冒険者の学校。

ゆみすけ

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エリーゼを説得する。

至難の業である・・・

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 「待ってくれ。」「聞く耳、ないわ。」 ナイフが顔をかすめる。 頬が切れた。
 血が・・・ しかし、3秒くらいで、傷が跡形もなく消える。 
「なによ、これ。」と、驚愕するエリーゼだ。 
「あんた、治癒魔法が使えるの?」 「さあな・・・」と、答えを濁す。 
「野郎で治癒魔法が・・・」 普通は、オナゴだけの治癒魔法なのだ。
 野郎で使えるヤツはいないはずだ。 
そう、神官様から聞いてるエリーゼだ。 
「それに、詠唱もしていないわ。」と、驚くエリーゼだ。 
普通、手をかざして、詠唱しないと発動しない治癒魔法である。 
自身に掛けるときも、そうなのだ。 ところが、こいつは自動的に傷が治癒するみたいなのだ。 
「あんた、何者?」と、エリーゼだ。 
「いや、普通のおっさんだが。」と、オレだ。 
「「まさか、あんたは神様の加護持ちなの?」 「・・・」 無言で答えるオレだ。 
エリーゼは、「なら、これならどう?」と、2本目のナイフを太ももから抜いて、オレに必殺の投てきだ。
 それも、最初のナイフで牽制しながらだ。 
そこは、さすがの技だ。 王都の乳母は伊達ではないようだ。 
その2本目は、オレの胸に深々と突き刺さった。 
「う、う、うぐ、ううう。」と、ひるむオレだ。 今度こその顔のエリーゼだ。 
3秒後その、深々と突き刺さったナイフはポトリと抜けて落ちる。 
そして、胸のキズは・・・なんも残らなかった。
「今のは治癒魔法じゃないわ。」「あんた、やはり悪魔か魔物か・・」
「すくなくともヒトではないわ。」と、覚悟の顔のエリーゼだ。
 胸にナイフが刺さり、自然と数秒で抜けて、傷も残らないのだ。 
ヒトではないとエリーゼが確信するのも無理はない。 
エリ-ゼは、またメイド服の裾をめくり、太ももに仕込んだ、投げナイフを抜いた。 
そして、両手に投てきする持ち方だ。 
2本同時こうげきである。 これは、やばい。 
「待ってくれ、エリーゼ、訳を聞いてくれ。」と、繰り返すしかできないオレである・・・
 そのころ、隣の部屋で気絶中のアエリアの体内のナノ・マシンが動き出した。(アマテラス様から魔法を授かった時、体内にナノ・マシンが入ったのだ。) 
そう、アエリアを起こすためである。 ナノ・マシンは電気シェックを、ビビビビビである。 
体が数回痙攣して、アエリアは眼を覚ました。 
「あ、あ、天界のここちだったわ。」と、ユミスケとの性交を思い出す・・・ 
「ユミスケがいないわ。」「どこなの。」と、あたりを伺うアエリアだ。 
「あれっ、となりから物音だわ。」と、アエリアはドアを開けた。 
「エリーゼ、何をやってるの。」と、驚きの表情のアエリアだ。 
そりゃあ、ユミスケにナイフを投げようと構えるエリーゼがいるからだ。 
「エリーゼ、やめなさい。」と即、叫ぶアエリアだ。 
「アエリア様、こいつはヒトではありません、化け物ですわ。」「ヒトの皮をかぶった魔物ですわ。」と、繰り返すエリーゼだ。 
あわてて、アエリアはユミスケとエリーゼの間に分け入る。 
そして、「エリーゼ、やめなさい、でなければ勘当です。」と、宣言だ。 
「アエリア様・・・」「わかりました、そこまで言われるのでしたら。」と、エリーゼはナイフの手を降ろした。 しかし、オレはエリーゼに、ルイザとアエリアそれぞれとの乱交を言い訳しなければならない。 
とても、言い訳なんか無いオレだ。
 好き放題に、ルイザのマンコやアエリアの尻の穴を攻めまくっていたのだからだ。 
ここは、エリーゼも乱交仲間にするしか無いな、と覚悟するオレである。 
ルイザはバツイチだから、罪作りではないが、エリーゼはオトコは居るのかな。 
そうだ、乳母の件で判明するのだ。 
後で、アエリアにオレとの子の乳母を誰にするのか聞いてみよう。 
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