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巨大ロボ、始動す。
これが、未来の日本の軍事兵器だ。
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超電導エンジンの始動ボタンを押す。
しばらくは、なんも変化は無い・・・・いや、超電導蓄積メータの針が・・・あがって・・・
やがて、200パーセントを示す。 最高値は300まであるが。 まあ、この辺がのぞましい。
「いくぞ。」と、レバーを持った。
ぐっと、傾ける。
巨大ロボが起き上がる。 そう、起き上がるのだ。 かすかな動力音が聞こえるだけだ。
座席は重力に従って動くから、座席から落ちることはない。
オレがいた日本から、さらに500有余年が過ぎた日本の軍事ロボットだ。
やはり、日本人は巨大ロボには思い入れがあるようだ。
もちろん、それはオレもである。 野郎の夢なのである。
古くは、鉄人28号からの系譜なのである。
動力は超電導エンジンだ。 内燃機関ではない。 超電導コイルに電気を流し、それが関節の動力になってるのである。 歯車は使っていない。 あくまで、磁力である。
超電導コイルの磁力がヒトでいうなら筋肉なのだ。 それが、関節に仕込んであり、指からつま先まであるのだ。
使っている金属は、硬さと粘りがあるチタン合金だ。 製造は月面にある日本の軍事工場である。
重力が小さいから、合金を創るのに都合がいいからである。 そして、鉱石は月から採掘するのである。
限りある地球の資源は使えないからだ。
以上がウズメ姫乙(第15次惑星開発先遣隊)の置き土産の巨大ロボ12号だ。
アマテラス様から呼び出しだ。 たぶん、岩屋の屋根を壊してしまったことのお叱りかな・・・
「アマテラス様、参上いたしました。」と、平伏する。
「安心せい、屋根の件では無いぞよ。」「は、は~っ。」と、土下座する。
「よい、よい、くるしゅうないぞよ。」「は、は~っ。」と、さらに深く土下座だ。
どうやら、機嫌がいいようだ。 アマテラス神は、ヒトの忠誠心がご馳走なのである。
もちろん、スイーツも食するが・・・忠誠心が響くのだ。
「そちは、わらわの機嫌を取るのが、うまいことよのう。」「は、は~っ。」
「くるしゅうないぞよ、もっと近こう。」「は、は~っ。」と、数歩近づく。
「もそっとじゃ。」「は、は~っ。」
そして、抱き付かれた。 「しばらく、このままじゃぞ。」
どうやら、充電してるのかな?
「そちの、忠誠は、わらわのご馳走なのじゃ。」
女官らが、うらやましそうな顔だ。
「ひさびざに日本人の忠誠心が響いたぞよ。」と、アマテラス様だ。
そういえば、ここで真の日本人はオレだけなのだ。 あとは、クロ~ンと現地住民(アンナやイルマなど)が産んだ魔法少女ばかりなのだ。
「懐かしい香りじゃ。」「わらわは、いつか祖国へ帰りたいモノじゃ。」と、願望を・・・
「いや、この地に日本を建国するのじゃったな。」「は、は~っ。」と、再び平伏するオレだ。
諸外国の計算機は人類へ反旗をひるがえしたが。 日本のアマテラス計算機は違ったのだ。
最大の違いは、ロボット三原則が日本の計算機は無いのだ。 日本の技師は計算機を友人と同等に・・・
諸外国は性悪説のロボットである。 ところが、日本製は性善説で造られてるのだ。
根本の考え方が違ったのである。
先進国では唯一の多神教の国だ。 多神教でも、八百万の神様の数なのである。
その頂点が、我がアマテラス神なのである。
ところで、巨大ロボだが、12号では、イマイチ実感が湧かないのだ。
そう、かっこいい名前が欲しいのだ。
「ねえ、とうさん。」「なんだ、ユリコ。」「巨大ロボは変形合体はないの?」
なんと、オレが危惧していた質問が・・・そうなのだ、巨大ロボとくれば、変形合体しか無い。
最低でも5体から3体へ分離独立しなければならない。
「あたい達、三連星を忘れてない?」「スンマセン、ハイ。」と、我が娘へ謝罪と・・・ここは、謝罪だけだ。
「そうだった、変形合体がない巨大ロボなんて・・・」「だから違和感があったんだ。」と、納得したオレだ。
で、どうする?
