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揚陸艦への乗船だ。
牛車ごと、ご乗船いただけるのだ。
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船への乗船は普通、タラップを使う。 あの、手すりが着いた板である。
ところが、揚陸艦は全通甲板がある。 そして、船の横に扉があるのだ。
その扉が開いて・・・桟橋から直接に乗り込むことができるのだ。
そう、牛車や馬車が、そのままに乗り込めるのだ。
これは、おおきなメリットである。
現、自衛隊も74式戦車を揚陸艦おおすみへ、そのままで乗り込む訓練を・・・
そして、格納庫は牛や馬をストレスなく放せるほど広いのである。(ケンカしないように、柵はあるのだ。)
言い遅れたが、扉は密閉ができるのだ。 でないと、海水が入るからである。
星間航行船の巨大なカプセルは揚陸艦としての新しい第二の人生を・・・送ることとなったのだ。
「パパ、船の動力源への充電は終わったわよ。」と、アリスだ。(ウズメ隊は必要だ。)
つまり、揚陸艦は磁力航行船である。 船の左右の船壁に超電導コイルが仕込んである。
そのコイルへ超電導の磁力を流すのが攻撃型魔法少女の役目なのだ。
超電導の磁力は無抵抗の電導コイルを流れて磁力を発生するのだ。
それを、コントロールして揚陸艦は航行するのだ。
だから、舵が無い。 タグ・ボートではないが、ダグ・ボート以上に自由に航行できるのである。
まずは、馬車隊が乗り込んだ。 馬に動揺はないようだ。
なら、牛もOKだろう。
ウズメ隊の面々が見守る中を、アマテラス様の牛車がゆるりと乗り込んだ。
思わず、拍手が・・・我らが女神様である。 ちなみに、御者は歩きである。
牛車専属のクロ~ン女官が二人である。
お列の最後は糞の始末の掃除女官が・・・立つ鳥、跡を濁さずである。
桟橋にライラ、ルイザやナデシコ先生、そしてフーボーが見送りだ。
在学中の治癒魔法士らも・・・見送りの数は多い方がいいのだ。
そして、色とりどりの紙テープが渡される・・・蛍の光がながれて・・・霧笛が・・・霧は出ていないが・・・雰囲気だ。 船旅の始まりなのである。
著者は、幼いころに経験がある。 いまだに、忘れない思い出である。
昔の船旅は今生の別れだったのだ。
「別れが辛いかえ。」と、アマテラス様がオレに・・・
「つい、雰囲気で。」と、言い訳するオレだ。
「わちきは、そちが頼りぞえ。」と、アマテラス様のもったいないお言葉だ。
平伏して、忠誠を誓うオレである。
「ウズメも頼りにしてるぞよ。」と、オレの肩の上のウズメ姫へ・・・
「ハイ。」と、ウズメ姫が答える。
揚陸艦が桟橋を離れる。
汽笛が・・・超電導航行船だからボイラーが無い、それで汽笛は拡声器から汽笛似の音声を流すのだが。
雰囲気は同じだ。
見送りのルイザやライラ達は船が見えなくまるまで・・・手を振り・・・
やがて、揚陸艦は水平線へ消えたのだ。
「行ってしまったわね。」と、ライラだ。
「え、え。」と、ルイザが泣いてる。
「自分勝手でもあたいは、ルイザを手放さないわよ。」と、ライラが宣言する。
乳母とのつながりは切れないのだ。
親子は血のつながりだが、乳母とは鉄の鎖のつながりなのである。
だから、墓まで同じなのだ。
「やけに、機嫌がいいんだね。」と、ウズメ姫へ・・・オレがいう。
「あんたが、あたいのモノと決定したからね。」と、今更な話だ。
ツキヨミには悪いが、相性はウズメ姫がピッタリのオレなのだ。
まあ、腐れ縁というやつだな。
最高神アマテラス様の次の位の女神様だが、オレと同体のウズメ姫という名前の嫁さんだ。
「ところで、国の名前はどうするの?」と、ウズメ姫だ。
「そこは、幼女神のアマテラス様へ。」と最高神様が・・・幼女神様へ・・・
「そこは、日本と命名しょうぞ。」と、アマテラス幼女神様だ。
「そちが、望むなら大日本帝国でも。」と、幼女神様が・・・
「いえ、そこは日本で・・・」と、アマテラス様に帝政は望まないオレである。
「いろいろあったが・・・とうとう、わらわの夢が・・・」と感慨深めのアマテラス幼女神様が新大陸方面を望む。
