冒険者の学校。

ゆみすけ

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エリアラとアエリア。

そこは、長女を選ぶエリアラだ。

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 エリアラから説得されて、しぶしぶ我慢の子であるアエリアだ。 
「あのひとが半狂乱だったわ、私でも押さえるのがやっとだったわ。」と、アエリアへエリアラが苦言だ。 
「あなたの妊娠したとの手紙で狂乱したのよ、挙兵だとわめいていたのよ。」とも、エリアラはいう。 
「まさか、そこまで・・」と、茫然のアエリアだ。 
「だから、お腹が大きくなるまで内緒よ。」と、アエリアへ説得工作のエリアラだ。 
「エリーゼから育児の用意は聞いてね。」「え、え。」
「そして、腹帯もわすれないでね。」「え、え。」 
腹帯とは、お腹の子を支える帯を下腹にまくことだ。 まだ、お腹は目立たないからいいんだが。 
「エリアラ様、あたいの命に替えましても。」と、エリーゼだ。 
「え、え、あなたは私の乳母の長女だから信頼してるわ。」「ありがとうございます、絶対にお任せください。」と、かしずくエリ-ゼである。 
しかし、著者は思うのだ、やけにエリアラはアエリアびいきだと・・・ 
名前も似ている。 アエリアーエリアラだ。 
ライラーエリアラとは差異があると思うのは著者だけであろうか・・・ 
アエリアは父親そっくりなのだ。 父似のアエリアだ。 
娘が孕んだくらいで、挙兵まで騒ぐかということだが。 
誘拐ではなく、強姦されて孕んだのではない。 どちらかというと、望んで孕んだのである。 
そうなのだ、被害者はユミスケなのである。 しかし世間は冷たいのだ。 
だれも、ユミスケの側のヤツはいないのだ。 (例外はアマテラス様だけだ。)
そして、父親似のアエリアにエリアラは依怙贔屓(えこひいき)なのだ。
 エリアラは夫のエルデール公爵に惚れて婚姻したのである。 
地位や名誉や金銭ではないのだ。 それで、父親に若いころに似ているアエリアびいきなのだ。 
姉妹を差別はいけないが、それは建前だ、本音はアエリア・アエリアな母親である。 
だから、手元から離さないのである。 
そして、ライラより抜けている(少しライラより、すべての面で落ちるアエリアだ。)アエリアが可愛くてしょうがないのだ。 
バカな子ほど、かわいいのだ。 
そして、父親のエルデール公爵も自身に似てるアエリアを溺愛してるのだ。
 ライラが孕んでも挙兵までは叫ばないだろう。 
せいぜい、相手のオトコの首チョンまでである。 これは、日本でもありえる話である。
 どうしても、跡取りは大切になるのである。 
まったく平等は、無理であると思うのだ。 
それが、本音である。 まあ、言わないがね。
 同じワンコでも、吠えるヤツと尻尾を振るヤツと、どちらをかわいがるのか。 
当然、尻尾フリフリとなるのだ。 
吠えるワンコなんて、近所迷惑で保健所行きである。(著者は愛犬家ではないのだ。 猫派なのだ。)
 ここまでの説明で、エリーゼが夢見の魔法をどうしたのか、お分かりであろう。
 そこは、アエリアには内緒であるから、声高に言わないのである。 
しかし、公爵家を誰が継ぐのか、明白であるのだ。 
それで、エリーゼも公爵家付きの乳母の身分である。 そして、行く行くは自身の娘も公爵家に取り入ることができそうなのだ。 (アエリアが出産すれば、その子の乳母はエリーゼの娘だ。) 
そう、すべてが利権なのである。 公爵家に寄生する乳母代々の血統なのである。 
妹のルイザはライラ様へ、そして私は公爵家の長女付きの乳母なのだ。 
「あたいの娘は、アエリア様の子の乳母は確約されているわ。」 
そこに、エリーゼの忠誠があるのである。 
乳母は、母親についで権力があるのだ。 なんせ、育ての親だ。 
生まれるまでは母親の心音だが、生まれてからは乳母の心音で育つのだから。
 エリーゼが命を賭けるのも納得である。 
そして、この世界の王室や貴族家の乳母は、子が成長しても離れないのだ、側でかしづくのである。 
死ぬまで、乳母は育ての子と一緒なのだ。
 つまり、母親は2人いるのである。 
つまり、相談役としての乳母であるのだ。 理由は、実の母親が政務などで暇がないからである。 
夫の面倒見も大変なのである。
 娘の件で狂乱したエルデール公爵を押さえれるのは、妻であるエリアラだけなのだから・・・・
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