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証拠を撮るカメラ
ドラレコの原型。
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良太は、最近になりカメラや望遠鏡の話を聞きにくるのが、面白くなったてきたようだ。 特に、天体望遠鏡は足に予算の大半を使うと聞いて、眼からウロコであった。 いままでは、望遠鏡本体に金をかけるとおもっていたからだ。 一般に販売している初心者用の天体望遠鏡も足は貧弱だ。 足がりっぱで、望遠鏡が貧弱では、売れないからだろう。 今では、インターネットがあるからヒトの意見も聞きやすい。 「こんにちわ。」 「おや。」 「また来たよ。」 「歓迎するよ、暇だから。」 そうなのだ、暇で、他の客を見たこと無いからだ。 どうやって飯を食ってるんか、わからんノラ猫屋だ。 「最近、ドラレコがうわさだね。」 まだ、免許が無い、良太でも、クルマの事故に録画装置が役立ってるのは知っていた。 その録画画面が公開されていると、つい興味本位に観てしまうのだ。 それに、実際の事故の映像は迫力がある。 それに、逃げたりしたときは証拠になるし、オレは知らんと言い逃れができない。 映像は証拠として威力があるのだ。 ノラ猫屋が、「昔は肖像権がどうだとか、映像を撮るのに否定的な意見もあったが、今は肖像権だとかあまり聞かないね。」 まあ、それだけ犯罪が聞き込みでは捕らえられなくなったのだろう。 駅や巨大モールには防犯カメラが一杯だ。 すごい話では、犯人の前後の経路まで防犯カメラで追うことができるらしい。 画質も良くなった。 昔は、荒い画面で顔だの判別不能だったが。 「今はビデオカメラも手軽で性能がすごいが、昔はビデオなんて無い。」 「ヘー、どうしてたの。」 「ビデオはないが写真はあるから、カメラで証拠写真を撮ったのさ。」 「ヘー。」 「たとえば、白バイだ。」 「うん。」 「逃げるクルマは昔からあったそうだ。」 「まあ、そうだね。」 「それで、逃げ得はゆるさない。」 「まあ、つかまったヒトからは、逃げたヤツは許せないね。」 「そこで、写真機を白バイに取り付けた。」 「ヘー、どうして付けたの。」 「防水カメラで、電池で動かして、シャッターも電池で切るんだ。」 「それが、おもしろいんだ。」 「どこが、造ったと思う?」 「キャノン?」 「いいや、ナショナルさ。」 「今のパナソニックさ。」 「でもカメラメーカーじゃないじゃん。」(今はカメラもつくっているが、電気屋である。) 「まあ、警察相手の商売だ、いろいろあるからね。」 「レンズがおもしろい。」 「どう。」 「名前がニッコールとかズイコーとかじゃない。」 「ナショナルレンズだ。」 「じつにセンスがないね。」 良太は答えた。 まあ、ナチョナルはストロボメーカーを傘下に加えて、写真用品は売っていた、東芝もそうだ。 「それで、白バイカメラは、どんな形だったの。」 「まあ、警察のやることだからカッコはわるいよ。」 「なんか、宇宙人の宇宙ヘルメットみたいな形だった。」 「見たことあるの?」 「少し前に近くのモールで警察の防犯展があって、そこに白バイもあった。 古いヤツも展示してあった。」 「そこに、置いてあったカメラだ。」 ノラ猫屋は、「昭和40年代のらしいが。」 とデジカメ映像を見せてくれた。
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