冒険者の学校。

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
68 / 273
地ならしをする、アマテラス様。

ルイザに諭す、アマテラス様である。

しおりを挟む
 やがて、アエリアとオレとエリーゼが神の祠を女官の見送りで、王都へ・・・ そして、ライラとルイザが残っていた。 
アマテラス様が、「ライラ、ルイザよ、今回の処分は不服であろう。」「・・・」二人は平伏しているだけだ。 「だが、これも世の理(ことわり)じゃ。」「不満であろうが、これは貸しとおもってくりゃれ。」
「王都にはアエリアが残るのじゃ。」「そして、この地はライラの地であるのじゃ。」
「そして、あやつは戻ってくるのじゃ。」「正妻はアエリアじゃが、実際に夫婦で暮らすのはライラじゃからな。」 ライラは、驚きの顔でアマテラス様を見る。
 アエリアは公爵家を継がねばならないからだ。(ユミスケの子を孕んだのだ、もう王家には嫁げない。) 
「それに、ルイザ、そちには無理難題を押し付けたが、そちしか頼めないからじゃ。」
それを聞いて、大泣きのルイザだ。 アマテラス神は、地ならしも得意なようだ。 
そして、涙にくれながら祠を後にする二人だった。
 
 「そういえばライラ様、火竜の首は?」と、ルイザがいう。 
正直、もう火竜の首なぞ、どうでもいいライラであったが・・・ 
「そうですね、いまから王都まで。」と、ルイザ。「とても、そんな気にならないわ。」と、ライラだ。 
「では、フーボーに火竜の首は王室へ献上して、戻るように伝えましょうか。」「え、え、そうしてよ。」と、疲れた顔のライラであった。 
それは、ユミスケもである。 王都へは、アエリアと同行したが即、リオンの街へカムバックだ。 
そして、結局ライラの前で土下座のユミスケだ。 
「許してくれ、ライラ。」と、額を地面にこすりつける。 ここで、即許すほどライラも善人ではない。 
ネチネチ虐めるのだ。 ユミスケの頭へ足を乗せてである。 
「あんた、わかってるわね。」だ。 
「ルイザは、首を差し出したほどよ。」「あんたは、何を差し出すの?」と、イジメるのだ。 
「でも、ライラとしかヤレないはずだと思って油断したんだ。」と、痛いところを突くユミスケだ。 
「チッ。」と舌打ちしたライラだ。 
「あたい以外とはヤラないのは嘘だったの。」と攻めるのである。 
「ライラ様、おなかの子に触りますので。」と、ルイザが助け舟だ。 
これで、ルイザはユミスケに優位に建てるのだ。 そして、その場は、収まったのである。 
なぜなら、アマテラス神が念を押したからである。・・・

 そして、こちらはアエリアと、エリーゼの二人だ。 
「エリーゼ、見てよ、魔法が魔法が、あたいにも魔法が。」と、空間魔法の水魔法を連発するアエリアだ。 
手の先から、水球が、ダダダダと流れ出るのだ。 
治癒魔法はエリーゼもだが、空間魔法は無理だ。 
王都でも、空間魔法はアエリアだけだろう。 
なぜ、そこまでアマテラス様が肩入れしたのか・・「やはり、日本人の子を孕んだからだわ。」と、思うエリーゼだ。 やがて、「喉が渇いたわ。」と、水をがぶ飲みするアエリアである。 
そして、「そうだわ、あたいが正妻として神様に認められたことを、お父様に進言しなければ。」と、言い出すアエリアだ。 
「待ってください、アエリア様、ユミスケが同行しなければ意味がありません。」「あ、あ、そうね。」
「エリーゼ、ユミスケを連れてきてよ。」と、カンタンに言うが。 
ライラとルイザは、エリーゼにとって仇と同様だ。 
「アエリア様、それは出来ませんわ。」と、さすがに断るエリーゼだ。 
ルイザと会えば、死闘となりそうだ。 
「フーボーが、まだ王都に居ますから。」「そうね、フーボーに連れてこさせるわ。」と、どこにいてもアッシー君のフーボーである。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

ロリっ子がおじさんに種付けされる話

オニオン太郎
大衆娯楽
なろうにも投稿した奴です

恋より友情!〜婚約者に話しかけるなと言われました〜

k
恋愛
「学園内では、俺に話しかけないで欲しい」 そう婚約者のグレイに言われたエミリア。 はじめは怒り悲しむが、だんだんどうでもよくなってしまったエミリア。 「恋より友情よね!」 そうエミリアが前を向き歩き出した頃、グレイは………。 本編完結です!その後のふたりの話を番外編として書き直してますのでしばらくお待ちください。

妹に出ていけと言われたので守護霊を全員引き連れて出ていきます

兎屋亀吉
恋愛
ヨナーク伯爵家の令嬢アリシアは幼い頃に顔に大怪我を負ってから、霊を視認し使役する能力を身に着けていた。顔の傷によって政略結婚の駒としては使えなくなってしまったアリシアは当然のように冷遇されたが、アリシアを守る守護霊の力によって生活はどんどん豊かになっていった。しかしそんなある日、アリシアの父アビゲイルが亡くなる。次に伯爵家当主となったのはアリシアの妹ミーシャのところに婿入りしていたケインという男。ミーシャとケインはアリシアのことを邪魔に思っており、アリシアは着の身着のままの状態で伯爵家から放り出されてしまう。そこからヨナーク伯爵家の没落が始まった。

【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話

白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。 世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。 その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。 裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。 だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。 そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!! 感想大歓迎です! ※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

処理中です...