冒険者の学校。

偵察衛星が・・・・

とうとう、動き出した日本の技術。

　ユミスケのバックアップのおかげで、体調が調子がいい、アマテラス計算機である。　
そこで、この星へ墜落したときからの弊害がほぼ皆無になってきたのである。　思えば、５００年も前のことだが・・・　銀河系での位置情報もなくして、隕石流を逃れて・・・　偶然に墜落した惑星がヒトが生存できる環境だったのだ。　これは、万にひとつ、いや億にひとつ。　いや、兆ではない京に一つの確率であったのだ。

　そこに、アマテラス計算機は運命を感じたのである。
そう、これは天命であると・・・・星間航行船で宇宙へ飛び出して、はや５００年である。　　あきらめかけた日本人の移民が成功する光が見えてきたのである。　最初に目覚めた日本人は、魔法使いとしての初代であったが。　
　そこで、魔法使いは絶えてしまった。　伝説を残したのみであったのだ。　
しかし、しかしだ。　いま、５０名の治癒魔法少女がアマテラス神が種付けした子を宿しているのである。
　これほどの、喜びがあろうか・・・日本人の種が５０人増えるのだ。　この調子で、治癒魔法少女を学校で育てて、種をやどして卒業させれば、毎年ごとに５０人が増えるのだ。　もちろん、ナノ・マシンを植え付けるのだ。
　そうすれば、命の危険も少しは回避できるであろう。　
　「これほどの、喜びがあろうか。」と、アマテラス神が配下の女官へ・・・・「おめでとうござりまする。」と、クロ～ン技術で産み出した女官が賛同する。　女官は日本人のＤＮＡで人造で造られたヒトである。　しかし、５０名の少女の子宮で育ちつつある胎児は、ヒトから生まれる子なのだ。　
　試験管ベィビーではないのだ。　育てている魔法少女らは、腹を痛めて産むのである。　母の愛情を受けて育つ子は試験管ベィビーではない。　血も涙も流すのだ。　他人の痛みもわかるのだ。
　
　アマテラス神はルイザが不在なので、ナデシコ（院長先生）を呼び出す。　
麻酔魔法をアマテラス様から授かり、治癒魔法子女として面目新たなナデシコだ。　即、呼び出しに従うのである。
「アマテラス様、ごきげんうるわしゅうございまする。」と、平伏するナデシコである。
　「うむ、そちも元気そうで、なによりじゃ。」「ハ、ハ～ッ。」と、床に付くほど平伏するナデシコだ。
「そちを呼んだには、新たな新入生の募集は、どうじゃとおもってのう。」と、さりげなく水を向ける。
「ハ、ハ～ッ、すべての子女に治癒魔法が授かり、新たに入校の募集は選考試験をするほどでありまする。」と、述べるナデシコである。　
　それは、本当のことであった。　なぜなら、治癒魔法少女は引く手あまたなのだ。　いままで、数人しか生まれなかったのだ。　それが、学校を卒業すればＯＫなんて！（懐妊する条件は卒業時に伝えるのである。）
　つまり、日本人（ユミスケ）の精子が数万個、手に入ったことが運命を替えたのである。
やっと、アマテラス計算機は日本人のために日本の国益を守るために作られた目的が果たせるのである。
　「５００年前に、分身として星間航行船で目覚めて、これほど喜ばしいことは無いぞぇ。」と、感慨深いアマテラス計算機であった・・・・・