満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
162 / 212
どう、救出するのだ。 

朝鮮馬賊のトラップ。

しおりを挟む
 「まだ、座敷牢から救出できないか?」 ホンダは無線で繰り返した。 「それが、トラップが、いいかげんな造りだから、下手に手が出せないらしい。」 「つまり、まともな爆発物ではないと。」 「爆弾の専門知識がないにもかかわらず、勝手に仕掛けた感じらしい。」 「つまり、常識があわないからか?」 「まあ、そういうことだ。」 「娘らの命にはかえられない、下手は打てない。」 まあ、万が一の失敗は絶対にできないからだ。 「仕方がない、天井をぶち抜くか。」 「それしかないな。」 倉田がホンダに言った。 床は手を付けない方がいいからな。」 床下に爆弾なのだ。 「ところで、朝鮮馬賊どもは?」 「こちらが、日本軍と分かった時点で逃げ出したよ。」 「ヤツらも、死にたくないのだな。」 「かなり、逃がしてしまったが、それでも半分は殺っけたぞ。」 「いや、ヤツラは全滅しないと、卑怯な手で仕返しがあるからな。」 「だから、徹底して攻撃するんだが。」 「まあ、武器を捨てて逃げる段階で、仕返しはないぞ。」 「なら、いいが用心はすべきだ。」 「なんにしろ、ヤツらは1000年恨むらしいから、全員を殲滅しかないからな。」 まともなヒト扱いはできない人種なのだ。 しばらくして、「こちら、救出班、天井から釣りあげて、救出成功だ。」 と無線だ。 「では、97式に搭乗だ。」 「まて、座敷牢の爆弾に時限装置を仕掛けろ。」 「あ、あ、すでに仕掛けてあるぞ。」 「そうか、ならOKだ。」 「では、奉天飛行場で会おう。」 各員は空き地の97式戦闘機を目指した。 「ん、銃声がするぞ。」 「まて、逃げた馬賊が97式を襲ってるんだ。」 「だから、全員、抹殺しないと・・・」 「陸戦隊、いくぞ。」 「おう。」 陸戦隊は突撃銃を3点バーストから連射に変えて、長い弾倉を差し込んだ。 もう、敵を殲滅する気、満々だ。 広場では、戦闘機の警備に残った3人が馬賊らに、囲まれて苦戦していた。 戦闘機を爆破や破壊されては、帰還ができない。 それに、修理費もバカにならんのだ。 「よし、挟み撃ちだ。」 ホンダ飛曹が叫んだ。 馬賊どもは、日本軍が3人と思って、袋叩きにできると攻撃していたが・・・ 「ヤバイ、ヤツらがもどってきたニダ。」 「どうするニダ。」 「そんなこと、知らんニダ。」 形勢逆転だ。 「まずいニダ。」 「にげるニダ。」 「こんどは、朝鮮で生まれ変わりたくないニダヨ。」 「おい、チンチョ、オラを置いて逃げるなニダ。」 「チョン、また会おうにだ。」 朝鮮言葉はチンとかチョンとかが多いニダ。 まあ、オゲレツなのニだ。 こちらに移らないように用心するニダ。 挟み撃ちにされた、馬賊どもはヘル朝鮮から、旅立っていった。 こんどは、半島で生まれないことを祈るのだ。 「しかし、座敷牢の仕掛けは、爆弾処理係でもできないとは・・・」 「いいや、出来ないことはないが、万一の場合を考えたんだ。」 「娘らの命が掛かっている、オレたち軍人だけなら処理をできる。」 「それは、もしもの場合、覚悟があるからさ。」 「そこが、軍人と民間人との差だ。」 「オレも、犬死はしたくない、しかし、いつかは人間は死ぬんだ、そのとき後悔なく死にたいだけだ。」 軍人とは・・・・・まさに、武人なのか。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ
歴史・時代
 ダクラスDC-3輸送機を米国からライセンスを買って製造した大日本帝国。 ソ連の侵攻を防ぐ防壁として建国した満州国。 しかし、南はシナの軍閥が・・・ソ連の脅威は深まるばかりだ。 開拓村も馬賊に襲われて・・・東北出身の開拓団は風前の灯だった・・・

