜とすからだ。(本土防空レーダー網は完成していたのだ。)
排気タービンと与圧操縦席を取り付けた試作五式戦は、マジで無双だったからである。
このラノベにも・・・いずれ登場するかも・・・しれませんが・・・
話を八八式中戦車へ戻そう。
エンジンは空冷のジーゼル12気筒、12000ccである。
馬力は150馬力で、トルクは120mpgほどある。
ジーゼル・エンジンは馬力は少ないがトルクが大きいのだ。
戦車は速度より力(チカラ)が大切だから、戦車のエンジンはジーゼルが向いているのである。
そして、肝心の装甲だが・・・前面は40ミリ、側面は20ミリ、上面は10ミリという厚さである。
そして、砲塔の防盾は80ミリという厚さだ。
もちろん、鋼鉄を数枚重ねた積層装甲だ。
単なる分厚い装甲板では無いのである。
何度も、試行錯誤を重ねて・・・完成した装甲板である。
その防護力は、ドイツ帝国のティーゲル戦車の88ミリ砲も距離300メートルで跳ね返すという・・・まあ、大袈裟なんだが・・・
まあ、40ミリライフル砲(初速が速い)を100メートルで跳ね返す能力はあるのである。
つまり、八八式の主砲である。
八八式中戦車は八七式の40ミリ野砲を対戦車用に砲弾の初速が速いライフル砲へ改造したモノだ。
戦車はエンジンで車台から主砲まで、おおよそ決まってしまうのである。
あまり、車重があると・・・エンジンが高馬力、高トルクでないと・・・動かないからね。
つまり、戦闘機と同じなのである。
ゼロ戦は1000馬力だ。
ところが、対ゼロ戦で米軍は1500から2000馬力級の戦闘機を・・・
我が皇国は1000馬力のエンジンのままだったのだ。
エンジンで欧米に後れを・・・それでは、勝てない・・・
その反省から、現在の我が日本国はエンジン技術で世界の最先端を・・・
欧米やシナが逆立ちしようと追いつけないほどの技術なのである。
ヒトマル戦車の加速力や急ブレーキを観ると・・・車台がひっくりかえるほどの動力性能なのである。
「では、速度試験を・・・」と、技官が計測する。
試験は荒れ地と整地で試験をするのである。
「ふむ、整地では40キロで巡航できるな。」
「荒れ地は、せいぜい20キロだな。」
「履帯の限界も試験するぞ。」
「地雷踏破性能は・・・」
こうして、八七式の欠点を克服した八八式が・・・・
あとは、無線電信機だけなんだが・・・
日露戦争で日本海軍は無線電信でバルチック艦隊発見の速報を・・・
それで、無線電信は実用段階になっていたのだが・・・
そして、戦車は長い中波無線のアンテナは張れない。
短波帯より、さらに周波数が高い無線電話の実用化が求められていたのだ。
できれば、2メートルより短いアンテナが求められていたのだ。
日本陸軍は九七式中戦車には、砲塔にハチマキアンテナという丸いアンテナを張ってお茶を濁していたのだ。
アンテナは位置が高いほどベストなのだ。
砲塔の周りに巻いたアンテナが空中線として性能がイイとは思えない。
現在は、普通のロッドアンテナばかりだからだ。
戦車は単体での運用はしない。
かならず、最低でも複数運用が鉄則なのである。
空戦と同じだ。(サポートが必要なのだ。)
単騎では、勝てないからだ。
命を賭けた殺し合いである。
誰も、犬死はイヤである。
敵と刺し違えるなら、まだマシだが・・・路端の躯(ムクロ)では・・・
そうなのだ、我が皇軍兵士が悔し涙を流さないために技官は頭を捻って考えて、高性能な戦車を造るのである。
恐れ多くも、陛下からお預かりした部下たちが凱歌を挙げるを確信して造りあげるのだ。
それが、我が皇国の国益であり国民の安泰へ繋がるからである。
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