冒険者の学校。

ゆみすけ

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なんじゃと、マジで日本人なのか‼

クロ~ンではないようです。

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 「これは、数値に間違いはないのですか。」「はい。」「マジなのですか。」「ハイ。」「・・・・」
「つまり、ヤツは、本物の日本人なのですか。」「クロ~ンではないのか?」「いえ、このDNAは間違いありません。」と、メガネ組の女官が繰り返す。
「うう、む。」「どうしますか?」「捕縛して、間違いでしたと・・・おまえが言えのるか。」「・・・・」
「許してくれるかな。」「取り調べのツキヨミ様が手を出さなければ。」「なに、取り調べは血の気の多いツキヨミなのですか。」「いかん、下手すると・・・」と、ウズメ姫乙が走る。
 「待って、ツキヨミ。」と、取り調べ室のドアが・・・
床には、ボコボコに叩かれて気絶したオレだ。 顔が腫れてるが・・・・
 「やってしまったのね。」「こいつは、あたいをツキヨミと呼び捨てにしやがったんだ。」と、いばり散らす。
「どうしよう。」と、途方に暮れるウズメ姫乙だ。
 「ユキヨミ、このお方は日本人よ。」「えっ、まさか・・・マジで。」「あ、あ、DNA解析で判明したわ。」
「第1号の星間航行船の計算機のメンテ要員のDNAと一致したのよ。」「でも、あの船は・・・」「500年前だわ。」
「でも、間違いないのよ。」と、ウズメ姫乙が・・・
 「おそらく、冷凍睡眠で生きながらえていたのよ。」「信じれらないわ。」と、急におしとやかに・・・すでにお寿司だが。
 「じゃあ、この星に第1次の星間航行船が・・・」「でも、そんな反応はなかったわ。」「どうしよう。」
「・・・・・・」「アマテラス様は、何と。」「まだ、とてもじゃないわ、言えないわ。」「そうね・・・・」
 おそらく、アマテラス様が土下座して謝罪と賠償を・・・
できない、とても我らがアマテラス様へ・・・そのようなことは言えない。
 「それより、こいつは、どうすんのよ。」と、ユキヨミだ。 「黙って置いていこうか。」と、ユキヨミが。「・・・・・」と、あきれて返事ができないウズメ姫乙である。
 
 「まだ、帰らないの‼」と、アリスが騒ぐ。 
「きっと、何かあったんだわ。」と、クララだ。
 「掴まったら、どうなるの?」と、リンダが・・・
ユリコは冷静だった。 そして、オレからの通信文を開いた。
 帰りが遅いなら、開示せよと伝えてあるのだ。
「いい、みんな、読むわよ。」と、ユリコだ。
 「これを聞いてるなら、とうさんは敵の手に捕まっているだろう。」「心配はしないでくれ。」
「これは、作戦なのだ。」「アマテラス様。」「ん、ん、呼んだのかや。」
 「いえ、そう書いてあります。」「そうかへ。」
「コホン、では続きを。」
 「これは、作戦だから、アマテラス様は敵が腰を折り、謝罪の話をもってくるまで、待っていてください。」
「御心配には及びません。」「アマテラス様への忠誠は終生かわりません。と、書いてあります。」と、ユリコが読み上げた。
 お付きの女官らが、「ここは、討伐人にお任せになっては・・・」と、説得する。
「うむ、ここは、あやつの顔を立てようぞよ。」「ハ、ハァ~ッ。」と、女官が一斉に平伏する。
 「では、こちらで・・・」と、女官が用意した休憩所へ案内する。
武器や防護が全くない、アマテラス様を守備する休憩所型退避所である。
 戦車用の装甲で即席で建設したモノだ。

 「目が覚めましたかへ。」と、アマテラス様がオレを覗いている。 「あっ、アマテラス様。」「そちには迷惑をかけたぞよ。」「ゆるしてたもれや。」「もったいなき、お言葉。」「では、許してくれるかや。」「あたりまへです。てか、許すもなにもありません。」「そうかへ。」「では、ゆるしてくりゃれ。」「ハ、ハァ~ッ。」と、平伏するオレだ。 あれっ、ユキヨミが居る。 
 えっ、ここは、まさか、敵の・・・・
ツキヨミが、「その、なんだ、すまなかった。」と、ペコリだ。 
 そして、真っ赤になって逃げていった。
「わきちは、15代のアマテラスじゃ。」「では、はやり。」「そうじゃ、わきちは、大きなミスを犯してしまった。」「どうすれば、いいのか、わからぬ。」
 少しの沈黙が・・・「では、オレに任せてください。」「こちらの、アマテラス様は待機して、なにもしないでください。」「うむ、承知したぞへ。」「ウズメ姫を付き人に。」「でないと、我が方の初代が納得いたしません。」
「いいですわ、わたくしが人質になりまする。」
 「では、このまま、全員が待機ということで。」「わかりましたわ。」と、女官が見送る。

 「ウズメ姫。」「えっ、なに、ウズメ姫・・・」 ここで、ウズメ姫へ変化するオレだ。
「あたいは、初代のウズメ姫よ。」「大先輩ですわ。」「・・・・」
 「ん、年齢は置いといて。」「あたいは、初代よ。」「悪いようにはしないわ。」「だから、言うことを聞きなさいな。」と、上から目線の初代ウズメ姫である。
 「わかったわ。」と、ここは素直なウズメ姫乙である。
「それで、15次星間航行船には、何名の日本人が。」と、ウズメ姫甲が聞いた。
 「いないわ、ひとりも乗ってないわ。」「第3次までは、ヒトが乗っていたんだけれど、3回とも途中の事故で音信が途絶えたりで、クロ~ンの乗員を乗せるようになったのよ。」「そして、生存ができる星を見つけて、連絡ロケットでの連絡することとしたのよ。」
 「いろいろ、あったようだわ。」と、ウズメ姫甲の感想である。
見たところ、二人のウズメ姫は打ち解けたようだ。 フフ、フと、お互いにほほ笑んで、歩いてるからだ。
 やがて、開けた土地へでた。 向こうに前線基地が見える。
「オレに、任せてくれ。」と、ウズメ姫がオレに変化だ。
 「うわぁ、そういうことだったのね。」と、正体がウズメ姫乙へバレる。
「どうなってるの?」と、ウズメ姫乙が・・・
 「魔法よっ。」と、ウズメ姫甲が、ドヤ顔で上から目線だ。 
「えっ、マジ。」って顔のウズメ姫乙だ。 


 

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