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討伐は成功したのか?
飛竜は全滅したのか・・・
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やがて、朝日が顔を出してきた。
朝日がまぶしい。 海から登るから、水平線からである。
そして、その朝日に照らされて、低い丘になった飛竜の島が見えるのだ。
以前は、人間を寄せ付けないほどの切り立った断崖だったんだが・・・
朝になると、エサを求めて飛び立つ飛竜が確認できないのだ。
「これは、飛竜は全滅したのでは。」と、希望的意見のフーボーだ。
「そうね、たぶんそうだわ。」と、ルイザも同意する。
それを、聞いた兵士らが、「魔法使いがやったぞ。」「さすがだ。」「われらの誇りだ。」
と、バンザイ三唱の雰囲気だ。
なんと、初代日本人が法制化までしたらしいのだ。
大魔法が成功したときにヤルらしいのだ。 つまり、飛竜の島の爆破は大魔法だと、兵士らは思っているのだ。
「いや、これは戦術核爆弾を・・・」と、説明するが、無理である。
「大魔法使い様の飛竜の島破壊の成功を祝って。」「おおっ。」「やるぞ。」
「バンザイ・バンザイ・バンザイ。」と、兵士とルイザやフーボーまでがである。
そして、オレは魔法使いから、ジョブチェンジして、大魔法使いの称号を得たのである。
後に、王室から正式に称号が与えられるらしいが・・・
オレの中のツキヨミは、「いいんじゃないですか、まずはアマテラス様への・・」との意見である。
そうだ、爆破は成功したと、伝えねばならない。 それに、ウズメ姫の見舞いもである。
ウズメ姫の顔くらい拝みたいのだ。
「そうだ、まだ完全に飛竜が全滅したか、わからん。」と、いうと。
「なら、誰か見張りに置いておきましょう。」と、兵士らの上官が言ってくれた。
馬車に壊れたドロ~ンを乗せる。 さすがに、ランクルの荷台には乗らない。
「もう、これしかないから、修理できるかな。」と、不安だが・・・
そして、ルイザ、フーボー、そして兵士らと(残留する兵士は2名だ。)計、16名で凱旋である。
兵士の上官が先頭で露払いだ。
日ごろから行進の訓練は欠かさないので騎馬隊も、なかなかサマになってるのである。
ユミスケは馬車の荷台でドロ~ンの世話である。(荷台から落とさないようにである。)
大魔法使いとしては、サマにはなってないようだ。(凱旋の最後尾はランクルである。)
「王都が見えてきたぞ。」と、誰かが叫んだ。
「おい、先振れを頼むぞ。」「承知。」と、1騎が先行する。(凱旋だ、王城の準備が必要である。)
それでも、戦果を心配して多数の住民が集まっていたらしいが・・・
「飛竜、殲滅成功バンザイ。」「バンザイ。」「バンザイ。」と、王都の住民が歓声をあげる。
バンザイだけは日本語なので、違和感がハンパ無いが・・・贅沢はいえない。
王都の空には、その日1匹の飛竜も姿を現さなかった。
本来なら、王都で祝賀会への参列が・・・ユミスケが一番苦手なことである。 ルイザやフーボーに見つからないように逃げ出すのである。 いちおう、リオンへと書置きは置いておく。
王都からランクルでリオンのアマテラス様の祠へ・・・・ランクルの走破性能なら、半日だ。
祠の入り口前の広場へ駐車である。 もう、慣れたのだ。
もちろん、女官が待っていてくれる。 さすがである。
「おひさしぶりで。」と、互いにお辞である。 「さ、さ、どうぞ、こちらへ。」と、案内してもらうのだ。
4枚目の扉が開いた。
アマテラス様の社務所があり、玄関に女官が・・・どうやら新築したらしい。
本殿は、ここではないようだ。 玉砂利を歩く。 空が見える。 3D画像と思うが、現実感がハンパない。
画素数はテラバイトでは無理だな・・・社務所と思ったのはウズメ姫の看護施設だった。
医療カプセルに入ったウズメ姫が・・・前より顔色がいいようだ。
いつの間にか、アマテラス様が・・・
「ユミスケよ、久さしいのう。」「アマテラス様、なんとか飛竜の島は爆破に成功しました。」と、平伏する。
「核爆弾をありがとうございました。」「うむ、これで大魔法使いじゃな。」と、からかうアマテラス様だ。
