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生娘、誘拐の方法?
ニセの乗り合い馬車だ。
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「ところで、どうやって生娘らを、誘拐するニダ。」 「それは、ニセの馬車を使うんだ。」 「ニセ?」 「そうニダ。」 「ニャン、ニャン祭りには、乗り合い馬車で、娘らは、くるノダ。」 「それで、帰るときに御者がスリ変わるんだ。」 「どうやるニダ。」 「御者を襲って、入れ替わるんだ。」 「そして、生娘らが、乗ったらシナ様まで一目散ニダ。」 なんと、半島のヤツらは、とんでもないことを考えたのだ。 これでは、鉄虎隊の監視は無駄になってしまう。 恐ろしいことを考えるヤカラが半島にはいるんだ・・・ 「ところで、警備の兵は、乗り合い馬車には?」 「通学馬車ではないから、兵隊は乗っていないんだ。」 「それは、上々ニダ。」 「それに、ニャン、ニャン祭りで、生娘らもキレイな服を着てるから、そのまま献女で贈れるぞ。」 「今日は、冴えてるニダ。」 「ニダニダ。」 これは、大変だ。 敵は、サル者どころか、危険極まりない賊であったのだ。 普段のつもりで警備してると、とんでもないヤケドをしかねない。 だが、この事実を知ってるのは、著者だけであるのだ。 だから、指をくわえて見ているだけしか出来ないのである。 このラノベ妄想世界には干渉できないニダ。 あっ、いつのまにかニダ、ニダ言葉が伝染してしまったニダ。 ウリのせいだ。 関わらないことだ。 さて、話はカオリ村の娘らに戻る。 新調した統一セーラー服はミク色だ。 微妙な中間色だ。 半島のヤカラはケバイ原色のチョゴリなぞで、ケバケバしいが・・・ 日本は中間色が好まれる。 そして、日本のJK雑誌から影響を受けた、清楚で可憐な満州娘らは、とうぜん中間色を選んだのだ。 そして、個人、個人にリボンやスカーフを工夫して、微妙な個人差をつけたのだ。 全く同じではないのだ。 大本は同じなのだが、個人らしさを出していたのだ。 これには、審査員も高得点を与えたのである。 「やったね。」 「やはり、この色を選んで正解だったわ。」 「そうね、はるばる来てよかったわ。」 「どうしよう、日本の雑誌の記者が記事にしたいって!」 「ほんとう?」 「え、え、なんでもJK雑誌のセブン・セブンテーンだって。」 7歳から17歳の子女が読む雑誌だ。 「わぁ、どうしよう。」 「どうする、全員並んで欲しいって。」 そうして、雑誌のトビラを飾ることとなる。 末尾には、個人個人のアクセなどの工夫の話の特集だ。 もう、スター気取りのカオリ村の面々なのだ。 総勢7名は、一躍時の娘らだ。 だが、子女らは学生である。 なら、全員を雑誌社が日本留学費を・・・なんて、まさに夢のような話になった。 もう、有頂天で、村へ帰る娘らだ。 そう、有頂天だったのだ。 そこが危険なワナなのだった。 乗ってきた乗り合い馬車に、有頂天で、乗り込んだ。 さあ、出発だ。 馬車は、会場をでて、カオリ村へ~ 「あれっ。」 娘の中の一人が、「この道は、初めて見るわ。」 「えっ。」 外を見る娘らだ・・・・・
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