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コオリ村の災難。
大切な娘が・・・
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日曜も夕方になる。 「あれ、まだ帰らないの。」 とリンリーの母親だ。 確か、奉天の甘みの店と聞いているが、遅すぎる。 「あんた、他の子はどうか聞いてきてよ。」 とオヤジをけしかける。 すると、他の家もまだ、とか、まだ帰らない、とかだ。 これは、ひよっとして・・・・ 村の公民館にある、緊急無線機のエンジン発電機が唸る。 「こちら、コオリ村の・・・、奉天本部どうぞ。」 「こちら、奉天本部感度よし、どうぞ。」 「コオリ村の娘らが、奉天の・・・・」 「了解した、確認後に連絡するから無線機から離れるなよ。」 そして、甘みの店に、問い合わせだ。 2本線のセーラー女子が客で・・・ 「こちら、本部だ、2本線のセーラーは来てないそうだ。」 「こちら、コウリ村、誘拐かもしれない。」 「鉄虎隊を至急派遣する。」 「コウリ村了解。」 馬車では速度が遅いから、鉄虎隊の装甲車だ。 それに、政府役人が乗ってくるのだ。 夕食まえには、政府役人が公民館に着いた。 さすがに、速度50キロでる装甲車は速い。 そして、いきなり「で、帰らないのは、何人だ。」 「6人、つまり女子学生全員です。」と村長だ。 役人は、「これは、ヤツらの仕業に違いない。」 と決め付けた。 まあ、そうなのだが。 「では、朝鮮馬賊が、どうしょう貢物としてシナに・・・」 「まあ、まて、まだ時間は少しある。」 「ヤツラはシナに娘を見せて、価値を吊り上げるそうだ。」 「では、まだ。」 「そうさ、どこかに閉じ込めて、シナの役人に見せびらかすのだ。」 「そして、散々焦らせて、高い貢物にするそうだ。」 「ワシは、日本軍と鉄虎や飛竜隊と、救出作戦を練る。」 「ありがとうございます。」 「いいか、間違っても勝手な行動はするな。」 「必ず、連絡してからにいたします。」 「うむ、では吉報を待っていろ。」 役人は、装甲車で・・・ 「あんた、リンリーは大丈夫かえ。」 「あわてるな、満州軍と日本軍が動くのだ。」 「でも。」 狡猾で、裏切る、オナゴを孕ませることには長けている朝鮮馬賊だ、心配なのは重々わかるのだ。 (朝鮮人は、相手のオナゴが孕んでも、なんとも思わないのだ、返って孕ませてやったと自慢げに語るくらいな非道な民族なのだ。その証拠がベトナムのライダイハンやフィリピンのコピノだ。) リンリーの母親は、自慢の娘が、将来の満瑛映画スターの夢が・・・・とオヨオヨと泣き崩れた。 午後9時頃、装甲車は鉄虎隊へ、そして集まった面子で救出会議だ。 そこには、鉄虎隊、飛竜隊、日本軍討伐隊、そして満州軍総括が集合していた。 以前とは違い、かなり行動が早い、そう満州国も学んだのだ。 満州国にとり、生娘は国民を生産する、大切なオナゴだ。 道具扱いで失礼だが、本当のことだ。 国民はオナゴが産まないと、移民では他国のスパイの可能性ありだ。 まして、朝鮮女はお断りの満州国である。 まず、スパイだからだ。 さて、救出会議が始まった。
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