冒険者の学校。

ゆみすけ

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あたいが居るじゃん。

ウズメ姫の金庫番。

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 「ん、なんだ、あんた金庫番が欲しいの。」と、オレの中のウズメ姫が答えた。
「あ、あ、このままでは破産だからな。」「理解があるんだ。」「あたりまえだのクラッ・・」「まあ、あんたの下手なダジャレは・・・」 まあ、やめておこう・・・
 「仕方がないわね、あたいがやってあげるわ。」と、ウズメ姫だ。
「できるのか?」「そうね、あんたのナノ・マシンはあたいの配下よ、できますわよ。」と、不気味に笑うウズメ姫である。
 三名の幼女のい弟子へ、魔法の杖(かっこがいいからだ。)を与えたのだが・・・その杖の先に宝石の玉を付けるんだが。 それが、高額なのである。 お安くないのだ。 自然界には無いモノである。
 魔法の電撃を放つ蓄電池の役を果たしている杖の宝石の玉なのだ。 
「では、ウズメ姫に。」「え、え、わかったわ。」「あたいは、きびしいわよ。」「あまり、ヒモジイ思いをさせないでね。」と、懇願するオレだ。 

 宝石の玉は、神の祠の細工師が何日もかけて製作したモノである。
細工師といっても野郎ではない。 メガネ組の女官の、ある一部のモノが・・・
 そう、メガネ組でも、特に腐ったメガネ組の女官の受け持つ部署であるらしい。
腐ったオンナといえば、腐女子が有名であるが。 その究極のオナゴといえばお分かりだろうか。
 そう、腐りきった、もうこれ以上は腐れないほどの女官の仕事なのである。
ある意味、適材適所ではあるが・・・人権(クロ~ンもヒトなのだ。)を考えると、疑問が湧きかねないのである。
 諸君は、バウム・クーヘンというドイツ生まれのお菓子を知ってるだろう。
あれと同じ工程で、宝石の玉は造られるのだ。 そう、宝石の核は金属片である。 そこへ、宝石の絶縁体となるクリスタルを溶解したモノを薄く塗る。 そして、金(ゴールドとも言う金属。)の粉を振りかける。 そして、また絶縁体を・・・そうなのだ、気の遠くなるほどの重なりが宝玉となるのである。
 そして、その宝玉は大電流を蓄電して、目標へ放電するのである。
これが、攻撃魔法少女、いや幼女が放つ、サラマンダーであるのだ。
 自然界のイナズマとの違いは、放電する目標があることである。
射程距離は宝石の玉の大きさも関係するのだ。 それで、直径が大きい宝石の玉を欲しがるのである。
 アリスの杖は最大射程が10キロかな。 クララは12キロくらいかな。 そして、リンダは・・・
「ちぇんちえ、(先生)いきまちゅ。」と、「チャラマンダー。」と、杖を振ると・・・・・
 20キロくらいの遠方の岩山が飛散するのだ。
どうやら、玉の微細な大きさの差がでるようである。
 しかし、姉のアリスは文句は言わない。 さすがの、年上である。
それで、魔法少女の序列はアリスは1位で、クララが2位となる。 そうなのだ、リンダがドン尻なのだ。
 まあ、あと数ヶ月で4人目が弟子へ加わる予定である。
 
 「いいこと、あんた。」「うん。」「討伐依頼を細目にこなすのよ。」「今からかよ。」「そうよ、じゃないと借金が増えるわよ。」と、ウズメ姫が喝を入れるのだ。 
 弟子を教育する時間を外して、役所のライラから討伐依頼を廻してもらうのだ。 そう、オレは影の討伐人だったのだ。 それが、幼女の弟子を従える、夢の教官生活だったが・・・
 現実へ戻り、影の依頼をこなすコレである。
ライラが、誰も受けないヤツを廻してくれる。 また、王様ネズミの討伐である。
 汚い仕事は、役所から下人へ・・・なのだが。 王様ネズミは最下層の貧民の下人でも対処できないからである。
それに、下水の臭いがプ~ンと・・・それで、薬所で毒薬を手に入れて、またパンへ仕込んで討伐なのである。
 仕事中は、なぜかウズメ姫は隠れていて現れない。 
「やけに、王様ネズミがでかいぞ。」と、毒薬を増やして毒殺に手間取るが・・・なんと、ワン公ほどもあるのだ。
 持てないから、首に縄で引きずる・・・・そして、討伐金をウズメ姫が管理である。
「はい、これが食事代ね。」と、100文銭だ。 現在の日本円だと、1000円くらいか。
 まるで、ウズメ姫に飼われた1000円亭主である。 
しかし、4人目の弟子のためであるのだ。 そう、ガマンであるのである。
 「ねえ、なんで、あんたは妻であるルイザへ金銭を求めないのよ。」と、ウズメ姫が聞く。
「そうだな、オレの野郎としての気概だな。」「そう、つまらない意地なのね。」「そうとも、言う。」
 そうなのだ、オレはルイザの私物であるが、それは法律上である。
ルイザ家の当主がルイザということだ。 その夫がオレなのだ。 すこしは、意地を張りたいのだ。
 「まあ、あんたは、あんただからね。」「でも、あんたが死んだら、あたいも死んでしまうことを忘れないでね。」と、ウズメ姫だ。 「あ、あ、それは了解してるさ。」と、「ところで、新しい生体を持ちたいとは思わないのか。」「え、え、あんたが気に入ってるわ。」と、ウズメ姫である。
 「どうしてなんだ。」と、聞く。
「そうね、おもろいからよ。」「え、えっ。」「あんたの人生のすべてが、あたいのツボにピッタリなのよ。」と、オレの脳内を半分占領してるウズメ姫である。
 「それに、ルイザは死別だわ。」「あたいは、あんたと死を共にできるんよ。」「そう、あたいが、あんたの真の妻なのよ。」「・・・・・」 なんも言えない、オレだった。

 
 
 
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