満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ

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OHCエンジン。

別物だ。

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 さて、修理ができあがった新型97式戦闘機だ。 陸軍空母伊勢の飛行甲板にエレベーターで上がってきた。 「あまり、外観はかわらないな。」 あたりまえである、修理なのだ。 新造ではないのだ。 修理書が貼ってある。 見ると、エンジンヘッド交換。 費用25万円とかいてある。(現在価格で、2500万円だ。) まあ、いいのだ。 聞かれる前 に、トンズラだ。 アタフタと機体に乗り込んだ。 整備士がエンジンのクランクを廻してくれる。 よし、十分だ。 「運んでいただき、ありがとうございました。」 敬礼して飛び立つ。 整備士や空母連中が見送るなかを、奉天の討伐隊飛行場までである。 上空で、待っていたホンダ飛曹がついてくる。 無線機から、「調子はどうですか。」 とホンダか聞いてきた。 「あ、あ、まあまあだな。」 なんかスロットが以前と反応が違うのだ。 まあ、些細なことだ。 エンジン音も、以前より軽快である。 さすが、本土での修理は違うな、と感心しきりの倉田である。 OHCのエンジンヘッドは?の倉田であった。 OHCとは、エンジンにガソリンの混合器を送る弁がサイド(エンジン横。)にあったのが、エンジンのピストンの上にあるのだ。 エンジンの効率があがる仕組みである。 そして、無事に倉田機は修理完成して、討伐隊へ戻ったのである。 めでたし、めでたし、てか! おとぎ話ではないのだ。 定番の反省会である。 「今回も、朝鮮馬賊を防いだことは、めでたい。」 「反省点としては、97式に無理をさせたことくらいか。」 「まあ、馬賊は逃がしたが、殺すことが目的ではないからな。」 「うむ、ヤツラが満州娘を誘拐しないようにすることが目的だからな。」 「しかし、懲りないヤカラですよね。」 「あ、あ、話し合いは無理な、ヤツらだからな。」 「息を吐くようにウソしかいわんし、約束なぞ守らないしな。」 「福沢先生が、朝鮮族に言葉を教えようとしたが、約束という概念が、朝鮮には無かったそうだ。」 「まさか?」 「そうさ、ヤツらは、約束は守らない、相手を騙すのはあたりまえといった考えなのだ。」 「それでは、話し合いもできませんね。」 「だから、関わるなと何度もいってるんだ。」 「しかし、朝鮮が、こちらがイヤでも、満州娘を誘拐にきますからね。」 「そうなんだ、なんか決定的な解決策はないものか?」 「まあ、いままで、散々考えてきたんだが、解決策は無いのさ。」 「では、永遠に続くのですか。」 「まあ、シナが献女を要求するかぎりは。」 「では、終わりがないでは・・・」 「まあ、オレらの仕事はなくならないわさ。」 「海軍からの研修生を増やしてくれと海軍がうるさいし。」 「つまり、増員じゃないですか。」 「予算は?」 「そこが、肝心だ。」 反省会が、予算要求決議会議に変貌だ。 実戦に参加するほど、軍人は強くなるのだ。 坂井海曹は、一皮むけた軍人になり帰隊したいった。 即、代わりの研修生が来てるのだ。 海軍空母赤城の坂井の同期らしいが、須藤海曹というらしい。 面倒はホンダが見ることとなる。 
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