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飛竜隊
地上は虎で、空は竜だ。
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3機の旧97式戦闘機が晴れて満州国へ譲渡された。 その譲渡式が執り行われた。 まあ、形式的だが、形は大切だ。 それから、順次、あきつ丸で旧97式戦闘機は満州国へ送られ、資料として陸軍に残す機体以外は譲渡されたのである。 つまり、9機だ。 そして部品やら工作機械をある程度、渡したのである。 そして、満州国の飛行隊は名前を飛竜隊と命名されたのだ。 地上は鉄虎で、空は飛竜と、わかりやすい命名だ。 討伐隊の隣に隊舎が作られた。 機体の整備は満州の整備員が教育されてOKとなるまで日本軍が面倒を見ることとなる。 しかし、司令系統は満州軍である。 あくまで、日本軍ではないのだ。 司令官も満州軍の精鋭のキリン将軍だ。 満州国には日本軍が配備した無線機が村々にあった。 それと同じ、周波数帯の無線機が飛竜隊にも配備される。 発電室も造られた。 まだ、満州国はインフラが完全には整備されていない。 電気や水道などは都市部だけなのだ。 郊外の飛行場まで、通じてはいない。 それに、無線機は、停電で使えないでは、通用しないのだ。 なんせ、軍隊だ。 非常の場合を考えて発電室は必要だ。 予算が、かなりオーバーしたが飛竜隊は満州国で動き出したのだ。 まだ、操縦士は3人だ。 追って、追加も、しかし予算が・・・ しばらくは、3人の飛竜隊だった。 人員は隊長の将軍が1人、無線に1人。 そして、操縦士が3人。 そして世話係りの婆さんが1人だ。 鉄虎隊は30人以上だが、こちらは婆さん入れて6人だった。 整備士は? まだ、教育中でいない。 それで、操縦士がエンジン始動も手伝う。 それで、飛べる機は、毎回1機のみだった。 まあ、試行錯誤であるからして、まあ仕方がないのだ。 あと、3ケ月もすれば、数人の整備係りが着任予定らしい。 1人がペラを手で廻す。「コンタクト。」 エンジンスイッチを切り替える。 エンジンが掛かる。 手で合図だ。 車輪止めを仲間が外した。 ブルブルブル、エンジンが唸り、旧97式はエプロンを出る。 滑走路に出てきた。 無線で、「こちら、訓練1番機、離陸よろし?」 「こちら、管制塔、離陸許可よろし。」 なにが、管制塔だ。 単なる小屋だ。 まあ、雰囲気が大切だ。 さて、パトロールだ。 旧97式は軽快なエンジン音を残して、藍色の空に高度を上げる。 翼には日の丸ではない、満州国旗が描いてある。 ワンは開放式風防から下界を見回す。 高度は600くらいだ。 400馬力のエンジンは軽快な音で、うるさくはない。 日本軍の新型97式はキーーーーンとターボが吼えてワンは、あまり好きではなかった。 旧97式は満州にピッタリだと思うワンだ。 下界を見回す。 馬車が通ってる。 あれ、馬車の道の先に、なんかいるぞ。 なんだ? 馬に乗ってヒトが2騎、隠れているような。 まさか、馬賊か。 どうしよう、ワンは実戦経験はなかった。 ヒトに銃を向けたことがないのだ。 旧97式はエンジン音が小さいので馬賊も気がつかないようだ。 どうする、急降下して馬賊を脅して退散させるか。 それとも、馬車に知らせるか。 機銃は、しまった! 弾を入れてない。 まだ、隊に実弾が配られていないのだ。 鉄虎隊の装甲車と同じ弾丸だから、もらいに行く手筈だが。 まだ、行ってないのだ。 しまった、初歩的ミスだ。 どうする、どうする、焦る、ワンだ。 操縦士が焦ってはいけない、口をすっぱくして教官が言っていたが・・・・・
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