満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ

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やはり、固定脚だ。 

使い勝手がイイのだ。 

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 ここは、奉天の討伐隊格納庫だ。 整備士が倉田飛曹の愛機を整備している。 倉田が様子を見にきた。 空中勤務員は自機に責任があるから、チェツクに余念がないのだ。 「足の具合はどうだ。」 倉田が聞いた。 「かなりの悪路だったんですね。」 と整備士だ。 「まあ、山道だからな。」 「これが、引き込みなら折れていましたよ。」 「そうか。」 「なんせ、いくらSTOLで、短距離で着陸できても、足が折れては飛べないですからね。」 と整備士だ。 「やはり、固定脚だからだな。」 「そうですね。」 倉田の機体の固定脚は本来あるカバーが外されている。 空力的に、抵抗がすこしあるが、カバーと車輪の間にゴミがたまるから外したのだ。 まあ、外見的にはかっこ悪いが、悪路に強くするためだ。 そして、タイヤも工夫がしてあるのだ。 ノーパンクのタイヤなのだ。 つまり、空気が入っていない。 小さな発泡ゴムを固めて造ってるのだ。 乗り心地は、悪いが、飛び上がれば変わらないのだ。 だから、山道にも着陸できたのだ。 その工夫や実績は陸軍航空隊に生かされるのである。 日本は戦時ではなく、どこの国とも紛争さえないのだ。 だから、満州国での討伐隊の戦闘は陸軍にとり貴重な実験の場なのだ。 米国が地域紛争をやめないのと同じだ。 日本軍が米軍相手にはじめは優勢だったのは、シナでの戦いの経験があったからだ。 ヨタ話は、これくらいで・・・ 「そういえば、スパッツを外す機が多くなりましたね。」 と整備士だ。 倉田が車輪カバーを石ころが詰まるからと外して、マネする機が増えたのだ。 空気抵抗が増えるといっても、機体の速度は、見た目では変わらなかったのだ。 97式を引きこみ脚にすると、空気抵抗が減り速度が増すが、速度は1割ほど増えただけだった。 なら、悪路に強い方を選んだのだ。 そして、倉田は増槽も外せなくしたのだ。 万が一、落とすと飛行距離が減るからだ。 まあ、相手のシナの戦闘機は、ものの数ではないからだ。 倉田は、シナが3機から4機でも、ヤラれない自信があった。 それほど、97式は無理がきく戦闘機なのだ。 堀越技師が、自身の最高作と戦後いっていたのだ。 (96式艦戦が最高らしいが、97式は96式のパクリだから。) なんせ、シナとの空戦で、空中衝突して片翼で尾翼半分で、なんとか基地へ帰還した機体まであるのだ。 (それは、本当の話だ、映像も残っているのだ。) ゼロでは無理だ。 著者は、強く96式艦戦を押すのだ。 馬力を600から1500馬力で、機体はそのままならマスタングにも楽勝なのだ。 もちろん、固定脚でだ。 とうぜん、反転ペラで、同軸機関砲である。 著者にとり、96式と長門が、皆さん読者にとってのゼロと大和なのだ。 
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