冒険者の学校。

アエリアの悩み。

魔法が使えない・・・

　エルデール公爵の長女アエリアは、王政府務めである。　
つまり、王室で花嫁修業ということである。　
ゆくゆくは、王家に嫁入りのためである。
　
　しかし、アエリアには、他人へ言えない悩みがあった。　魔法が使えないのだ。　
妹のライラは治癒魔法が使えるのだ。（アマテラス神が、ライラへナノ・マシンを与えたからだ。）　
そして、姉のアリエラは魔法が使えない。　
姉として、許されざることである。　
姉妹の仲も、それゆえ良好ではないのだ。　
それで、エルデール公爵はライラを地方の役所務めにしたのである。　
互いに離れていれば、争いも無いからである。
　
　ところが、妹ライラは、地方の役所で名を上げたのだ。　
ライラの影の討伐人が次々と成果をあげて、ライラは貴族の称号を自らの力で勝ち取ったのである。　
それだけでも、スゴイことなのだが・・・　
さらに、地竜まで討伐だ。　そして、とうとう火竜までである。　
もちろん、ライラの影の討伐人の成果だが。　
そこは、ライラの影である。　すべて、ライラの手柄であるのだ。　
社員の手柄は会社の手柄となるのと同じであるのだ。　
それで、最近はライラ、ライラの大合唱なのである
。
　魔法も使えて、自らの力で貴族の称号まで。　
そして、その貴族も男爵から、数ヶ月で子爵である。　
鯉の滝登りか、ライラの出世かであるのだ。　
そして、ここ王室でも、ライラの話題でもちきりなのだ。　
それに、今度は火竜の首だ。　このままでは、ライラは確実に伯爵だ。　
危機感満々のアエリアであった。　ここまで、姉妹の差ができると、もう呪いしか無いのだ。　
「呪ってやる、呪い殺してくれようぞ。」と、ライラと描いた人形に鉄の杭を打ち込むのだ。　
もちろん、時間は深夜の午前２時だ。　草木も眠る丑三つどきである。
　頭に鉢巻を巻いて、そこに２本のロウソクを立てる。　
そして、魔法使いでは無いが、いかにものスタイルで呪いの呪術をカケルのだ。

　幼い頃は仲がよかったのだが、仲がよかったほど仲たがいしたら始末におえないのである。
もう、手段などかまってられないほどである。　
「そうだわ、ヤツの裏の討伐人を、我がモノにすれば、解決だわ。」と、アエリアにしては良策を考え付いたのだ。　ライラから、討伐人がチッパイが好きでライラと・・の話は以前にライラと仲が良かったころに聞いていたのだ。　そう、アエリアも絶壁なのだ。　
もう、肋骨がでるほどだ。　
顔もライラと差異はないのだ。　暗がりでは、わからないほどである
。　
「そうだわ、裏の討伐人を寝取ってヤルのよ。」「もう、手段なぞ選べないわ。」「あたいも、孕めばいいわけよ。」と、とんでもないことを考え付いたのだ。　
そう、ユミスケに危機が迫るのである。
　ライラのマンコは新品だったが、当然アエリアのマンコも新品である。　
オシッコ臭い処女マンコなのだ。　
それで、知識がないから孕む方法はアエリアの乳母に聞いたのだ。
　アエリアにも乳母が当然居るのだ。　ルイザではない、別の乳母である。　
それが、また策士なのだ。
　諸葛孔明の再来かともいわれるほどの策士なのである。