満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ

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新造艦だ。

あきつ丸では・・・

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 陸軍にある、空母あきつ丸。 それは、民間の貨物船を改築したフネだ。 まあ、カタパルトなぞ無い。 まして、着陸用の飛行機を止めるワイヤーもない。 単なる、飛行甲板だけだ。 そして、空中勤務員の休憩所は、艦橋の上だ。 畳の部屋を追加でつくっている。 海軍の正規空母から観たら、腹をかかえて大笑いの空母モドキなのだ。 それは、陸軍幹部もわかっていたが、海軍に頭を下げるのがイヤだからだ。 そう、陸軍は威勢だけは、イイのである。 そのあきつ丸も、満州と日本との往復で、だいぶクタビレテきた。 まあ、中古のフネだ。 そんなものだ。 それで、満州国が米国の資本が入り、豊かになると同時に、日本も豊かである。 陸軍の予算も、シナでの無駄な戦闘がないので、不足は無い、まあまあだ。 日本人はシナや半島みたいに、ワイロとしてのピンハネが、ほどほどだからだ。 それで、あきつ丸を貨物船に戻して、売却して新造艦をつくることになった。 今度は、丸とは命名しないのである。 じつは、海軍から、97式戦闘機での運用が注目されて、空母と97式のノウハウの交換でどうか? それなら、頭を下げるわけではない。 陸軍幹部も、それならいいだろうと取引は成立したのだ。 (これは、妄想ラノベだ、ウソは一杯なのだ。) そして、海軍は新造空母を、陸軍は新型97式を・・・だ。 実戦で熟成された戦闘機の新型97式は、元の海軍96戦闘機とは別物だった。 飛行甲板に、ドンと無理な着陸しても、脚が折れない。 STOL機能で、離着陸は簡単だ。 機銃は7,7ミリではなく、13ミリの高速弾だ。 航続距離も追加増槽でグンバツだ。 艦上戦闘機として、ゼロ戦なんてイラネーくらいである。 陸軍は新造空母(新造ではない。)が無償で、手に入りご機嫌だったが・・ 運用するノウハウが。 それで、空母経験者を高給で、数人引き抜いた。 「隊長、お呼びですか。」 「うむ、倉田飛曹よ、奉天に新造艦がきてるから、見てこい。」 「えっ、本当ですか。」 「うむ、さきほど連絡があったのだ。」 「では、早急に・・・」 倉田は、うきうきで奉天から大連港まで97式で飛ばした。 「あれか。」 でかい、空母が停泊していた。 翼を振り、合図だ。 甲板員が手を振る。 無線で着陸許可を取る。 停泊して、停船している、甲板にも新型97式はSTOL機能で、楽々降りることができるのだ。 なんなく、飛行甲板に降りた。 まあ、山間の道に降りるより簡単なことだ。 艦長に、「倉田飛曹、見学に飛来しました。」 と敬礼だ。 「うむ、見事な着陸だ、海軍のヤツらより、うまいじゃないか。」 「いえ、なんでもありません、あのくらい討伐隊なら全員がオンの字です。」 「それは、本当か?」 艦長は驚く。 そして、討伐隊が15機の新型97式で、飛行甲板へ楽々降りたのを見て、「どこで、空母への着艦を?」 だ。 しかし、討伐隊は97式で、満州から半島の、あらゆる空き地に降りてきた。 空母の飛行甲板なぞ、だだっ広い飛行場だ、と豪語したのである。 
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