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凱旋する。
地竜を討伐した、最初のヒトだ。
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フーボーがライラを乗せて、馬車で戻ってきた。
ライラが建設機械の運転席のドアを開ける。 疲れて、まだ動かないオレである。
「やったのね、生きてる。」「あ、あ、イチオウ、生きてる。」と答えるのがやっとだ。
精神が限界を越えたからである。
ライラは建設機械がシャベルのツメで地竜の首を持ってるので、驚く。
「本当に、やったのね。」「誰も、これまで竜を倒したことはなかったのよ。」
「たぶん、あんたが最初よ。」「これは、王都へ献上ね。」と、地竜の首を見る。
フーボーが気付け薬をコップの水と渡してくれた。
気を効かせて持ってきてくれたのだ。 なかなか、使えるヤツなのだ。
「ありがと、さすがに、今回はダメかと思ったよ。」
「しかし、このゴーレムはすごいですね。」「ユミスケさんの思い道理なんですね。」と、感心しきりだ。
「そうだな、まず裏切ることはないな。」とだけ答えた。
「フーボー、オレが指示するから、これを運転して街まで帰ってくれないか。」と、頼んだ。
「え、え、ユミスケさんが、教えてくれるなら。」との返事だ。
ライラに馬車を頼んだ。 そして、時速20キロで、街への帰途についたのだった。
もちろん、地竜の首は建設機械で運んだのだ。
馬車に積もうとしたら、すごい顔でライラに睨まれたからヤメたのだ。
役所の倉庫に地竜の首は保管を頼んで、オレは宿へである。
もう、休みたいのだ。 宿の前では、ツキヨミが待っていてくれた。
やさしいヤツだ。 とりあえず、ベットで休んだ。 もう、限界だったのだ。
命のマジなやり取りだったからだ。
猛虎や暴れ熊なぞ、かわいいもんだ。
それから、眼がさめるまで熟睡である。 生死を懸けた戦いだった。
もう、二度とやりたくない、そう思うだけである。
そして、夢だ。 アマテラス様である。 膝枕である。
恐れ多いことだが、動けない。 目が覚めたら、ツキヨミの膝枕だった。
「重くないか。」と、聞いたら。 「ううん。」といってオレの頭をなでなでである。
オレが寝ている間に、地竜の首は王都へ運ばれたそうだ。
首の無い胴体は、現場で解体された。
でないと、腐って大変な悪臭だからである。
よく、竜の素材などのラノベを聞くが、単に解体処分されただけだった。
首が討伐の証拠として晒されただけである。
なんせ、ヒトが討伐できたのは、最初の事らしい。
それで、王都から呼び出しがかかったのだ。
「ライラ、なんとか行かない方法はないか?」と聞いたが。
「私ができる範囲ではないですわ。」「それに、名誉なことですわ。」
「もしかすると、貴族の位が・・・」 「いや、オレは裏の討伐人でいいんだが。」と弁解するが、聞き入れてはくれないライラだ。
「いいこと、なにをいわれても、ハイというのよ。」「はい。」・・・・王都で王とやらに面会だ。
ただ、ハイと答えていただけだ。
そして、賞品の目録を渡された。 現金ではない。
そして、なんか望みを申してみよと聞かれたので、「ライラを子爵にしていただきたく・・・」と、答えた。
オナゴ男爵は・・・だからだ。
こうして、ライラは無事に子爵へ昇格となったのだ。
ライラが建設機械の運転席のドアを開ける。 疲れて、まだ動かないオレである。
「やったのね、生きてる。」「あ、あ、イチオウ、生きてる。」と答えるのがやっとだ。
精神が限界を越えたからである。
ライラは建設機械がシャベルのツメで地竜の首を持ってるので、驚く。
「本当に、やったのね。」「誰も、これまで竜を倒したことはなかったのよ。」
「たぶん、あんたが最初よ。」「これは、王都へ献上ね。」と、地竜の首を見る。
フーボーが気付け薬をコップの水と渡してくれた。
気を効かせて持ってきてくれたのだ。 なかなか、使えるヤツなのだ。
「ありがと、さすがに、今回はダメかと思ったよ。」
「しかし、このゴーレムはすごいですね。」「ユミスケさんの思い道理なんですね。」と、感心しきりだ。
「そうだな、まず裏切ることはないな。」とだけ答えた。
「フーボー、オレが指示するから、これを運転して街まで帰ってくれないか。」と、頼んだ。
「え、え、ユミスケさんが、教えてくれるなら。」との返事だ。
ライラに馬車を頼んだ。 そして、時速20キロで、街への帰途についたのだった。
もちろん、地竜の首は建設機械で運んだのだ。
馬車に積もうとしたら、すごい顔でライラに睨まれたからヤメたのだ。
役所の倉庫に地竜の首は保管を頼んで、オレは宿へである。
もう、休みたいのだ。 宿の前では、ツキヨミが待っていてくれた。
やさしいヤツだ。 とりあえず、ベットで休んだ。 もう、限界だったのだ。
命のマジなやり取りだったからだ。
猛虎や暴れ熊なぞ、かわいいもんだ。
それから、眼がさめるまで熟睡である。 生死を懸けた戦いだった。
もう、二度とやりたくない、そう思うだけである。
そして、夢だ。 アマテラス様である。 膝枕である。
恐れ多いことだが、動けない。 目が覚めたら、ツキヨミの膝枕だった。
「重くないか。」と、聞いたら。 「ううん。」といってオレの頭をなでなでである。
オレが寝ている間に、地竜の首は王都へ運ばれたそうだ。
首の無い胴体は、現場で解体された。
でないと、腐って大変な悪臭だからである。
よく、竜の素材などのラノベを聞くが、単に解体処分されただけだった。
首が討伐の証拠として晒されただけである。
なんせ、ヒトが討伐できたのは、最初の事らしい。
それで、王都から呼び出しがかかったのだ。
「ライラ、なんとか行かない方法はないか?」と聞いたが。
「私ができる範囲ではないですわ。」「それに、名誉なことですわ。」
「もしかすると、貴族の位が・・・」 「いや、オレは裏の討伐人でいいんだが。」と弁解するが、聞き入れてはくれないライラだ。
「いいこと、なにをいわれても、ハイというのよ。」「はい。」・・・・王都で王とやらに面会だ。
ただ、ハイと答えていただけだ。
そして、賞品の目録を渡された。 現金ではない。
そして、なんか望みを申してみよと聞かれたので、「ライラを子爵にしていただきたく・・・」と、答えた。
オナゴ男爵は・・・だからだ。
こうして、ライラは無事に子爵へ昇格となったのだ。
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