冒険者の学校。

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
258 / 273
戦うより、土木工事の古代ローマ軍。

銃を取るより、シャベルを持つ方が多い。

しおりを挟む
 「しかし、なんだ。」と、巨大ロボを見上げてオレが思う・・・
「はじめは惑星開発用のロボだが、あまり武器とかミサイルとか無いんだね。」と、肩のウズメ姫へおもったことを言ったのだ。
 「えっ、あ、あ、そのことね。」と、ウズメ姫だ。
「飛竜のときはレールガンがあったからね。」と、オレが思いだしたような話だ。
 「でも、いまは攻撃型魔法少女の超電導攻撃魔法があるから、土木工事用の開発ロボで十分よ。」と、ウズメ姫が・・・
 「どうしてだよ、武器は必要だろ。」と、オレが心配事を・・・
「あのねえ、あんた。」「ん、なに?」「戦争なんて、塹壕掘りがメインみたいなものよ。」「古代ローマ軍も、戦いより土木工事が主だったらしいわよ。」と、ウズメ姫がわかったような顔だ。
 「戦争は準備が主で、実際のドンパチは数日だわ。」「戦争はドンパチより、事前の準備とか地形の調査とか偵察で趨勢が決まってしまうわよ。」と、わかった風な話だ。
 「それに、未開の土地へ移住するんだから、惑星開発用の巨大ロボの武器より、土木工事能力が大切なのよ。」
「まあ、それもそうだが。」と、オレが・・・・納得したような、しないような。
 「アマテラス様の移住計画が、そろそろなんでしょ。」「うむ。」「あんた、ルイザはどうすんの。」「ついてくるって。」「あっ、そう。」
 「アンナやイルマも、現地人(この土地の原住民)だが、連れてくのかな。」と、ウズメ姫へ・・・
「あたりまえですわのクラッカーよっ。」と、ウズメ姫だ。
 ウズメ姫も前田製菓のクラッカーを知ってるんだ・・・外見は妖精タイプの幼女だが・・・実年齢はオレより・・・「痛い、痛い、すまなかった、ユルチテクレ・・・」と、ウズメ姫へ謝罪のオレである。
 忘れていた、オレの思考はウズメ姫と共有だったのだ。
でも、ウズメ姫の思考は? オレは、わからないぞ・・・ウズメ姫は、あっち向いてホイだ。
 まあ、オナゴの考えてることなぞ、知りたくも無いオレである。

 「ところで、3号機まで完成したと聞いたんだが。」と、ウズメ姫へ聞く。
「そうね、配属の魔法少女も決定したからね。」「あ、あ、ルルコ班だな。」「そうよ。」
 「ルルコ班は、ラッコと後の二人は・・・」「ズッキーヤとナツメコよ。」
「誰が、命名したんだ・・・ズッキーヤとナツメコなんて。」
 「アニメの観すぎなんじゃあ・・・」
「あんたに、言われたくないわよ。」と、ウズメ姫が・・・プンプン丸だ。
 もう少し、センスがある名前を付けてやったほうが・・・・
「なによっ、平凡すぎると覚えられないわよ。」
 「ハイ、わかりました。」と、常に謝罪するオレである。
女官の名前は、アマテラス様ではなくウズメ姫(初代女官第1号)が、序列1位の立場として命名権を与えられてるそうだ。
 それで、ウズメ組の女官はウズメ姫が命名してるそうだ。
 
 「そろそろかな・・・」と、海の向こうへの先遣隊の指令がオレへ、くるころじゃないかな・・・
しかし、なかなか下命がこないのだ。 このままでは、待ってるだけで。。。いい加減に蛇の生殺しは・・・
 とうとう、アマテラス様へ・・・
「アマテラス様っ。」「おお、元気でごじゃるか・・・」「もう、そろそろ先遣隊を。」
 「お、お、そうじゃったな。」「そちが、行ってくれるのじゃろう。」
「まあ、そのつもりですが。」「なら、よきにはからえ。」・・・軽っ・・・
 「アマテラス様、建国の第1歩ですぞ。」「もうすこし、重大な感じで・・・」「そうかへ。」
「なら、そちへ直々に命ずるぞよ。」「ハ、ハ~ッ。」と、大袈裟に平するオレである。
 まずは、形からのオレなのである。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……

こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。

処理中です...