154 / 212
さらわれた生娘!
5人もの生娘が・・・
しおりを挟む
ここは、山奥村だ。 山々で、無線が届かない。 それで、村には無線機が無い。 しかし、今の今まで朝鮮馬賊に狙われたことはなかった。 さすがに、この山奥までは狙わないとの油断が村にはあったのだ。 それで、通学馬車の警備は無かったのだ。 御者も武器は持っていない。 山奥の道だから、馬車も小型で、馬は1頭だけだ。 まあ、通学する生娘も5人しかいないからだが・・・ 山奥の生娘だから、垢抜けてはいない、モロの山奥女である。 しかし、生娘には違いは無いのだ。 新品のナオンなのだ。 まあ、外観が都会ではないだけである。 磨けば、変わらないのだ。 原石が新品かが問題なのだ。 生娘には価値があるのである。 それも、満州娘ならブランドなのだ。 半島の爆連女とは違うのだ。 犬のスピッツのごとく泣き喚くから、オナゴらしさは皆無なのだ。 シナ様いわく、ひとりの満州生娘は、半島の生娘10人分の価値があるそうだ。 それだけ、シナ様は半島女にはノーを突き付けているのである。 だから、自らの手下の半島人をこき使って、満州生娘を手に入れようと躍起になっているのである。 「今回は、うまく行きそうだな。」 「え、え、いままで狙ったことのない山奥村を狙うそうです。」 「まあ、期待しておるぞ。」 「そうだ、生娘1人に金10貫を進呈だな。」 「それは、まことで。」 「うむ、まかせておけ、最近は満州生娘の価値がウナギ登りなのだ。」 「なんせ、一度味わうと、天上の味だとか。」 「それは、まことで?」 「そうよ、まさに満州生娘は天女と同じ味だとか。」 「それほど・・・」 「だから、5人でも50貫の金と交換するのだ。」 「お、お、50貫ですか。」 「そうだ、5人なら、さらに上乗せして、計60貫としようぞ。」 「ハハーっ。」 半島の両班は、高額な生娘の価値に顔がカネだ・・・ 「いいか、絶対に成功するのだ、成功したら生娘ひとりに1貫、5人なら5貫をさげわたすぞよ。」 手下は金1貫と聞いて喜ぶ。 (しかし、両班貴族が9貫も横取りしているとは夢にも思わないのだ。) 金1貫あれば、一生遊んで暮らせるのだ。 手下は、真剣に作戦を考えた。 なんとしても、5人の生娘を拉致するのだ。 そして、明るい老後を過ごすのだ。 まあ、勝手な半島的な考えの手下であった・・・ そして、半島北部の両班の街から手下と、その配下の15人あまりの馬賊が満州国の山奥村を目指して進んだ。 狙うは山奥村の通学馬車だ。 狙う場所は、平地になりつつある空き地を選んで、隠れる馬賊連中だ。 5丁のモーゼル拳銃も用意万端だ。 道に切った木材を通せんぼに倒した。 「もうすぐ、馬車が来る頃合いだ。」 馬の音が聞こえる。 なんにも知らない、山奥村の通学馬車が角を曲がってきた。 「あ、なんだ、道を塞いでるぞ。」 御者が叫んだ。 馬賊が前と馬車の後ろに挟むように出てきた。 「うわーっ、馬賊がでたー。」 御者は逃げ出した。 馬賊は御者を拳銃で撃ち殺した。 助けを呼ばれると思ったからだ。 「キャーッ。」 黄色い声がコダマする。 いるぞ、いるぞ生娘の黄色い声だ。 「出てこい、命までは盗らねえ。」 頭目が叫ぶ。 5人の生娘は、馬賊に捕らえられた。 どうなる、満州生娘、どうする討伐隊、どう助けるんだ・・・・・
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
富嶽を駆けよ
有馬桓次郎
歴史・時代
★☆★ 第10回歴史・時代小説大賞〈あの時代の名脇役賞〉受賞作 ★☆★
https://www.alphapolis.co.jp/prize/result/853000200
天保三年。
尾張藩江戸屋敷の奥女中を勤めていた辰は、身長五尺七寸の大女。
嫁入りが決まって奉公も明けていたが、女人禁足の山・富士の山頂に立つという夢のため、養父と衝突しつつもなお深川で一人暮らしを続けている。
許婚の万次郎の口利きで富士講の大先達・小谷三志と面会した辰は、小谷翁の手引きで遂に富士山への登拝を決行する。
しかし人目を避けるために選ばれたその日程は、閉山から一ヶ月が経った長月二十六日。人跡の絶えた富士山は、五合目から上が完全に真冬となっていた。
逆巻く暴風、身を切る寒気、そして高山病……数多の試練を乗り越え、無事に富士山頂へ辿りつくことができた辰であったが──。
江戸後期、史上初の富士山女性登頂者「高山たつ」の挑戦を描く冒険記。
本能のままに
揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった
もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください!
