冒険者の学校。

ゆみすけ

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新大陸発見。

翼よ、あれが新大陸だ。

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 なんも無い、大海原だ。 水平線までが、すべて海という水の溜まったところだ。 「しょっぱいかな。」と、ナノ・マシンへ。 
「海は、どこの星でも塩水ですよ。」と、ナノ・マシンが答える。 
 「塩分は、星の成分ですからね。」と、つまり飲めないのだ。 体内の水分がなくなってしまうのだ。
海で遭難したら、海水は飲んではダメである。 水分は雨で摂るのだ。 それとも、魚の肉の水分かな・・・
 4機の幼女ドロ~ンとオレのドロ~ンと、輸送コンテナドロ~ンの6機編隊で飛ぶ。
高度は300メートルくらいである。 ドロ~ンはトイレ付だから、軽自動車くらいは大きさがある。
 遠征用に統一した機体である。 超電導エンジンは無音で空気を切り裂く音だけが響く。
「シュ。シュ。」と、注意しないとわからない。 オレが乗ってるのが親機である。
 その左右に2機づつの幼女機だ。 オレの後ろに輸送コンテナである。 

 ウズメ姫が、「だいたいのところ、行程は7日ほどよ。」と、答える。
「1週間も飛んでるのか。」と、オレだ。 「だから、輸送コンテナがあるんじゃないの。」「ハァ。」
「野糞の訓練までしたんでしょ。」「納得だ。」 サバイバルで、一番大切なことは野糞だ。 ウンチの最中に攻撃されては・・・それで、幼女らは互いに交代しながらのウンチなのだ。 基本、背後の警備である。 前は自身で見えるからである。 お尻を喰われたくないからな。 それに、幼女は4名だ。 互いに2名でコンビを組めるのである。 アリスはユリコだ。 クララはリンダと仲がいいようだ。 姉妹でも相性は、あるようである。 オレもルイザとは相性はいいのだ。 
 そして、訓練を兼ねた洋行である。 ドロ~ンからドロ~ンへと荷物の受け渡しの訓練やら、自動操縦の訓練を繰り返したのだ。 
 ウズメ姫に変化して、輸送コンテナで食事をつくる。 そして、各ドロ~ンへ配膳である。 
「いただきます。」と、習慣で手を合わせて幼女らは、お弁当である。 機内食は基本、お弁当であるのだ。
 オニギリにタクアンもありだ。 ウズメ姫の手で握った女神様のオニギリは格別なのだ。 
アマテラス様の握った・・・昇天してしまいそうである。
 「帰ったら、握って進ぜようぞへ。」と、アマテラス様が中継で・・・恐れ多いことだ。
メガネ組の女官が24時間体制で衛星から観てるのだった・・・

 「しかし、ウズメ姫。」「なに?」「7日も、かかるとは思えないんだが。」「そうね、しかし慎重なのよ。」「絶対に失敗は許されないわよ。」と、オレを脅すのだ。 
 「かの大陸を1周するからよ。」「つまり、上陸地点を決めるためか。」「え、え、それもあるわ。」
衛星からの観察では限界があるからだ。 実際に見るのとは雲泥の差だ。 
 「それに、攻撃型の幼女を亡くしたくないのよ。」「あ、あ、それは理解してるよ。」「実の娘だ、最悪でもユリコだけは帰すからな。」「やはり、末娘は可愛いからね。」と、ウズメ姫が賛同する。
 子を持つ親なら、末っ子は可愛いものだ。 バカな子ほど可愛いいのである。
ユリコはバカではないんだが、戦前の教育は正解だったのだ。 
 GHQ(米軍の占領軍)に毒されたパヨク教育ではないからだ。 日本の古来からの教育だからだ。 
戦前は、暗黒の時代だったはパヨクのプロパガンダである。 
 日本は国際連盟の常任理事国で国際的にも活躍していたのである。
敗戦で、モノひとつ言えない国だが・・・戦前は、日本はシナ人や半島の鮮人にバカにされることはなかったのだ。
 
 「この辺の地形が橋頭保を確保できそうね。」と、ウズメ姫がいう。 「そうだな、前線基地には最適かもな。」と、オレだ。 
 そこは、遠浅の海岸であり。 浜辺もあり、河の河口が付近にあるところだ。 見晴らしもよく、外敵も発見がたやすい。 
 「この浜辺を、アマテラス海岸と名付ける。」と、宣言するオレだ。
「あの河は。」と、アリスだ。 「アマテラス河だな。」「じゃぁ、あの遠くの山は。」「アマテラス山に決まってる。」と、即答だ。
 「コレ、わちきの名前を容易く使うでないぞよ。」と、ナノ・マシン中継で・・・お叱りだ。
「スンマセンです、ハイ。」「では、訂正だ。」「この浜辺はリオン海岸でどうだ。」 文句はないようだ。
 そして、コンテナから椅子やらテントやら降ろす。 橋頭保の構築である。
「そうだ、国旗を揚げようぞ。」と、日の丸を掲げる。 
 「やはり、ようのう。」と、アマテラス様が・・・そうなのだ。 初めてここに、国旗を掲げたのである。 
この星での日本の建国は、やっと第1歩が始まったのである。
 
 
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