まてよ、超電導磁力で動かしてるんだ。 各部は独立してるのだ。
それは、頭部(ドロ~ン)そして左右の腕だ。 そして、腰の部分だ。 そして、両足である。 最後に、真ん中のお腹の部分だ。
そう、4ヶ所に分離独立しているのである。
そこから、離せば合体ロボだ。
そして、搭乗する部位を作れば完成なのである。
幼女らが搭乗するのだ。 空間は広くなくても十分だ。 なにより、攻撃型魔法少女らの魔力が超電導と融合して・・・ 反重力の超電導が・・・そう、飛行装置を追加しなくても反重力で飛行が可能なのだ。
オレには、できなかったんだが・・・そこは、ドロ~ンに乗れば問題はないのだ。
これで、頭部がオレだ。 左右の腕と肩の部分はアリスが。 ユリコがお腹の部分を。 ユッコが腰と両足の部分を担当することとなる。
アマテラス様が、「おお、完成したのかえ。」「ハ、ハッ。」と、平伏するオレと三連星だ。
「では、わらわの弟の名前を授けようぞ。」「ありがたき幸せに・・・」
「スサノオと、命名じゃ。」「ありがたき・・・」と、平伏するオレ達である。
「では、アマテラス様、動作試験を兼ねてオトド村の三つ首竜の調査を続行したいと。」と、オレが提案だ。
「そうじゃな、よいぞよ。」と、許可を得る。
もう、馬車はイラネーのだ。
巨大ロボの収納庫へ食料やら爆薬などの武器を載せる。
なんせ、巨大ロボは惑星調査用に日本政府が四菱重工へ発注したモノらしい。
武器でも兵器でもないのだ。
しかし、パワーは巨大だ。 なんせ、魔法少女の超電導魔力が加わったのである。
一番、パワーが無いのは頭部のドロ~ン部分だろう。
なんせ、オレが乗ってるのだから。
しかし、オレが三連星へ加われば、三連星のパワーが違うんだ。
「安心感があるのよ。」「そうね、パパがいないと。」「とうさんは欠かせないわ。」
と、うれしいことを・・・言ってくれる娘らである。 (まあ、身内の世辞なんだが)
しばらくは、なんも変化は無い・・・・いや、超電導蓄積メータの針が・・・あがって・・・
やがて、200パーセントを示す。 最高値は300まであるが。 まあ、この辺がのぞましい。
「いくぞ。」と、レバーを持った。
ぐっと、傾ける。
巨大ロボが起き上がる。 そう、起き上がるのだ。 かすかな動力音が聞こえるだけだ。
座席は重力に従って動くから、座席から落ちることはない。
オレがいた日本から、さらに500有余年が過ぎた日本の軍事ロボットだ。
やはり、日本人は巨大ロボには思い入れがあるようだ。
もちろん、それはオレもである。 野郎の夢なのである。
古くは、鉄人28号からの系譜なのである。
動力は超電導エンジンだ。 内燃機関ではない。 超電導コイルに電気を流し、それが関節の動力になってるのである。 歯車は使っていない。 あくまで、磁力である。
超電導コイルの磁力がヒトでいうなら筋肉なのだ。 それが、関節に仕込んであり、指からつま先まであるのだ。
使っている金属は、硬さと粘りがあるチタン合金だ。 製造は月面にある日本の軍事工場である。
重力が小さいから、合金を創るのに都合がいいからである。 そして、鉱石は月から採掘するのである。
限りある地球の資源は使えないからだ。
以上がウズメ姫乙(第15次惑星開発先遣隊)の置き土産の巨大ロボ12号だ。
アマテラス様から呼び出しだ。 たぶん、岩屋の屋根を壊してしまったことのお叱りかな・・・
「アマテラス様、参上いたしました。」と、平伏する。
「安心せい、屋根の件では無いぞよ。」「は、は~っ。」と、土下座する。
「よい、よい、くるしゅうないぞよ。」「は、は~っ。」と、さらに深く土下座だ。
どうやら、機嫌がいいようだ。 アマテラス神は、ヒトの忠誠心がご馳走なのである。
もちろん、スイーツも食するが・・・忠誠心が響くのだ。
「そちは、わらわの機嫌を取るのが、うまいことよのう。」「は、は~っ。」
「くるしゅうないぞよ、もっと近こう。」「は、は~っ。」と、数歩近づく。
「もそっとじゃ。」「は、は~っ。」
そして、抱き付かれた。 「しばらく、このままじゃぞ。」
どうやら、充電してるのかな?
「そちの、忠誠は、わらわのご馳走なのじゃ。」
女官らが、うらやましそうな顔だ。
「ひさびざに日本人の忠誠心が響いたぞよ。」と、アマテラス様だ。
そういえば、ここで真の日本人はオレだけなのだ。 あとは、クロ~ンと現地住民(アンナやイルマなど)が産んだ魔法少女ばかりなのだ。
「懐かしい香りじゃ。」「わらわは、いつか祖国へ帰りたいモノじゃ。」と、願望を・・・
「いや、この地に日本を建国するのじゃったな。」「は、は~っ。」と、再び平伏するオレだ。
諸外国の計算機は人類へ反旗をひるがえしたが。 日本のアマテラス計算機は違ったのだ。
最大の違いは、ロボット三原則が日本の計算機は無いのだ。 日本の技師は計算機を友人と同等に・・・
諸外国は性悪説のロボットである。 ところが、日本製は性善説で造られてるのだ。
根本の考え方が違ったのである。
先進国では唯一の多神教の国だ。 多神教でも、八百万の神様の数なのである。
その頂点が、我がアマテラス神なのである。
ところで、巨大ロボだが、12号では、イマイチ実感が湧かないのだ。
そう、かっこいい名前が欲しいのだ。
「ねえ、とうさん。」「なんだ、ユリコ。」「巨大ロボは変形合体はないの?」
なんと、オレが危惧していた質問が・・・そうなのだ、巨大ロボとくれば、変形合体しか無い。
最低でも5体から3体へ分離独立しなければならない。
「あたい達、三連星を忘れてない?」「スンマセン、ハイ。」と、我が娘へ謝罪と・・・ここは、謝罪だけだ。
「そうだった、変形合体がない巨大ロボなんて・・・」「だから違和感があったんだ。」と、納得したオレだ。
で、どうする?
まてよ、超電導磁力で動かしてるんだ。 各部は独立してるのだ。
それは、頭部(ドロ~ン)そして左右の腕だ。 そして、腰の部分だ。 そして、両足である。 最後に、真ん中のお腹の部分だ。
そう、4ヶ所に分離独立しているのである。
そこから、離せば合体ロボだ。
そして、搭乗する部位を作れば完成なのである。
幼女らが搭乗するのだ。 空間は広くなくても十分だ。 なにより、攻撃型魔法少女らの魔力が超電導と融合して・・・ 反重力の超電導が・・・そう、飛行装置を追加しなくても反重力で飛行が可能なのだ。
オレには、できなかったんだが・・・そこは、ドロ~ンに乗れば問題はないのだ。
これで、頭部がオレだ。 左右の腕と肩の部分はアリスが。 ユリコがお腹の部分を。 ユッコが腰と両足の部分を担当することとなる。
アマテラス様が、「おお、完成したのかえ。」「ハ、ハッ。」と、平伏するオレと三連星だ。
「では、わらわの弟の名前を授けようぞ。」「ありがたき幸せに・・・」
「スサノオと、命名じゃ。」「ありがたき・・・」と、平伏するオレ達である。
「では、アマテラス様、動作試験を兼ねてオトド村の三つ首竜の調査を続行したいと。」と、オレが提案だ。
「そうじゃな、よいぞよ。」と、許可を得る。
もう、馬車はイラネーのだ。
巨大ロボの収納庫へ食料やら爆薬などの武器を載せる。
なんせ、巨大ロボは惑星調査用に日本政府が四菱重工へ発注したモノらしい。
武器でも兵器でもないのだ。
しかし、パワーは巨大だ。 なんせ、魔法少女の超電導魔力が加わったのである。
一番、パワーが無いのは頭部のドロ~ン部分だろう。
なんせ、オレが乗ってるのだから。
しかし、オレが三連星へ加われば、三連星のパワーが違うんだ。
「安心感があるのよ。」「そうね、パパがいないと。」「とうさんは欠かせないわ。」
と、うれしいことを・・・言ってくれる娘らである。 (まあ、身内の世辞なんだが)
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