「それで、ウズメ姫の容体は?」「体の細胞は再生ができたのじゃが。」と、微妙な言い方のアマテラス様だ。
朝日がまぶしい。 海から登るから、水平線からである。
そして、その朝日に照らされて、低い丘になった飛竜の島が見えるのだ。
以前は、人間を寄せ付けないほどの切り立った断崖だったんだが・・・
朝になると、エサを求めて飛び立つ飛竜が確認できないのだ。
「これは、飛竜は全滅したのでは。」と、希望的意見のフーボーだ。
「そうね、たぶんそうだわ。」と、ルイザも同意する。
それを、聞いた兵士らが、「魔法使いがやったぞ。」「さすがだ。」「われらの誇りだ。」
と、バンザイ三唱の雰囲気だ。
なんと、初代日本人が法制化までしたらしいのだ。
大魔法が成功したときにヤルらしいのだ。 つまり、飛竜の島の爆破は大魔法だと、兵士らは思っているのだ。
「いや、これは戦術核爆弾を・・・」と、説明するが、無理である。
「大魔法使い様の飛竜の島破壊の成功を祝って。」「おおっ。」「やるぞ。」
「バンザイ・バンザイ・バンザイ。」と、兵士とルイザやフーボーまでがである。
そして、オレは魔法使いから、ジョブチェンジして、大魔法使いの称号を得たのである。
後に、王室から正式に称号が与えられるらしいが・・・
オレの中のツキヨミは、「いいんじゃないですか、まずはアマテラス様への・・」との意見である。
そうだ、爆破は成功したと、伝えねばならない。 それに、ウズメ姫の見舞いもである。
ウズメ姫の顔くらい拝みたいのだ。
「そうだ、まだ完全に飛竜が全滅したか、わからん。」と、いうと。
「なら、誰か見張りに置いておきましょう。」と、兵士らの上官が言ってくれた。
馬車に壊れたドロ~ンを乗せる。 さすがに、ランクルの荷台には乗らない。
「もう、これしかないから、修理できるかな。」と、不安だが・・・
そして、ルイザ、フーボー、そして兵士らと(残留する兵士は2名だ。)計、16名で凱旋である。
兵士の上官が先頭で露払いだ。
日ごろから行進の訓練は欠かさないので騎馬隊も、なかなかサマになってるのである。
ユミスケは馬車の荷台でドロ~ンの世話である。(荷台から落とさないようにである。)
大魔法使いとしては、サマにはなってないようだ。(凱旋の最後尾はランクルである。)
「王都が見えてきたぞ。」と、誰かが叫んだ。
「おい、先振れを頼むぞ。」「承知。」と、1騎が先行する。(凱旋だ、王城の準備が必要である。)
それでも、戦果を心配して多数の住民が集まっていたらしいが・・・
「飛竜、殲滅成功バンザイ。」「バンザイ。」「バンザイ。」と、王都の住民が歓声をあげる。
バンザイだけは日本語なので、違和感がハンパ無いが・・・贅沢はいえない。
王都の空には、その日1匹の飛竜も姿を現さなかった。
本来なら、王都で祝賀会への参列が・・・ユミスケが一番苦手なことである。 ルイザやフーボーに見つからないように逃げ出すのである。 いちおう、リオンへと書置きは置いておく。
王都からランクルでリオンのアマテラス様の祠へ・・・・ランクルの走破性能なら、半日だ。
祠の入り口前の広場へ駐車である。 もう、慣れたのだ。
もちろん、女官が待っていてくれる。 さすがである。
「おひさしぶりで。」と、互いにお辞である。 「さ、さ、どうぞ、こちらへ。」と、案内してもらうのだ。
4枚目の扉が開いた。
アマテラス様の社務所があり、玄関に女官が・・・どうやら新築したらしい。
本殿は、ここではないようだ。 玉砂利を歩く。 空が見える。 3D画像と思うが、現実感がハンパない。
画素数はテラバイトでは無理だな・・・社務所と思ったのはウズメ姫の看護施設だった。
医療カプセルに入ったウズメ姫が・・・前より顔色がいいようだ。
いつの間にか、アマテラス様が・・・
「ユミスケよ、久さしいのう。」「アマテラス様、なんとか飛竜の島は爆破に成功しました。」と、平伏する。
「核爆弾をありがとうございました。」「うむ、これで大魔法使いじゃな。」と、からかうアマテラス様だ。
「それで、ウズメ姫の容体は?」「体の細胞は再生ができたのじゃが。」と、微妙な言い方のアマテラス様だ。
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