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英国進攻
100機の大型輸送機と護衛戦闘機
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それは、32日後にやってきた。 独逸帝国の英国よりの飛行軍滑走路よりギガント輸送機が次々と飛び立つ。 1機あたり、100人の空挺降下兵と武器、弾薬。 そして、軽量移動輸送車が8台乗っている。 輸送車は機体の翼に下がっている。 2台セットで左右にぶら下がっている。 6人乗りだが、無理すれば10人くらい運べるのである。 最後に食糧機が飛び立った。 兵員の兵站(食糧)を調理したり配膳する人員が100人と器具と食糧が7日分載っている。 7日の間に進攻にメドをつける、あとは、現地調達かフランスより船で輸送の計画だ。 日本もそうだが、独逸帝国は食にうるさかった。 うまいメシを食わせる軍隊は強い。 まずいメシでは気力がでない。 兵の大きな楽しみの食事がデラックスなら兵は命がけもいとわないものだ。 独逸陸軍の強さの秘密であった。 たしか、大東亜戦争時、あの撃墜王の坂井三郎氏いわく、機内弁当は巻寿司であったとのことだ。(大空のサムライより) 当然、切ってはいない。 巻いたまま、かぶりつける。 狭いゼロの操縦席で操縦しながら食べられるからだ。 それに、オニギリよりうまい。 ちなみに、小便は垂れ流しらしい、でないと空戦でトイレはいけないからだ。 現在なら紙オムツがある。 おそらく、自衛隊は使ってるだろう。 話が戻ります。 そしてユンケーヌ飛行場から、とりあえずⅡ型で訓練した操縦者100人により100機のⅡ型が飛び立った。 奇襲であるから、戦線布告なんてない。 勝てば官軍である。 それを、いち早く探知した、ドーバー上空を飛行していた月光電子偵察機が英国へ打電する。 地上レーダーでは遠距離までは探知できない。 地球は丸いからだ。 それで、高度1万5千で24時間体制で連日飛ばしていた月光電子偵察機が探知したのである。 英国中央レーダー指揮所では、「来たか、とうとう、きたか。」 「おい、王室は米国へとりあえず、避難だ。」 「いま、連絡しました。」 直前でないと独逸帝国に悟られるからだ。 英国にも独逸スパイは多いのだ。 マーガレット王女以下、ロンドン空港から4発ジェット機で飛び立った。 中央政府は臨時政府としてロンドンから移動する。 山田総理のカンは・・・・・・ 英国宰相も納得した山田総理の推理である。 航空機で空挺部隊ならロンドン急襲しかない。 「私なら、一気にロンドン急襲して、放送局や政府機関を抑える。」 そう言いきった山田総理だ。 さて、独逸帝国はコマを進めた。 我が同盟国は、どうするか? 「空母から艦載機を発艦させろ。」 中央レーダー指揮所は指令を的確に出しつつあった。 「機種は、月光改の対戦車型だ。」 あれ、対戦闘機は、ユンケーヌⅡ型には・・・・ 英国の基地からファルコンが100機飛び立つ。 100VS100だ。 ギガント輸送機は月光改対戦車型が受け持つ。 しかし、相手は戦車ではない。 大型輸送機だ。 「君、月光改対戦車型の斜め下銃をお忘れでないか。」 月光改対戦車型には、かつての日本海軍の月光の斜め機銃が生まれ変わって付いているのだ。 あの、月光はB29の下に潜って斜め機銃を撃ちまくるのである。 結構な数のB29が墜落しているのだ。 GHQの占領政策で、日本はB29に手も足も出なかったと思わせているが、米軍のB29の機数が多いから目立たないが、300機近いB29を撃墜しているのだ。 だから、GHQ(占領軍)は戦後に日本の航空機産業も飛行機の研究も禁止したのだ。 戦後、米軍パイロットいわく、ゼロ戦21型はちょこまか動くので、イヤな相手だったと。 陸軍飛行隊も終戦まで、ビルマやタイ方面で、互角の勝負であった。 燃料が豊富であった陸軍は石油不足に悩まされないで戦えたのだ。 インドネシアのパレンバン製油所は陸軍が占拠していたからだ。 (陸軍は海軍に石油を一滴も渡さなかったのだ、軍内部の固執である。) それぞれの同盟国飛行隊は先導する月光偵察機の誘導で、的確に独逸帝国飛行軍に対していた。 独逸帝国の大型輸送機のレーダーに英国側戦闘機の映像が捉えられた。 独逸帝国も輸送機にレーダーを搭載したいるのだ。 それで、ユンケーヌⅡ型が編隊の前にでる。 輸送機援護のためだ。 「こちら、隊長機だ、英国ヤロウがでてきたぞ。」 「このユンケーヌなら楽勝だ、相手はファルコンだ。」 「1機たりとも輸送機を落とされてはならん、100人が乗ってるんだ。」 「おう、刺し違えてでも守りきるぜ。」 独逸帝国も気合十分である。
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