枢軸国

よもぎもちぱん
歴史・時代
時は1919年 第一次世界大戦の敗戦によりドイツ帝国は滅亡した。皇帝陛下 ヴィルヘルム二世の退位により、ドイツは共和制へと移行する。ヴェルサイユ条約により1320億金マルク 日本円で200兆円もの賠償金を課される。これに激怒したのは偉大なる我らが総統閣下"アドルフ ヒトラー"である。結果的に敗戦こそしたものの彼の及ぼした影響は非常に大きかった。 主人公はソフィア シュナイダー 彼女もまた、ドイツに転生してきた人物である。前世である2010年頃の記憶を全て保持しており、映像を写真として記憶することが出来る。 生き残る為に、彼女は持てる知識を総動員して戦う 偉大なる第三帝国に栄光あれ! Sieg Heil(勝利万歳!)

旧式戦艦はつせ

古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。

大日本帝国、アラスカを購入して無双する

雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。 大日本帝国VS全世界、ここに開幕! ※架空の日本史・世界史です。 ※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。 ※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。

大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ
歴史・時代
 大東亜戦争よ有利にの2期創作のつもりです。 時代は昭和20年ころです。 開戦を回避してからのラノベです。

大日本帝国領ハワイから始まる太平洋戦争〜真珠湾攻撃?そんなの知りません!〜

雨宮 徹
歴史・時代
1898年アメリカはスペインと戦争に敗れる。本来、アメリカが支配下に置くはずだったハワイを、大日本帝国は手中に収めることに成功する。 そして、時は1941年。太平洋戦争が始まると、大日本帝国はハワイを起点に太平洋全域への攻撃を開始する。 これは、史実とは異なる太平洋戦争の物語。 主要登場人物……山本五十六、南雲忠一、井上成美 ※歴史考証は皆無です。中には現実性のない作戦もあります。ぶっ飛んだ物語をお楽しみください。 ※根本から史実と異なるため、艦隊の動き、編成などは史実と大きく異なります。 ※歴史初心者にも分かりやすいように、言葉などを現代風にしています。

信長の秘書

にゃんこ先生
歴史・時代
右筆(ゆうひつ)。 それは、武家の秘書役を行う文官のことである。 文章の代筆が本来の職務であったが、時代が進むにつれて公文書や記録の作成などを行い、事務官僚としての役目を担うようになった。 この物語は、とある男が武家に右筆として仕官し、無自覚に主家を動かし、戦国乱世を生き抜く物語である。 などと格好つけてしまいましたが、実際はただのゆる~いお話です。

日は沈まず

ミリタリー好きの人
歴史・時代
1929年世界恐慌により大日本帝國も含め世界は大恐慌に陥る。これに対し大日本帝國は満州事変で満州を勢力圏に置き、積極的に工場や造船所などを建造し、経済再建と大幅な軍備拡張に成功する。そして1937年大日本帝國は志那事変をきっかけに戦争の道に走っていくことになる。当初、帝國軍は順調に進撃していたが、英米の援蔣ルートによる援助と和平の断念により戦争は泥沼化していくことになった。さらに1941年には英米とも戦争は避けられなくなっていた・・・あくまでも趣味の範囲での制作です。なので文章がおかしい場合もあります。 また参考資料も乏しいので設定がおかしい場合がありますがご了承ください。また、おかしな部分を次々に直していくので最初見た時から内容がかなり変わっている場合がありますので何か前の話と一致していないところがあった場合前の話を見直して見てください。おかしなところがあったら感想でお伝えしてもらえると幸いです。表紙は自作です。

処理中です...