冒険者の学校。

ゆみすけ

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いい仕事は?

なにか見繕って・・・

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 テーブルの間を縫って、カウンターへ・・ 受付には、それなりに美人のナオンが控えている。 
番号が振ってある。
 なんか、銀行みたいだなって・・・銀行が思い出せない。 
まあ、いい。 「なんか、いい出物はないかな?」と、受付のナオンへ告げる。 
 相手は、「またですか~っ。」 「待ってくださいよ。」と、紙の束をめくる。 
もちろん、掲示板はあり、もろもろの依頼は貼りだしてあるんだが。 
 そういうヤツは、まともな冒険者が受けるのだ。 オレみたいな底辺の番外は、裏の汚いヤツを受けるのだ。 
そう、他人へは言えないような依頼である。 基本、汚れ仕事である。 
例えば、あのナオンをモノにしたいから、ヤクザの振りしてちょっかいをかけてくれなどだ。 
 そして、依頼者が正義の味方としてオレを殴り、ナオンにモテる作戦だ。 
もちろん、殴られたオレは、捨てゼリフ(覚えてやがれ。)で逃げ出すのだ。 それで、悪くない金になる。 
 別に、それが犯罪とは思わないオレだ。 
まあ、騙しだが、ナオンもオトコを騙すのだから、どっこいどっこいである。 
 オレは食うために、ちょい悪はヤルのだ。 
でないと、野垂れ死んでしまうからだ。 
 しかし、オレのちょっかいは名演技で、騙されるナオンは多いのだ。 
まあ、マンコまでは触らないが、おっぱいぐらいは揉みほぐしてやるのだ。 
 大抵、「キャーッ。」と言って逃げ出す。 
そこを押さえて、「いいだろう、減るもんでもないし・・・」とヨダレを流すんだ。 
 それで、ナオンは助けを求めるのである。 
そこで、オレの雇い主の登場である。 
ここは、互いに打ち合わせが肝心なとこである。 
 マジ殴られると、怪我するし痛いからである。 
悪役も大変なのである。 
 そいで、殴られて、捨てセリフで逃げ出すのだ。 
「覚えてやがれ。」というやつだ。 
覚えていないが・・ いつだったか、マンコに手が伸びて割れ目をもみほぐしたんだが、ぐっしょり濡れて、思わず逃げ出したが・・・ なかなか、マンコ臭が・・・ しばらく、手を洗わなかったオレだ。
 
「そうですね、これなんか、どうです。」と、受付のナオンが書いた紙を出す。 
それには、排水溝のネズミ退治とある。 
「まさか、ネズミとあるが、あのネズミじゃないよね。」「そうですね、あのネズミならネズミ捕りでいいですから。」 「なら、それなら。」 「そうです、大群ネズミです。」 「別なヤツは・・」 「これで、お願いします。」と紙を引かないナオンだ。 
「これを受けないなら、もう紹介は・・」 「わかった、ヤルよ。」と渋々である。 
なんせ、大群のネズミだ。 群れのネズミである。 そう、王様ネズミが居るということだ。 
 だから、役所への依頼となったんだが。 そして、ネズミには、冒険者は関わらない。 
なんせ、排水溝だ。 マジで、汚れ仕事だからだ。 
 普通のマトモなヤツはやらないのだ。 下人か認非人がヤル仕事だが、あいにく王様ネズミではヤラれてしまう。 それなりの戦闘力が無いとヤラれるのだ。 
 しかし、それなりの冒険者は、そんな汚れ仕事は受けないのである。 
それで、どこの役所もオレのようなヤツを影で雇ってるのである。 
 切れ味が悪い青銅の剣をぶら下げて、オレは依頼書を持って、発生源の排水溝へ向かった。
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