大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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新総帥の野望

乗せられたシナと半島

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 独逸帝国中央司令部の総帥室で新総帥シュリーマンはグルップ重工業幹部と内密な話であった。 「90機ものギガント輸送機ですが。」 「そうだ、どうするのか、もう使えないぞ。」と総帥。 「そうです、英国から武官が派遣されて、監視してますからね。」 「処分しかないか。」 「グルップとしては、取り立てて新兵器でもありませんし、大きいだけで技術も出来合いのものですから。」 「それなら、兵器として売却も・・・」 「そうです、総帥 シナあたりに。」 「そうだな、水上戦車でシナは失敗したからな。」 「ギガントに出来合いの戦闘機をつければ。」 「いい考えだ、これで、予算が・・・・」 なんという、無責任な相談であろうか。 早々にシナの大使が呼ばれた。 シナは日本との紛争で痛い打撃をこうむり、国内に不満分子が多くなった。 それで、なんとか不満分子を弾圧したが、まだ根絶されてはいない。 シナとしては、国内の不満を反日にして押さえているが限界がある。 それで、シナ大使は、このギガント輸送機の話を本国へ速報した。 本国の回答は、戦闘機と操縦者のセット買いであった。 総帥の返事は、とうぜんOKである。 シナは航空機が、イヤ飛行軍がサッパリなのだ。 一応、飛行軍はあるが。 複葉機で、飛んでるだけだ。 エンジンも空冷の400馬力が限界である。 自国生産は無理で、パクろうとしたが、さすがにヤバイので操縦する者が居なかった。 それで、独逸帝国から出来合いを高額で買い、飛行場に並べてある。 たまに機体の掃除を人夫にやらせているが。 それで、たまに飛行帽を深めにかぶり、独逸帝国のパイロットがシナ兵に化けて操縦して見せているだけであった。 まあ、シナや半島はメンツの国だからだ。 特にシナの軍閥はメンツにこだわるのだ。 相手を格下に観ることで、対面を保っている。 国家の政策とか、全くどうでもいい、メンツが命の次に大切な国である。・・・・・ここは、シナの軍閥政治の中心であるシナの首都のシャンヘイだ。 「おい、将軍いい話だ。」 「どんな?」 「独逸帝国から新兵器の・・・」 「また、使えない戦車ではないだろうな。」 「違うのだ、ロンドン急襲で、大型輸送機をつかったろ。」 「あの、引き返したやつか。」 「そうだ、その輸送機を90機、戦闘機とセットでとの話だ。」 「どうだ、悪い話ではないだろう。」 「それを、日本では、あれだから満州に使うのだ。」 「ソ連より早く満州を押さえるのだ。」 「幸い、今は世界の眼は独逸帝国と英国へ集中している。」 「ふむ。」 「そこに、つけこむんだ。」 「孫子の兵法か。」 「将軍さすがに、わかってるじゃないか。」 「そりゃ、孫子はシナの偉大な軍略家だからな。」 「これで、満州はシナが取った。」 風が吹けば桶屋がもうかる、のコトワザではないが、独逸が英国に吹かれて、それがシナへ吹き返したようだ。 シナの将軍は、相手が英国ではなく、満州国であるから十分に勝てると踏んだのだ。 英国には米国や日本の空母が控えていたからだ。 しかし、である。 満州に航空機で奇襲をかければ、大陸の奥が深い満州だ。 島国の英国とは違う。 いくら日本の空母からといっても、シナの輸送機が先行できるのは当然である。 満州国の皇帝を押さえればシナの勝ちだ。 米国も戦車では、戦闘機と輸送機には勝てないだろう。 それに、米国の戦闘機は空母配備で、満州の基地には居ないのだ。 日本も自国ではないから、即応は無理だ。 相手が予想していない方法での奇襲が効くのである。 シナの現政権の軍閥の、幹部は勝ちを、そして次期軍閥の長はオレだ、と確信したのである。 だが、問題があった。 輸送機から降下する兵隊がシナには居なかった。 どうする、さすがに独逸帝国が・・・・なんていえない。 そうだ、配下の格下の半島兵に降下してもらおう。 シナ兵ではないから、国内に不満は溜まらない。 満州に降下したら満州国民を殺せばいいだけなのだから、半島兵で十分である。 その混乱に乗じて、シナ陸軍が満州へ進攻すれば、OKだ。 将軍は部下に、「半島から、輸送機から降下する兵を招集しろ。」 「ハイ、何人ほどで。」 「そうだな、90機で1機100人だそうだ。」 「そんなにですか。」 「そうだな、訓練で死亡することも考えて10000人もいれば。」 「わかりました。」 半島はシナの属国だ。 それも、使い捨ての半島人としか見ていないシナである。 落下傘をくくり付けて、飛行機から落とせばいいとしか考えていなかった。 もとより空挺部隊は訓練された精鋭から選ぶほど優秀でなければ使えない。 しかし、シナの将軍はそんな、現実的なことは考えていなかった。 彼の頭の中では、落下傘を背負わせて、飛行機から落とせばいい、としか考えていなかった。 彼にとり、命など蚊ほども感じない、どうでもいい半島兵だからだ。 これを聞いて著者は半島に生まれなくて、心の底から感謝したほどである。 さて、どうなるやら・・・・・・・
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