大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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磁気推進方式

磁気推進エンジン機

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 ここは、大日本航空機だ。 
4発ジェット機を製造した会社だ。 
だが、4発ジェット機は各国の空港などが、整備されてないので運用が難しかったのだ。 
 長い、平坦なゴミの無い滑走路、離着陸用レーダー設備、燃料タンクなどが必要だ。 
小さなゴミでも、ジェットエンジンに吸い込まれると、エンジンに不具合が出るのだ。 
 よく、鳥がジェットエンジンに飛びこんだとニュースになってるだろう。 
まあ、墜落はしないが、エンジンのタービンブレードなどの点検、修理など必要である。 
 ところが、である。 磁気推進エンジンは、そのインフラが必要ないのだ。 
せいぜい、燃料ぐらいだ。 
 高速演算機の自動サポートにより、普通の飛行免許でOKである。 
現在の自衛隊のF15の操縦者でも、育てるのに10年はかかるそうだ。 
 そして、せいぜい30歳が花で、40代は乗らない。 40代では、体が持たない。 
しかしである、磁気推進エンジンの飛行機は飛行理論を無視した運用が可能である。 
 体に強烈なGがかからない運用ができるのだ。 
まあ、ジェットコースターのすごいやつ程度であった。 
 なら、心臓病でないなら制約など無い。 せいぜい、年齢制限と正常な精神くらいであった。 
欠点は大量生産が無理な点だ。 超電導コイルの生産が軌道上の生産プラントに頼ってるからだ。 
 しかし、衛星技術は日本が、他の国には渡せない技術であり、越えられない壁なのだ。  

 ロンメロ、山田会談はベルリン開催が決まった。 
それは、日本の軍事技術を独逸帝国へ見せ付けるためだ。 
 山田総理は、磁気推進飛行機を独逸国民へ見せ付けることで、不可侵条約に味噌をつけることとしたのである。     「総理、磁気推進政府専用機の用意ができました。」 「わかった、羽田に廻してくれ。」 
 「すでに、羽田に用意してあります。」 「そうか、では独逸帝国政府に連絡を。」 
「わかりました、現地の連絡員に伝えます。」 「うむ、磁気推進飛行機は内密に。」 
 「了解しております。」・・・総理は羽田にハンナを連れて、「あら、あれが、私の新しいやつね。」
山田君なにもいえなかった。 
磁気推進機1号はハンナの専用機として、こき使われることとなる。 
 今上陛下に2号を廻すとして、オレのは・・・・  
羽田のエプロンに磁気推進ハンナ専用機(もうハンナ専用機か。)が静かに駐機していた。 
 大きさは中型ジェット旅客機くらいだ。 翼なんて無い。 
4個の磁気推進エンジンが胴体から離れて四隅に付いていた。 
 胴体は白いセラミック製だ。 エンジンカウルはチタン合金である。 尾翼も無い。 
まあ、寸胴のナマズに4個のパイプが四隅についた、あまりかっこいいものではなかった。 
 総理夫妻は連絡員とともに乗り込んだ。 
「では、ベルトを。」お局士官のお古がCA気取りでいった。 
 総理は、妻がハンナでよかったと思ったとか思わなかったとか。  
VTOLのように飛び上がる。 しかし、斜め上に飛び上がるのではない。 真上にとびあがった。 
 これが、VTOLとの違いだ。 地磁気の反発で運動するからだ。 
音も無音では、気持ち悪いから、なんらかの電子音を流しているのだ。 
 ルルルルルルルルル、と飛び上がり、独逸帝国のベルリンをめざした。 
到着は12時間後だ。 北極まわりで飛んでいくのだ。 
 超電導磁気エンジンは燃費がいいから無給油だ。 
ベルリン空港にはロンメロ将軍が直々に応対するらしい。 
 ロンメロと初めての本格的な会談だ。 
まあ、ハンナは慣れたもので、帰路にフローラを連れてくる計画を練っていたのだ。 
 パタンとトイレのドアが開いて、ハンナがお花を摘んで出てきた。 
「さきのプライベート機より、進化したのね。」 
 お古のお局CAが、「え、え、全自動になりましたから。」 「我が家にも欲しいわ。」 
「さあ、開発は○○会社ですから。」 「あら、そう、わかったわ。」 
 帰国したら、早速にでも・・・・ 総理より、忙しいハンナであった。  
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