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英国の空母
英国へ渡った空母
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現在、日本は12隻の正規空母を運用していた。 日本海に3隻で、シナと半島、そしてソ連に対峙する。 ラィツランドに1隻、そしてローランドにも1隻だ。 なお、その運用費用はラィツランドとローランドが、それぞれ負担している。 そして、1隻は日本領台湾に配備している。 とうぜん、対シナだ。 そして日本領樺太に1隻だ。 あとは、佐世保や呉、などの軍港に配備している。 佐世保にはアマテラス改がいる。 呉にはナデシコサクヤがいる。 対馬にも正規空母がいるのだ。 日本軍の金で運用しているのは、本土にいる、8隻しかないのだ。 あとは、現地の民衆の寄付で運用をまかなっている。 思いやり予算である。 第二次大戦の米軍ような輪径陣の大艦隊は日本空母は必要なかった。 なぜなら、へたな外国の魚雷など、空母が抜きさるほど空母の速度が速いからだ。 最高55ノットである。 (時速100キロ毎時だ。) であるから、駆逐艦が2隻と工作艦1隻が正規空母艦隊のすべてである。 (内密に潜水艦が1隻ついているが。) それで、現在の米国の空母打撃艦隊ほどは予算がいらないのだ。(空母の最大の脅威は潜水艦だ。) それで、日本から英国へ、1隻回航することとなった。 そして英国で、運用されることとなった。 どれを、英国に廻すか。 おまえだ、おまえがいけ、あんただよ、と論争になった。 英国は伝統ある英国海軍(ロイヤルネイビーだ。)の国だ。 プライドは雲より高いのだ。 それで、正規空母とはいえ、遠慮するのだ。 恥じの上塗りをしかねないからだ。 日本は恥の文化だから、なおさらである。 日本としても性能の落ちるヤツは廻せない。 それで、新型を廻すことにした。 それで、最近、造船して、艤装が終わったばかりの正規空母を廻すこととなった。 名前は、まだ決定していなかった。 それで、名前を英国まかせにして、正規空母が英国へむかったのだ。 本当は以前、英国に空母を1隻、日本は渡しているが、英国は港の肥やしで、もはや運用ができなくなっていたのだ。 はっきり言って、古くなってしまったのだ。 それで、解体して資源にするべく日本に回航してきた。 そして、クルーが新型に乗り移り、日本海軍の指導の元、英国へ回航することとなった。 まあ、90機のソ連版ギガントは、完成がまだまだ先らしいから、時間はあるのである。 そして、英国の新型空母はマーガレットⅡ世と名づけられた。 命名式にはマーガレット王女が参列され、艦旗に自身の名前をサインなされたとか。 なんとも名誉なことである。 そして、英国のファルコンが離着艦の訓練である。 超電磁カタパルトが電気火花を飛ばし、重い爆装の爆撃型ファルコンが飛び立つ。 そして、ドウウウウウンンと着艦である。 40ノットで航行しながら訓練は繰り返された。 訓練中の事故で、数名の尊い事故死者がでたが、めげずに訓練は続いたのだ。 実際に戦死より、訓練中の事故での死亡が多いくらいだ。 日、米、英と独、ソ、支の二極は、小さい紛争はあるが、大戦までにはなっていないのだ。 第一次大戦の反省と日本の超越した軍事技術が均衡をたもっているのである。 それほどに、日本の正規空母は相手の国に巨大なインパクトを与えるのである。 全長300メートル近い、巨大な船が時速100キロ近い55ノットで航行するのだ。 そして、その巨大な長い飛行甲板から爆弾満載の戦闘機が電気火花を散らして飛び上がるのだ。 次元が違うのである。 ゆうに、50年、いや80年は技術の開きがあるのだ。 それも、日本人は休むことも無く、日々研さんであるのだ。 欧州やソ連などは、夏の長期休暇は当然だが、日本人は働くことが、美徳であり、休みも長くて3日が限度である。 その休み中も技術の研さんを考えているらしい。 こんな、国民は日本国民のみである。 その答えが正規空母であるのだ。
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