冒険者の学校。

アマテラス様が、移動できる？

とうとう、顕現したアマテラス様である。

　そして、ルイザと帰途の旅である。　
もう、子種も尽きた頃、リオンの街が見えてきたのだ。　
「おお、懐かしいリオンよ。」「やっと解放されるぞ。」と、ルイザからの解放を喜ぶオレである。　
その声を聞いて、含み笑いのルイザだ。　
ライラへ結果報告である。　「そう、ここはアマテラス様にお聞きするしかないわね。」と、ライラだ。　
ルイザが、「では、あたいと同行してください。」と、オレを見るルイザである。　
ライラが、「あんたは、アエリアやエリーゼには近づかない、わかってるわね。」「ハイ。」と、オレである。　
情けないが、オレは武人でもなければ、戦士でもないのだ。
　単なる、オッサンなのである。　
ライラとルイザには逆らえないのだ。
　そして、アマテラス様の祠に馬車でルイザと報告である。　
女官が、案内である。　もう、慣れたモノである。　
アマテラス様はバックアップが成功したからか、一段と画像がはっきりとしている。
　まるで、現実の女神様である。　着ている衣も、ふわふわと羽衣が動いてるのだ。　
そして、ニヤリとオレを見て、ほほ笑んだ。　
そして、祭壇から動いたのだ。　そして、普通にテーブルに座り、「あなたがたも。」と、誘うのだ。　
女官が、お茶を淹れてくれた。　
そう、まさに天界の味である。　
「ユミスケよ、いうことがあるであろう。」と、告げるのだ。　
「え、え、まあ、あの。」「なんでも、申してみよ。」と、告げるのだ。　
「じつは、武器のブロックが落下して、見つけたのですが。」
「ほう、それは上々じゃ。」「しかし、指紋認証があって、ドアが開きません。」
「うむ、そうじゃ、ここは礼をせねばならんな。」と、女官を呼んだ。　
「そなた、ユミスケと同行して、トビラを開けてまいれ。」「ハイ、わかりました。」と、女官が・・・　
そして、奥から二人目の女官が現れたのだ。　
そして、先の女官を連れて落下した軍事施設まで案内することとなったのだ。　
もちろん、ルイザも同行である。　
さすがに、女官が居れば、ルイザもオレにニャンニャンできないはずだ。　
オレは、安心して、馬車で女官を案内である。　
「しかし、指紋認証ですよ、あなたはどう、対処できるんですか？」と、女官へ問うオレである。　
「うふふ。」と、笑うだけの女官である。　
雰囲気はツキヨミと同じだ。　おそらく、ツキヨミのような人造人間だろう。　
服装は宮内の女官と同じである。　
白衣（はくえ）に緋の袴（はかま）である。　髪は後ろで結んでいる。　顔はツキヨミと同じ日本のJKである。　それなら、セーラー服はとも思ったが強制はできない。　
ツキヨミはオレのJKだが、この女官は違うからである。　
「ところで、君は名前は？」と、聞いたら。　
「わたくしは、ウズメ姫ともうします。」と、日本名である。　
馬車で移動だから、それなりにトイレとか女子は困るだろうと思ったのだが。　
お花を摘みに行くときは、ルイザと互いに警戒しあうようだ。　
でないと、野獣が襲ってくる危険もあるのだ。　
ルイザもウズメ姫が同行しているから、お尻の穴の件は無いのである。　
オレとしては、普通の旅ができて歓迎したいところだ。　
やがて、武器のブロックへと到着である。　
「では、しばらくお待ちぐださい。」と、ウズメ姫だ。　
正式には、アメノ・ウズメというらしい。　
アメノが苗字である。　最高神のアマテラス様に仕える女神である。　
つまり、このJKは女神様なのである。　恐れ多いことである。　
そして、トビラへ手をかざした。　
すると、「シューン。」と、トビラが開いたのだ。　
内部で空気が入れ替わる音が聞こえる。　
５００年余り、内部の空気が換気されていないからだ。　
「では、ご案内いたします。」と、手招きの女神様である。　
「それは、ありがとうございます。」と、素直なオレである。　
相手は女神様である。　オレも素直なのである。