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空挺隊員の活躍。
お、お、あそこか・・
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無線が、「空挺隊員が着陸点を知らせるはずだ。」 と、そうだった。 普段の行動でない作戦だと、戸惑うことも多いのだ。 やがて、地上に点で、四角が・・・ あれだ、あれくらいなら、この機なら余裕だ。 97式は着陸灯を点けた。 そして、四角を滑走路と仮定して降りる。 高度計は誤差があるからアテにはできない。 まあ、普段の訓練とカンだ。 訓練しだいで、カンも冴えるのである。 3機は問題なく、着陸できた。 さすが、2枚フラップだ。 ヒトの歩く速度と大差ないほどだ。 「ダダア、ダダア、ダダア。」 短機関銃が吼える音が連呼する。 もう、戦闘がはじまっている。 さすが、空挺隊は、すばやい。 確か、夜間作戦の実戦は初めてと聞いたが。 それにしても、降下と同時に銃撃戦とは、すばやいなんてものではない。 陸軍の精鋭で固めたは、本当なんだな。 それから、座席から武器を取り出して・・・あれ、もう終わりか。 見ると、手をあげて朝鮮馬賊と思わしきヤカラが出てきた。 なんか、「アイゴー、アイゴー。」と叫んでるぞ。 ヤツラは負けると、泣きじゃくるのだ。 なかには、火病となりファビョーンとなるヤツまでいるのだ。 だから、すぐに朝鮮族とわかるのだ。 しかし、たくさん居るな。 「どうすんだよ、こんなに。」 と、ぼやく降下兵らだ。 100人はくだらない。 「おい、座敷牢をさがすぞ。」 そうだ、それが、そのために、こんな所まで来たのだ。 砦の中を探した。 見つからない、「おい、2,3人連れて来い。」 と誰かが。 馬賊を連れてきた、朝鮮語が出来る兵が聞いている。 「知らんそうだが。」 「そうか。」と降下兵は、短機関銃で、馬賊の足を、ダダダダと撃ちぬいた。 「もう、しゃべるだろう。」 なんとも、さすがに軍隊は。 片足を撃ちぬかれた馬賊が、「案内するそうだ。」 「なら、衛生兵、血止めだ。」 添え木と血止めを、さすがに早い。 放っておくと出血で、死ぬからね。 「やつらは、根性がネジまがってるから、鉄拳制裁が効くんだ。」 と降下兵がいう。 確かにそうだ、だから誘拐された娘の奪還が、何回もあるのだ。 奥の部屋に地下へのトビラが隠してあった。 そして、地下牢から9人の満州娘が半病人で、発見された。 やはり、太陽の光が届かない地下牢だ。 ぐったりと首を垂れている満州娘らを見た降下兵は、躊躇なく血止めをした馬賊を蜂の巣だ。 これは、戦争ではないから降伏は効かない、ハーグ陸戦条約は効かない。 満州娘を誘拐したヤツは即、銃殺だ。 ヤツラは反省なぞ無いのだ。 ヒトの尊厳を否定して、献女として、貢物として誘拐するヤツらに人権は無いのだ。 (降下部隊と討伐隊は日本軍と満州国からの犯罪者殺傷許可を得ている。) なんとか、担架で、9人を運ぶ。 97式新型は娘が3人寝られる空間がある。 横に3人寝かせて、「奉天だ、病院には無線で知らせる。」 後味が悪い、もうやってらんねえよ、と叫びたい田村、倉田の両人だった。
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