冒険者の学校。

ゆみすけ

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アマテラス様へのお披露目会。

最初の移住の始まりか?

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 「うむ、なんとか形はできるようだな。」と、巨大ロボ・スサオウの合体シークエンス(和英合体の造語だ。)
をこなした幼女らだ。 
 「合格だ。」と、誉める。
ウズメ姫も納得したようだ。 なぜなら、な~んも言わないからだ。
 メガネ組は・・・まだ、ドロ~ンの助手席で固まったまんまだ。
どうやら、高所恐怖症かも・・・なんせ、地上から高さが26メートルあるからな。
 「ウズメ姫っ。」「なによ。」「これで、お披露目できるかな。」と、ウズメ姫へ・・・
「そうね、とりあえず、形はできたわね。」「たぶん、早くしないとアマテラス様は・・・」「うむ、では、これで行くとしよう。」と、地上での合体を披露することとした。
 空中合体でもいいんだが・・・距離があるから・・・そばで披露したほうが迫力があるのだ。
やっと、メガネ組のユリエが動きだした。 それでも、外を見ないようにオレに抱き付いてる。
 ウズメ姫に殺されかねない・・・・
「では、分離だ。」と、ドロ~ンを地上へ戻す。 ユリエもオレから離れてくれた。
 「アマテラス様へは、合体と分離のシークエンスを披露しょうか。」「そうね、なら神の祠の前でも、できそうだわ。」と、オレとウズメ姫が・・・

 「あのう。」と、メガネ組のユリエが・・・「このロボを車庫へ納めたら、あたいへ調べさせてもらえないかな。」と、ウズメ姫へ・・
 「いいわよ、壊さないようにね。」「え、え、まあ・・・・」「一緒に、いてくれない。」「そうね、わかったわ。」 
 まあ、オレとウズメ姫が解析しても無理だったんだ。 これは、攻撃魔法少女の謎(アンナだけが産めることなど)と同じで、解析不能な部分が多いのだ。
 でも、腐ったオナゴに見てもらうのも、いいかもね・・・
この巨大ロボの超電導回路は攻撃型魔法少女の子宮にある超電導生体コイルと相性がいいのだ。(それで、本来の子を産むための子宮が無い、幼女らだ。)
 おそらく、共鳴するからと思うんだが・・・攻撃魔法少女らの子宮にある超電導生体コイルを解剖なぞ・・・
幼女らを・・・出来る訳がないのだ。 生体実験も願い下げだ。 なんせ、全員がオレの種なのだから。
 
 「アマテラス様。」「なんじゃ。」「スサノウの用意が整いましてございます。」「そうかへ、待っておったぞよ。」 「この祠の前の広場で・・・」「わかったぞよ。」
 アマテラス様が牛車で、おでましである。
牛はクロ~ンの牛車用のヤツだ。 2頭立てである。
 障子の窓を開けて、ご覧になるようだ。
女官が多数、はべっている。
 万が一の攻撃があれば、女官が弾除けなのだ。 防弾チョッキを着るわけにはいかないアマテラス様である。
まあ、アマテラス計算機の本体は星間航行船の動力部だから・・・万が一なら、クロ~ンのアマテラス様を再生することになるんだが・・・

 「では。」と、オレと三連星の幼女3名が分離している各部分へ搭乗する。
「合体シークエンズ開始。」と、指示するオレだ。
 脚部のユッコが巨大ロボの脚をたてる。 そこへ、ユリコの胴体が乗っかる。
そして、両腕が肩に変形合体して(アリス)胴体の上へ・・・
 超電導磁力だ、磁力線は見えないが雰囲気で、わかるのだ。
さいごに、ドロ~ンの頭部がアリスが操縦する肩へ乗っかり、結合する。
 神の祠を眼下へ見下ろす巨大ロボだ。
あの、ウズメ姫乙が操縦していた頃の、ぎこちない動きではない。
 まるで、生きてる感じがみなぎるのである。
以前の惑星開発ロボとは、まるで別物なのである。
 それが、わかってるアマテラス様である。
「とうとう、とうとう・・・」と、感涙を流すアマテラス様である。
 「これが、あれば建国もかなったも同然じゃ。」
「攻撃魔法少女は、いまは何名じゃ。」と、女官へ・・・
 「現在、40名が・・・」
なんと、アンナはアリス以下40名の子を産んだんだ。 
 少なくても、10体の巨大ロボを操ることができそうだ。
「これを、10体できぬかや。」と、アマテラス様が・・・
 解析ができてないのだ・・・造れるわけが無い・・・
しかし、それは・・・とても言えない・・・
 「すでに、メガネ組へ・・」と、答える女官だ。
「そうかへ、母星を離れて500有余年じゃ・・やっと・・・」
 と、感涙の涙のアマテラス様である。

 アマテラス様の感涙の涙が・・・これは、出来ませんと・・・言えないオレだ。
「ユリエだったか?」「ハイ。」と、メガネ女官が答える。
 「巨大ロボの解析は、オレも加わるからな。」「え、え、それはありがたき・・・」
「いや、マジな話だ。」「アマテラス様へ、出来ませんでしたとは言えないからな。」「・・・・」
 こうして、ウズメ姫も巻き込んで、巨大ロボの解析がはじまった。
そして、試作1号機を造れるところまで・・・頑張るしかないようだ。


 


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