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危機到来。
究極の判断。
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人質を取り、銃を捨てろと騒ぐ馬賊。 しかし、ここで銃を捨てては自身が殺される。 銃を捨てなければ娘が・・・ どうする、ここで究極の選択だ。 「おい、娘を殺せば献女はできないぞ。」 馬賊は詰まる。 ここで、時間かせぎだ。 「娘を放せば逃がしてやるぞ。」 「銃を撃たれれば痛いぞ。」 「どうする、今しか逃げられないぞ。」 「う、う、う・・・」 「どうする、オレは娘が殺されても、オマエがヤッたと言い張る、さあ殺せよ。」 とモーゼルを馬賊に突きつける。 「くそっ、だからイヤだったんだ、常人のオレは中人には逆らえないし、くそっ。」 とうとう馬賊が荒れだした。 つまり、火病だ。 ファビョ~ンだ。 ヤツら朝鮮族は生まれながらに火病を病んでるのだ。 まずい、あまり火病ると、娘を殺して自分も自殺しかねない。 娘は恐怖で、声もでないようだ。 どうする、どう判断できる。 そのとき、「ドキューーーン。」と銃声でだ。 人質を取った馬賊は連発銃を落としながら倒れる。 見ると、倉田飛曹がホンダの背後で、銃を構えていた。 あぶないところだった。 「これで、先日の貸しは埋めたな。」 「助かった、どうするべきか迷ったんだ。」 「まあ、そうだな、やはり3人は最低でも要るな。」 「キモにめいじてわかったよ。」 2人でも出撃だ、とホンダは言っていたのだ。 朝鮮族には、最低でも複数で対処する鉄則を忘れていたホンダ飛曹だ。 で、かんじんの娘は気絶して、失禁していた。 誘拐されて救出した娘はリンリンを入れて3人いた。 失禁したリンリンはホンダ機に乗せた。 あとの2人は倉田機だ。 お漏らししては恥ずかしかろう。 そして、誘拐されていた娘らは親元に無事、届けられたのである。 万事、めでたし、めでたし、となるはずだが・・・ 定番の反省会だ。 カラオケ大会ではない。 娘は人質に取られたのだ、まかり間違えればホンダは戦死。 倉田は最悪、ホンダ機を爆破して逃げ帰るしかない展開となる。 本郷隊長は、首が皮すこしで、つながったのだ。 原因は人員不足が最大の原因なのだ。 そしてリンリンは、人質のトラウマから抜け出せない。 父親が朝鮮の空挺隊に殺されて、今度は自分か・・・ではトラウマだ。 そこで、本郷隊長が臨時の留学生として日本の貞節女子高校へ捻じ込んだ。 女子寮だから、母親も納得だ。 環境が変わればトラウマもである。 討伐隊の反省会は、こうしてウヤムヤに終わった。 しかし、朝鮮の空挺隊は、奉天市民を何人殺したんだ。 相手が武器を持っていないと、もう最高に強くなるヤツらだな、とホンダ飛曹は今さらながら、ヤツらは本当に懲りないなと思ったのである。
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