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突撃銃だ。
バッタバッタとなぎ倒す。
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突撃銃を試供してもらい、キンキ村の宿舎に帰宅した田村軍曹は銃をロッカーに仕舞う。 弾は銃とは別に保管している。 そして、試しに銃に弾を込めた。 ちゃんと弾倉に入る。 サイズは大丈夫だ。 最初に弾倉から薬室に弾をレバーを引いて入れなければならない。 まあ、大抵の銃はそうだ。 弾倉は(マガジン)は3ケ付いていた。 1つに15発入れるのだ。 入れ方も決まっている。 ちゃんと入れないと弾が詰まるのだ。 詰まると撃てない。 弾倉(マガジン)に慎重に入れた。 試し撃ちをしたかったが夜間だ、他家に迷惑だからヤメた。 そうして、翌朝だ。 「さて、登校の女子を警備するか。」 と公民館前に突撃銃を抱えて出勤だ。 清楚で可憐な満州生娘が、「おはようございます。」 「おじさん、おはよう。」 「あ、あ、あはよう。」 と挨拶だ。 セーラー服が似合う娘らだ。 眼の保養である。 10年は若返るのだ。 重い突撃銃もナンのソノだ。 今日はひとりか。 相棒がカゼで休むらしい。 田村軍曹は馬車の後ろに配置につく。 娘らは12人乗った。 「パチン。」 ムチが鳴る。 馬車は、「ガラガラガラ。」 と動き出した。 早朝だから、まだ寒い。 朝日がやっと顔を出す。 奉天の女子高まで2時間かかるのだ。 馬車にゆられて、ガラガラ進むのだ。 最近、やっと板バネが馬車の車軸に付いた。 それで、乗り心地が大分改善された。 「ねえ、こんど高校に映画の会があるそうよ。」 「どんな、映画よ?」 「それが、描いた絵が動くそうよ。」 「えーっ、聞いた事がないわ。」 「なんでも活動漫画とかいうらしいわ。」 「どんなかな。」 「今から楽しみね。」 まあ、ウワサ話が多い子女らだ。 とつぜん、馬車にムチの音だ。 「なんだ。」 前を振り返る田村軍曹だ。 「どうした。」 叫んでも聞えないようだ。 子女に伝え聞く。 「どうも、あたりの様子がおかしいと御者のヒトが。」 「そうか、ありがとう、一応伏せてくれ。」 「ハイ。」 12人の女子高生は床に伏せる。 馬車は速度を速めた。 「ズキューン。」 銃声だ。 馬車の幌に穴だ。 どうやら待ち伏せらしい。 馬車は方向を換えた。 「いかん、囲まれた。」 御者の声だ。 相手は何人だ。 田村軍曹は交換の弾倉を雑嚢へ入れて、万一に備えた。 最悪、踏みとどまり馬車を逃がすのだ。 とうぜん、賊と刺し違えるのだ。 生きては帰らない覚悟を決めた。 軍人になったときから戦場で死ヌルは軍人の本望である。 「シャキーン。」 レバーを引いた。 あとは死ぬまで撃ち続けるのだ。 田村軍曹は突撃銃を単発に切り替えてスコープを付けた。 そして、まだ遠い馬賊を狙う。 まだ、500は離れているようだ。 慎重に狙い引き金を引いた。 「ドキューン。」 音がサンパチとは違うが馬賊が落馬した。 「やった。」 この距離で狙い当った。 狙撃銃でもイケる。 田村軍曹は喜んだ。 サンパチと精度は変わらないようだ。 なら、三連射はどうだ。 田村軍曹はレバーを切り替えて単からサンにした。
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