冒険者の学校。

ゆみすけ

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ウズメ姫の発見。

墜とされたドロ~ンだ。

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 未開地へ足を踏み入れた、我らだ。 まあ、原野だな。 
荒れ地といってもいいが、ジャングルではないようだ。 気候的に熱帯雨林地帯ではない。
 大陸性の乾燥した大地である。 
「ウズメ姫の救援要請は、どの方向かな。」と、アリスが聞く。
 「おそらく、例の木々が倒れているところへ向かっていたはずだ。」「あちら、だな。」と、地図で確かめた。
地球に磁場があるように、たいていの星は磁場があるのだ。 
 コンパスが役に立つのである。 
「そろそろ、馬を休ませましょうか。」と、アリスが指示を出す。
 序列1位のメンツは保ってるようだ。 休ませてる間に、その辺の牧草を食べさせて、小川の水を飲ませる。
よく、西部劇でやってることである。 
 そして、三連星の3名と焚火を囲む。 休みを取りつつ検索しないと、体がもたないからである。
ウズメ姫も心配だが、未開の地は無理な踏破は危険だからである。

 パーコレーターでコーヒーを淹れた。 粗びきの豆の、野性味あふれる味である。
カフェインが濃いから、覚醒作用で頭がはっきりするのだ。
 まあ、ほどほどじゃないと、体に悪いんだが・・・
コーヒーはオレの係だ。 幼女ら三名はハチミツを入れて飲んでる。 オレはブラックしか飲まない。
 そこは、ごだわりが、あるのである。

 「ピン、ピン、ピン。」と、発振音だ。 
「これは、ウズメ姫のビーコンだぞ。」と、オレが立ち上がった。
 「近いぞ。」「くず、くず、できんぞ。」「行くぞ。」「え、え。」「パパ、わかったわ。」「はい。」
と、幼女らが焚火をコーヒーで消した。 
 「ユッコ、馬を見ていてくれ。」と、叫んで、ウズメ姫を・・・・
「ピン、ピン、ピン。」と、ビーコンの音が大きくなる。
 「あったぞ。」と、ドロ~ンの残骸を・・・・
「ウズメ姫は?」と、あたりを見回す。
 ヒト型は見つからなかった。 「いや、まだだ。」と、草の根をわけて捜索するオレだ。
しかし、墜とされたドロ~ンの残骸が見つかっただけだった。

 「ウズメ姫~っ。」と、途方に暮れたオレだ。
「ドロ~ンを詳しく調べるのよ。」と、ユリコが・・・
 ドロ~ンの残骸を回収してキャンプ地へ戻る。 ユッコが心配そうにのぞきこむ。
「これは、羽だわ。」と、鳥の羽を見つけるアリスだ。
 「たぶん、鳥と衝突したんだわ。」と、アリスが・・・
「でも、ドロ~ンには回避装置が。あるはずよ。」と、ユッコが・・・
 「でも、現に墜ちてるわよ。」と、ユリコが・・・
ドロ~ンの回避装置は超音波レーダーを応用したモノだ。
 あくまで、簡易だ、戦闘用ではない。 ミサイル防護は無理だ。
「いくら鳥でも速度はミサイルほどは無理だわね。」と、アリスがいうが。
 現に、ドロ~ンは墜落してるのだ。 
 「敵が鳥なら、かなり遠方かもしれないわね。」「そうだわね、飛んでるからね。」
「でも、先ほどから空(うえ)を見てるが鳥なんて飛んでないぞ。」と、オレだ。
 「そうね。」「おかしいわね。」と、三連星がハモル。
「すこし、捜索方法を考えねばならないようだな。」と、検討会を提案するオレだ。
 
 「じゃあ、アリス、司会者だ。」と、オレが指名する。 「わかったわ。」と、アリスだ。
「では、捜索方法の検討会をはじめるわ。」と、「何か、案はある。」「ハイ。」「では、ユッコから。」
 起立するユッコだ。 
「敵は三つ首竜でないことは判明したわ。」「おお、そうだな。」「確かにね。」と、賛同するオレ達だ。
 「あたいは、飛竜だと思うんだけど。」と、ユッコが・・・
「あたいも、同感よ。」と、ユリコだ。
 「この羽だけど。」と、ドロ~ンの残骸から見つかった羽を示す。
「鳥の羽にしては、楕円形だわ。」「普通は鳥の羽は先が伸びてるわ。」「そうか、そうかもしれないわね。」と、賛同する。
 「普通の鳥なら、ウズメ姫がヤラれるとは思えないのよ。」と、ユリコだ。
「ウズメ姫から、以前に飛竜の大群に囲まれて墜ちたことがあると聞いてるわ。」と、アリスが駄弁る。
 あの、王都での飛竜との激戦が・・・思い浮かぶオレだ。
「しかし、飛竜はウロコだったぞ。」と、オレが注意喚起だ。
 「変種かも、しれないじゃないの。」と、ユリコが疑問符をのべる。
「うむ、なんとも言えんが、敵は飛竜として、検索することになるぞ。」と、結論が・・・
 「飛竜なら、断崖に生息でしょう?」と、アリスだ。 
「なら、断崖を側索すればウズメ姫も見つかるわ。」と、ユッコが・・・
 「ねえ、とうさん。」「なに?」「これは、断崖じゃないの。」「どこだ?」「ここよ。」
皆で地図を解析する。 等高線がダブってるところが・・・
 「うむ、そうだな。」と、断崖らしき地形が・・・・
「この方向なら。」と、コンパスだ。  
 「ウズメ姫、待ってろよ。」と、動き出した救助隊である。
「ハイヨーシルバー。」と、馬にまたがり、拍車を・・・(ここは、ポーズだ。)
 完全に西部の魔女になった三連星のメンツである。
 魔女はホウキで飛ぶが、西部の魔女は馬を操るのである。
まさに、人馬1体なのである。
 
 


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