満州国、戦車開発会社

ゆみすけ

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英国のタンクという兵器。

日英同盟の恩恵か?

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 「これが、ソ連軍の最新兵器の情報なのですか?」と、四菱重工の専務が・・・
「シーーーーッ。」「声が大きいぞ。」と、英国大使が・・・
 「貴国が空母の設計図を、その代わりのお礼なのだからな。」と、大使がいう。
大英帝国では、空母の設計に苦労していたのだった。
 ところが、大日本帝国は実験的とはいえ空母を試作していたのだ。
そう、世界初の空母、鵬翔である。(まあ、まだ離着陸した猛者はいない・・・)
 瀬戸内海で秘密裏の試験運用なのである。
その、試験運用からのノウハウを英国大使は欲しがったのだ。
 そのお礼として・・・大英帝国が手に入れたソ連軍最新戦車の情報なのだ。(スパイ活動は英国が先輩なのだ。)
当時、大英帝国が開発したタンクは世界の陸戦を変革していた・・・
 ドイツ帝国やらロシア帝国、フランス共和国までもが・・・試作タンクを・・・
日本はタンクでは、遅れていたのだ。
 日本は海洋国家である。
それゆえ、どうしても海軍の軍艦へ予算が・・・
 ところが、ロシアの脅威は・・・あいかわらずであったのだ。
ソ連革命で、ロシアがソ連邦に・・・ところが、ソ連の共産党(コミンテルン)はロシアに輪をかけて卑劣な覇権主義の無法国家だったのだ。
 ロシア以上にソ連邦は、世界最古の民主国家である我が国への最大の脅威へ・・・
シナなぞ、ソ連に比べたら・・・まして、朝鮮なぞ道端の犬の糞だ。
 「・・・・・」と、図面を観て固まる四菱重工の専務だ。
「どうしたのですか?」と、不安げに専務を見やる英国大使だ。
 専務は叩き上げの技師だった。
そうなのだ、図面を観れば・・・おおよその兵器の能力は理解できるのだった。
 「これが、ロシアの最新型か・・・」と、絶句する専務だった。

 「いいか、諸君。」と、技師連中を集めて専務が激をとばす。
「相手は熊のソ連軍だ。」「そして、これがヤツら戦車だっ!」
 手に入れた図面を拡大して写し治したヤツを見せる。
「・・・・・」と、絶句する技師連中だ。
 「ソ連軍の新型相手に、我が社のヤツでは勝てない。」
「それで、諸君らには勝てる戦車を開発してもらいたいのじゃ。」
 「聞けば、満州国とソ連で、きな臭いウワサが・・・」
「国境紛争となる前に、開発して量産へ・・・」
 兵器は量産までに時間が必要なのだ。
1年や2年では無理なのである。
 四菱重工の戦車は
全長4メートル 幅が2メートル 重さが13トン 最大装甲は15ミリ鋼板だ。
 武装は40ミリ野砲が1門、7ミリ機銃が1丁だ。
速度は最大が30キロ毎時、20キロ毎時が巡行速度だった。
 エンジンは3000ccのガソリンエンジンの6気筒だ。
馬力は45馬力だった。
 乗員は四名だ。
車長、砲手、操縦手、通信手だ。
 なんと、当時から日本の戦車は無線機が・・・電話ではなく、電信だったが・・・
まだ、使える兵器としての無線電話は無理だったのだ。(高周波の無線機は造れなかった。)
 ところが、対するソ連軍の新型は装甲が30ミリもあるのだ。
装甲が30ミリあれば、我が戦車では撃ち抜けないのだ。
 つまり、我が軍の砲弾が跳ね替えるのだ。
ソ連軍の戦車は25トンの重量だ。
 なんせ、装甲が分厚のである。
それに、鋳造砲塔だ。(リベット留めでない。)
 鋳造技術が日本は遅れていたのだ。
そして、エンジンはジーゼルの12気筒12000ccだ。
 武装は初速が速い45ミリライフル砲だ。
これでは、我が戦車では・・・勝てないというか・・・
 「いいかっ、なんとしても間に合わせるのじゃ。」
「でないと、我が兵が無念の戦死なのじゃからな。」と、危機感を煽る専務だった。

 

 
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