冒険者の学校。

ゆみすけ

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ライラ、子爵になる。

役に立つ討伐人を持つこと。

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 そして、ライラへ王室から、子爵の称号が与えられた。 
男爵の上である。 やっと、オナゴ男爵と呼ばれなくなったライラである。 
領地は現在のままである。 そして、王室が地竜の牙を1本500貫という法外な金額で買い取ってくれたのだ。 いままでは、まれに死んだ地竜の牙を得ることはあったが。 
まったくの稀であり、数十年に1回くらいだそうだ。 
それが、死んで、あまり時間が経過していない牙である。 
つまり、質がいいのである。 
年老いて死んだ地竜の牙なぞ脆いのだ。 
それが、現役の地竜の牙だ。 1本でも貴重である。 
実は、牙は2本あるのだ。 あとの、1本はライラが隠し持ってるのだ。 
長さが1メートルの牙だ。 なんか、武器につかえそうだ。 
そして、残った首は、剥製に加工して、王都の議事堂に展示されることになった。 
地竜の首だが、正式な持ち主はライラであるのだ。 
オレはライラの裏の討伐人だ。 つまり、オレの手柄は、すべてライラ個人のモノであるのだ。 
それに、オレは全く不満はない。 
オレは、好きなように暮らせれば文句はないからだ。 
「ユミスケ、いいんですね。」「あ、あ、不満はない。」の一言で終わりである。 
欲をいえば、もう地竜の討伐はゴメンであるだけだ。
 そう、オレは自分勝手なヤツなのだ。
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