満州国馬賊討伐飛行隊

逆襲だ。

朝鮮馬賊の仕返し。

　「くそっ。」　両班貴族の利はハラワタが煮えくりかえったいた。　「くそっ。」　と脇にいた手下を蹴飛ばす。　小間使いの婆さんをムチ打ちだ。　もう、腹がたって、その辺に当たり散らすのだ。　周りの手下どもはオロオロだ。　そこで、身分の低いオンナ（賎人）を連れて来た。　「お頭様、こいつがお頭様を影で残念大将とかいってやしたぜ。」　とウソを証言して人身御供に出した。　なんのことやら、わからない賎人のオンナは両班貴族の餌食だ。　「なんだと、馬引きの刑だ。」　馬引きの刑とは、手足を馬4頭にそれぞれ縄でむすぶ、そして四方に馬を走らせる。　残酷な刑罰だ。　オロオロする賎人のオンナは見せしめの刑罰に、公衆の面前だ。　もう、見物人がたくさんだ。　馬が4頭でてきた。　そして四方に配置する。　オンナの手足に縄をはずれないように結んだ。　そして、一斉にムチを馬に打つのだ。　両班貴族が残忍な顔で、「やれっ。」　と合図だ。　ムチが馬のケツに入る。　「ヒッヒヒヒンン。」　と嘶いて走り出す馬たちだ。　縄はたちまちピーンと張り、さらにムチだ。　「ブチン。」　ニスイ音が響く。　オンナの手足がもげたのだ。　「ギャー。」　と叫ぶオンナだ。　手足がもげても、しばらくは息がある。　「ギャア、ギャア。」　と悲鳴をあげる。　「うるさいから、なぶり殺せ。」　と両班貴族が指示する。　こん棒を持った常人の刑吏が胴体と頭を叩きつける。　しばらくして、なにも言わなくなった。　残忍な人身御供に満足した両班貴族は、「あとは、始末しておけ。」と立ち去る。　そうして、死骸は犬のエサだ。　それが、半島であった。　満州国が極楽なら、朝鮮半島は地獄であるのだ。　馬の替わりに牛を使うこともあるそうだ。　さて、残酷な刑罰で、うっぷんを晴らした両班貴族は手下を呼ぶ。　「ヘイ、なんでしょうか。」　「うむ、またシナ様からの献女の要求がたえんのだ。」　「ヘイ。」　「そこでだ、3人でもいいから、生娘を送れとのことだ。」　「3人なら、なんとかいたしやしょう。」　「そうか、期体しておるぞ。」　「ハハー。」　と手下はさがった。　「おい、3人でもいいと。」　「そうか、それくらいなら誘拐できるぞ。」　「どうすんだ。」　「あ、あ、集団は狙わない、今は農繁期で、満州は農家が忙しいのだ。」　「それで。」　「収穫している者に弁当を配達する娘がいるらしい。」　「それを、狙うんだ。」　「ひとりだから、簡単だ。」　「それを、3回やればいいんだ。」　「なるほど、一度偵察をするか。」　「もう、失敗はできねえぞ。」　「あ、あ、さすがにひとりの娘に警備の兵はおらんだろう。」