ソロソロ、オレも次世代へ引き継ぐ頃合いか・・・揚陸艦は新大陸へ・・・大きく舵を切ったのだった。
ところが、揚陸艦は全通甲板がある。 そして、船の横に扉があるのだ。
その扉が開いて・・・桟橋から直接に乗り込むことができるのだ。
そう、牛車や馬車が、そのままに乗り込めるのだ。
これは、おおきなメリットである。
現、自衛隊も74式戦車を揚陸艦おおすみへ、そのままで乗り込む訓練を・・・
そして、格納庫は牛や馬をストレスなく放せるほど広いのである。(ケンカしないように、柵はあるのだ。)
言い遅れたが、扉は密閉ができるのだ。 でないと、海水が入るからである。
星間航行船の巨大なカプセルは揚陸艦としての新しい第二の人生を・・・送ることとなったのだ。
「パパ、船の動力源への充電は終わったわよ。」と、アリスだ。(ウズメ隊は必要だ。)
つまり、揚陸艦は磁力航行船である。 船の左右の船壁に超電導コイルが仕込んである。
そのコイルへ超電導の磁力を流すのが攻撃型魔法少女の役目なのだ。
超電導の磁力は無抵抗の電導コイルを流れて磁力を発生するのだ。
それを、コントロールして揚陸艦は航行するのだ。
だから、舵が無い。 タグ・ボートではないが、ダグ・ボート以上に自由に航行できるのである。
まずは、馬車隊が乗り込んだ。 馬に動揺はないようだ。
なら、牛もOKだろう。
ウズメ隊の面々が見守る中を、アマテラス様の牛車がゆるりと乗り込んだ。
思わず、拍手が・・・我らが女神様である。 ちなみに、御者は歩きである。
牛車専属のクロ~ン女官が二人である。
お列の最後は糞の始末の掃除女官が・・・立つ鳥、跡を濁さずである。
桟橋にライラ、ルイザやナデシコ先生、そしてフーボーが見送りだ。
在学中の治癒魔法士らも・・・見送りの数は多い方がいいのだ。
そして、色とりどりの紙テープが渡される・・・蛍の光がながれて・・・霧笛が・・・霧は出ていないが・・・雰囲気だ。 船旅の始まりなのである。
著者は、幼いころに経験がある。 いまだに、忘れない思い出である。
昔の船旅は今生の別れだったのだ。
「別れが辛いかえ。」と、アマテラス様がオレに・・・
「つい、雰囲気で。」と、言い訳するオレだ。
「わちきは、そちが頼りぞえ。」と、アマテラス様のもったいないお言葉だ。
平伏して、忠誠を誓うオレである。
「ウズメも頼りにしてるぞよ。」と、オレの肩の上のウズメ姫へ・・・
「ハイ。」と、ウズメ姫が答える。
揚陸艦が桟橋を離れる。
汽笛が・・・超電導航行船だからボイラーが無い、それで汽笛は拡声器から汽笛似の音声を流すのだが。
雰囲気は同じだ。
見送りのルイザやライラ達は船が見えなくまるまで・・・手を振り・・・
やがて、揚陸艦は水平線へ消えたのだ。
「行ってしまったわね。」と、ライラだ。
「え、え。」と、ルイザが泣いてる。
「自分勝手でもあたいは、ルイザを手放さないわよ。」と、ライラが宣言する。
乳母とのつながりは切れないのだ。
親子は血のつながりだが、乳母とは鉄の鎖のつながりなのである。
だから、墓まで同じなのだ。
「やけに、機嫌がいいんだね。」と、ウズメ姫へ・・・オレがいう。
「あんたが、あたいのモノと決定したからね。」と、今更な話だ。
ツキヨミには悪いが、相性はウズメ姫がピッタリのオレなのだ。
まあ、腐れ縁というやつだな。
最高神アマテラス様の次の位の女神様だが、オレと同体のウズメ姫という名前の嫁さんだ。
「ところで、国の名前はどうするの?」と、ウズメ姫だ。
「そこは、幼女神のアマテラス様へ。」と最高神様が・・・幼女神様へ・・・
「そこは、日本と命名しょうぞ。」と、アマテラス幼女神様だ。
「そちが、望むなら大日本帝国でも。」と、幼女神様が・・・
「いえ、そこは日本で・・・」と、アマテラス様に帝政は望まないオレである。
「いろいろあったが・・・とうとう、わらわの夢が・・・」と感慨深めのアマテラス幼女神様が新大陸方面を望む。
ソロソロ、オレも次世代へ引き継ぐ頃合いか・・・揚陸艦は新大陸へ・・・大きく舵を切ったのだった。
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