※更新は不定期になると思います。
西涼女侠伝
水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超
舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。
役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。
家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。
ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。
荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。
主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。
三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)
涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
日は沈まず
ミリタリー好きの人
歴史・時代
1929年世界恐慌により大日本帝國も含め世界は大恐慌に陥る。これに対し大日本帝國は満州事変で満州を勢力圏に置き、積極的に工場や造船所などを建造し、経済再建と大幅な軍備拡張に成功する。そして1937年大日本帝國は志那事変をきっかけに戦争の道に走っていくことになる。当初、帝國軍は順調に進撃していたが、英米の援蔣ルートによる援助と和平の断念により戦争は泥沼化していくことになった。さらに1941年には英米とも戦争は避けられなくなっていた・・・あくまでも趣味の範囲での制作です。なので文章がおかしい場合もあります。
また参考資料も乏しいので設定がおかしい場合がありますがご了承ください。また、おかしな部分を次々に直していくので最初見た時から内容がかなり変わっている場合がありますので何か前の話と一致していないところがあった場合前の話を見直して見てください。おかしなところがあったら感想でお伝えしてもらえると幸いです。表紙は自作です。
小童、宮本武蔵
雨川 海(旧 つくね)
歴史・時代
兵法家の子供として生まれた弁助は、野山を活発に走る小童だった。ある日、庄屋の家へ客人として旅の武芸者、有馬喜兵衛が逗留している事を知り、見学に行く。庄屋の娘のお通と共に神社へ出向いた弁助は、境内で村人に稽古をつける喜兵衛に反感を覚える。実は、弁助の父の新免無二も武芸者なのだが、人気はさっぱりだった。つまり、弁助は喜兵衛に無意識の内に嫉妬していた。弁助が初仕合する顚末。
備考 井上雄彦氏の「バガボンド」や司馬遼太郎氏の「真説 宮本武蔵」では、武蔵の父を無二斎としていますが、無二の説もあるため、本作では無二としています。また、通説では、武蔵の父は幼少時に他界している事になっていますが、関ヶ原の合戦の時、黒田如水の元で九州での戦に親子で参戦した。との説もあります。また、佐々木小次郎との決闘の時にも記述があるそうです。
その他、諸説あり、作品をフィクションとして楽しんでいただけたら幸いです。物語を鵜呑みにしてはいけません。
宮本武蔵が弁助と呼ばれ、野山を駆け回る小僧だった頃、有馬喜兵衛と言う旅の武芸者を見物する。新当流の達人である喜兵衛は、派手な格好で神社の境内に現れ、門弟や村人に稽古をつけていた。弁助の父、新免無二も武芸者だった為、その盛況ぶりを比較し、弁助は嫉妬していた。とは言え、まだ子供の身、大人の武芸者に太刀打ちできる筈もなく、お通との掛け合いで憂さを晴らす。
だが、運命は弁助を有馬喜兵衛との対決へ導く。とある事情から仕合を受ける事になり、弁助は有馬喜兵衛を観察する。当然だが、心技体、全てに於いて喜兵衛が優っている。圧倒的に不利な中、弁助は幼馴染みのお通や又八に励まされながら仕合の準備を進めていた。果たして、弁助は勝利する事ができるのか? 宮本武蔵の初死闘を描く!
備考
宮本武蔵(幼名 弁助、弁之助)
父 新免無二(斎)、武蔵が幼い頃に他界説、親子で関ヶ原に参戦した説、巌流島の決闘まで存命説、など、諸説あり。
本作は歴史の検証を目的としたものではなく、脚色されたフィクションです。
蒼穹(そら)に紅~天翔る無敵皇女の冒険~ 四の巻
初音幾生
歴史・時代
日本がイギリスの位置にある、そんな架空戦記的な小説です。
1940年10月、帝都空襲の報復に、連合艦隊はアイスランド攻略を目指す。
霧深き北海で戦艦や空母が激突する!
「寒いのは苦手だよ」
「小説家になろう」と同時公開。
第四巻全23話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる