満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ

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討伐隊の訓練。

常に備える。

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 ここは、満州国の奉天にある討伐隊である。 最近、隊の見学者が跡をたたない。 連日の見学者満員御礼である。 まあ、見世物でもないから、見学者は制限されて、人数もきまっているが。 つまり、敵(シナや朝鮮)のスパイが紛れ込むかもしれないからだ。 人選は、希望者を憲兵隊が振り分けていた。 もちろん、満州国の憲兵隊である。 なんと、希望者は、前もってアポが必要だ。 そして、満州国憲兵隊の審査が通れば、見学者として、討伐隊への見学が認められるのだ。 日に15人ほどである。 まあ、朝11時ころに到着して、本郷隊長からの訓示を受ける。 そして、カレーの昼飯だ。 これが、評判がいいのだ。 カレーといえば海軍カレーだが。 ここは満州では、日本陸軍カレーが有名である。 なんでも、海軍のカレーと争いになり、互いに切磋琢磨した結果らしい。 そして、格納庫見学や整備工場見学だ。 そして、最大の売りが、新型97式の体験搭乗である。 97式は以前から3人が乗れるのだ。 そして、新型では、観察窓も大きくなり、同乗者には評判がいいのだ。 そこで、討伐隊の会計部が資金を集めるために考えたのが、討伐隊見学ツアーである。 なかには、はるばる日本本土からの見学者も多いのだ。 それほど、97式体験搭乗は人気があったのである。 なんせ、戦闘機だ。 旅客機なら乗った国民は少なくないが、戦闘機は、ほとんど無いに等しいのである。 そして、満州国の旅行計画に、これが取り入れられた。 こうして、日本本土から戦闘機に乗りたいがために見学ツアー参加者が増えたのだ。 まあ、日本国民なら審査なぞイラーネからね。 「今日は、御越しいただいて・・・」 慣れない一般客への訓示の本郷隊長だ。 いらん御世辞まで言わねばならない。 まあ、金のためだ。 そして、見学者用の食堂でのカレーの昼飯だ。 もちろん、陶器ではない、アルミの食器だ。 そこが、現実的で評判がいいのだ。 お代わり無料である。 (まあ、見学代金には入ってるんだが。) 「今日の見学者を乗せるヤツは誰だ。」 「えっーと、倉田飛曹です。」 「また、オレかよ。」 「そういうなよ、順番だ。」 「でも、やけに多いような。」 「気の所為さ。」 まあ、倉田飛曹は人気があるのだ。 本人には内緒だが、日本本土で、討伐隊映画が公開されたのだ。 可憐で清楚な満州娘を助ける役者は二枚目の有名俳優だ。 それで、倉田という名前が人気になったらしい。 版権など、全く知らない倉田君である。 「では、二人づつ、並んでください。」 97式の体験搭乗が始まる。 胴体の横のハッチも大きくなって、乗り込みは便利になった。 風防も長さが長くなり、全員が展望できるのだ。 「では、行きますよ。」 伝声菅で伝える。 もう、ベルトを締めて、機体の枠にしがみ付く見学者である。 なんか、遊園地のお猿の電車の運転士の気分だ。 討伐隊の猛者も落ちたもんだな・・・・・ 
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