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クレムリンの工作員
共産主義の脅威
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革命はフランスのパリコンミューンから始まった。 そして、ロシアの革命となり、シナや半島まで及んだのである。 共産主義は聞えは心地いいが、(人類皆平等)裏がある。 言論弾圧だ。 共産主義は1党独裁が基本である。 そのために言論弾圧をするのである。 そして意見が違うと粛清(政府の名の元に殺してしまう。)されるのだ。 それに、共産主義は息を吐くようにウソをいうのだ。 共産党の都合のいいようにウソをいうのである。 富を分け隔てなく、働いた者も働かない者のも平等に分けるのが共産主義である。 そうなると、誰もが働かなくなるのだ。 話が戻る。 ソ連の連絡員の話だ。 総帥の部屋をノックしたが返事がない。 秘書はなかなか帰ってこない。 急いでいたので連絡員はドアを開けた。 誰もいない。 連絡員は、ソ連コミンテルンの息のかかった者である。 早い話が工作員を兼ねているのだ。 連絡員は、即断する、総帥の机の引き出しを開けた。 書類を適当に出した。 そしてスパイカメラで盗撮である。 そして、すばやく、引き出しに戻すと、ドアを閉めて、なにげない様子で秘書を待つ。 秘書が、お茶を持って帰ってきた。 連絡員は急いでいるからと帰る。 そして、独逸帝国内のソ連大使館に帰ると、暗室でスパイカメラのフィルム現像である。 だんだん、書類の文字が浮かんでくる。 連絡員はとうぜん、ドイツ語はわかる。 その写真には、とんでもないことが書かれていた。 ソレを焼き増しして、クレムリンへ、速達である。 手柄であるので、自身で持っていった。 内容を観たクレムリンは、衝撃を受けた。 これでは、ソ連が独逸帝国から見捨てられる。 その前に、なんらの対策を立てるのだ。 クレムリンは恐ろしい計画を立てた。 名づけて総帥暗殺計画だ。 独逸帝国宣伝大臣を垂らしこんで、次期の総帥は貴殿であると吹っかけたのだ。 しかし、ここまでソ連に危機意識を抱かせた総帥のメモとは、何だったのか? 著者は、あるスジ(死んでも言えない。)から手に入れたのだ。 それを、部分的に開示しよう。 それは、すべての独逸帝国国民に対しての総帥の基本的考えを述べたものであった。 覇権主義をヤメ、ソ連、シナとの軍事同盟の破棄。 そして、独逸帝国の付属国家、つまり独逸帝国傀儡政権での、完全なる自治を認めることであった。 そして、全国民による普通選挙の実施である。 どうぜん、総帥もイチ個人として立候補するつもりである。 つまり、全国民に(傀儡国家も含めてである。)総帥の信を問うのである。 そうして、政治体制を整えて、日米英軍事同盟との和解と同盟に独逸帝国の参加も含んだ内容であった。 つまり、ソ連やシナは蚊帳の外である。 これでは、クレムリンが総帥暗殺も考えることに、納得するのである。 計画は独逸帝国内の覇権主義派を取り込んだ。 軍部や政権には覇権の利権で私服を肥やしているヤカラが多いのだ。 陸軍は兵器開発のグルップと組んで、闇金の巣窟であった。 海軍は発言権も小さく、早い話がヨワッチイので、(負けてばかりだから。)大して利権はなかった。 飛行軍も同様である。 大独逸帝国の大(ダイ)陸軍が独逸帝国の腐敗の根源であったかもしれない。 綿密に作戦は練られた。 総帥亡きあとの政変などへの対策もとられた。 総帥は、あくまで国民のための犠牲として悲しみのうちに亡くなるシナリオが立てられた。 そして、総帥の意思を継ぐべく、次代の党首が建つのである。 独逸帝国は、帝国内に敵対する勢力はほとんど無い。 それでは、ドラマが出来ない。 それで、クレムリンは、とんでもないスジ書を考え出したのである。・・・・・・・
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