満州国、戦車開発会社

ゆみすけ

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ソ連軍の司令官、困惑する?

満州軍の騎馬兵が・・・

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 「いいか、必ず見つけろ。」と、ソ連軍のイワン司令が激を飛ばす。
ここは、ノモンハンから満州国への草原だ。
 「いくら、チャンコロがバカだからといっても、そろそろ攻撃してくるはずだ。」と、イワン司令だ。
ちなみに、チャンコロとはシナ人の蔑称である。(ロシア兵には、満州兵もシナ兵も同じだ。)
 日本軍がロシア兵を露スケというと同様だ。
米軍が、我が軍をジャップと言うと同様である。
 我が軍は米軍をアメ公とかヤンキーというが・・・
確か、朝鮮兵はチョンだったかな・・・キョンかな?
 まあ、鮮人なんて・・・道端の犬の糞以下だから・・・いや、犬の糞に失礼だ。
糞は肥料として役に立つからだ。
 ヤツラ、鮮人は肥料にもならないからな。(害悪そのものだ。)

 「ところで、司令殿。」と、プーチャン少尉が・・・
「弾除けが、逃げ出して足りませんが。」
 「ふむ、眼を離すと逃げるからな。」
「こんどから、足枷をくくりつけるか。」「そうですね。」
 「それより、チャンコロ兵が攻めてこないぞ。」と、イワン司令が繰り返す。
「いくらなんでも、そろそろ攻めてきてもいいんだが。」
 「まあ、ヤツラはバカだからな。」
「このまま、チチハルまで攻め込みますか?」と、プーチャン少尉だ。
 「そうだな、少しはチャンコロ兵を踏みつぶさないと戦車の意味が無いからな。」
「そうですね。」「ワッハハハハハ。」と、高笑いのイワン司令とプーチャン少尉だ。
 「よし、給油したら前進だ。」「ハイ。」
「給油を急げ。」と、プーチャン少尉がわめいた。
 「少尉殿。」と、部下の工兵だ。
「軽油が半分ほどに・・・」
 「なんだって、もう半分も・・・」
「このところ行軍が・・・」と、言い訳する工兵だ。
 「わかった、司令へ言っておく。」「ハイ。」
ソ連軍としては、国境を越境すれば・・・即、満州騎馬隊が・・・
 ところが、騎馬隊は無謀な戦車への突撃はしなかったのだった。
日本陸軍の軍曹の判断で、名誉の撤退をしたのだ。
 まあ、勝てない相手へ無謀な突撃をしなかったのだった。
それで、ソ連軍は思いもしなかったチチハルまでの行軍となってしまったのだ。
 なんの戦果も得られないで・・・帰れないソ連軍だからである。
イワン司令も戦果が無いと・・・更迭されかねないからだ。
 そう、シベリア収容所への片道キップが・・・待ってるからである。

 「くそっ、なんで時速20キロしか出せないんだ。」と、戦車兵のプーチンチンがわめいた。
「30キロまで、出せるんだぞ。」と、加えるプーチンチンだ。
 そこへ、プーチャン少尉が、「軽油を節約するためだ、ガマンしろ。」だ。
「それは、わかりますが少尉殿。」
 「ん、なんだ?」「歩く方が速いかと・・・」
現に、弾除けの蒙古兵が歩く方が先へ・・・行ってるからである。
 何も、攻めてこないと蒙古兵も先へ行くからだ。
遅れると、戦車に牽かれかねないからである。
 基本、ロシア兵は蒙古兵なぞハエや蚊ほどしか思ってないからである。
ある意味、かわいそうな蒙古兵なのである。
 まあ、元寇での恨みがあるから・・・なんとも思わないが・・・
「それで、あと3日ほどでチチハルですが。」と、地図を観ながらプーチンチンがいう。
 「そうだな、予定より遅れてるな。」
「そりゃあ、歩くより遅いですからねぇ・・・」
 本来なら、すでにチチハルを蹂躙していることなのだ。

 ソ連軍の行軍が遅れて・・・我が皇軍はラッキーだったようだ。
なんせ、やっと訓練が実を結び始めてきたからだ。
 命中率が5割ほどまでに、やっとなってきたのである。
ちなみに、現在の我が陸上自衛隊は命中率は100パーセントが当然らしい。
 1発でも外したら・・・・その班が罰ゲームらしいのだ。
新幹線が定時より5秒遅れると同じほどの・・・
 我が国の新幹線はコンマ、5秒単位で計測しているらしい。
30秒も遅れたら、車内放送でJRの謝罪が・・・(これは、マジなのだ。)
 5分遅れたら、全国ニュースなのである。
そこへ、郊外へ偵察に出ていた騎馬班から速報だ。
 「軍曹殿、ソ連軍が近づいてきてるらしいです。」と、報告だ。
「やっと来やがったか!」「で、今どのあたりだ。」
 「現在、町はずれから10キロほどです。」
「そこで、隊列を組みなおしてるらしいですよ。」
 「うむ。」と、思案する軍曹だ。
「住民の避難は?」
 「え、え、すでに完了してます。」(羊の糞でこさえたレンガの家だ。)
「よし、草原では戦車は隠せないからな。」
 「町の広場へ誘いこんで、袋のネズミだ。」と、作戦を立案する軍曹である。
「名付けて、袋のネズミ作戦だ。」
 
 
 
 

 
 

 

 
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