大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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3首脳の考えは?

独逸帝国の政変

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 バッキンガムでの3首脳の会談は秘密裏に終わった。 エリザベス女王の私的行事を隠れ蓑にしての会談だ、あまり長いと疑われるのだ。 マスコミ向けには女王を囲んで3首脳の写真を提供して誤魔化したのだ。 で、結果は? 著者も、わかりません。 そこまでのツテは、さすがに著者も無いのだ。 好御期待などと、盛りすぎを反省いたします。 漏れ伝え聞くところでは、ソ連のステルヒン書記長は、すでに失脚している。 ソ連に使っても、あまり意味がない。 独逸帝国の現、シュリーマン総帥は、闇の暗殺計画の元締めである。 使うとしたら独逸帝国しかないのだ。 独逸帝国にも反シュリーマン派は潜在的に居るに違いない。 さしあたり、先の選挙の対抗馬であった、ロンメロ将軍である。 先の総帥であった、ゲッペルン暗殺は独逸帝国内の政変であり、独逸帝国だけで、解決する問題である。 そこに、日本や米国、英国が関わっては独逸帝国の国民も・・・・であるのだ。 早い話が面白くないのである。 「独逸帝国の闇を我らが解き明かしては、要らぬあせっかいであろう。」と山田総理だ。 「ふむ、確かに内政干渉だな。」とガーランド大統領。 「それは、わかるがソ連と離反させたい。」と英国首相だ。 やはり、ドーバーを挟んでいるから、最大の闇情報を使いたいのは当然である。 「私なら現総帥が先の総帥暗殺に関わっていたら、最低でも監獄送りにする。」 と山田総理だ。 「それを、判断するのは独逸帝国の国民だ。」と大統領だ。 「しかし、我らが教えるわけにはいかんでしょう。」と英国首相だ。 問題はそこなのだ。 3首脳らは、ロンメロ将軍の動きも、独逸近衛連隊のシュミット少尉の動きも知らないのである。 ユダヤスパイを使うという、作戦もあるが、リスクが大きすぎる。 アポを取る相手を間違えれば、破滅である。 英国首相が、「独逸帝国内部に詳しいヤツと一度連絡をしてみよう。」 「それからでも、遅くはないだろう。」 とひとつの考えをいう。 「しかし、チャンスは一度きりですぞ、相手を間違えたら、シュリーマン派なら、せっかくの情報が闇に葬られますぞ。」 「それに遅ければギガント90機がソ連から強襲となるやもしれん。」 山田総理は心を決めた。 「私の妻はユダヤだ、顔も広い、人脈もある、任せてくれないか。」 「いいのか。」 とガーランド大統領。 「ありがたいが、無理しないほうが。」と英国首相。 「イヤ、今回は打って出る、政治生命を賭ける。」 「今回、偶然手に入った大きな手駒だ、使い方では独逸帝国を敵から味方に、最低でもソ連やシナと独逸帝国が手を切ることもできるだろう。」 と山田総理は、大きな勝負に出ることとしたのだ。 それも、自身の妻を巻き込んで、である。 山田総理は4発ジェット機で、米国大統領を送りながら、機内で互いに最終の打ち合わせをした。 情報は使い何処があるのだ。 ソ連がギガントを東欧へ進攻させる前に、独逸帝国に手を打てば、無駄な戦いや紛争を抑えることができるやもしれないのだ。  総理は羽田に降り立つと自宅へ急いだ。 「オイ、今 帰った。」 「あら、今日は早いのね。」 「じつは、折り入って頼みがある。」 「あれ、わざとらしいわね、どうしたの。」 「独逸帝国にユダヤの友人がいるだろう。」 「え、え、まあ、私の従兄弟よ。」 なんと身内だ。 しめた、と総理は思った。 「その従兄弟に頼まれてくれないか。」 「どんな。」 ・・・・さあ、どうなるやら?
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