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2万人の避難だ。
2万人を、どう避難させるのか。
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ここで、問題です。 対馬の人口は当時2万人です。(史実では当時5万だが、これは妄想時代戦記である、で2万人である。) 正規空母から戦闘機を降ろしても2万人は乗れない。 では、どうするのか。 チーーーーン 時間切れです。 では、解答です。 ピストン輸送では間に合わない。 せいぜい、空母でも1回3000人が限度だ。 数隻運用するほど空母は余ってない。 お答えします。 乳飲み子を抱えた母親や児童や老人など、生活弱者を空母で運んだ。 残りは対馬港の漁船や民間船で対処したのである。 もとより漁船は多いのだ、漁師もたくさん居るのだ。 そこで、小学校単位でまとまって、中学校単位でまとまって空母に乗り込んだのである。 とうぜん、引率は教師である。 学校の旗を持って校長や教頭が先頭を行くのである。 幼稚園は保母さんである。 幼児や幼稚園はバスごと空母に乗りつけたのだ。 (親子は本土で面会すればいいのだ。) ひとりの生徒も欠けることなく乗船したのだ。 それは、ガキどもが空母に乗りたかったこともあるが、空母内には温泉設備がある。 正直、対馬には娯楽設備など、あまり無い。 単なる、田舎の島だ。 (対馬島民に謝罪します、ラノベですから勘弁してください。それに、現実は違います。) また、飲食街もあり、思わぬ散財となる。 しかし、政府からの訓練参加協力金なる、真っ黒な金が動いたのか誰も、なにも言わなかった。 それに、空母は対馬から本土まで、すぐである。 しかし、時間が夜間で遅いから、空母でお泊りとなった。 ガキどもは枕投げなど、まるで、お泊り会だ。・・・・・ 話は水上戦車250両のシナ軍団に替わる。 対馬で、空母に生徒らが乗り込んでいたとき、水上戦車軍団は日本海へ、漕ぎ出したのだ。 スクリューは快調に廻るが、戦車にフロートをつけたものである。 波を蹴立てて、というわけにはいかない。 せいぜい15ノットである。 だいたい時速30キロである。 まあ、普通の船と同等である。 燃費が海では良くない、それで、最後に給油船が同行している。 戦車に燃料のタンクを載せたら、バランスを崩して沈没しそうになった。 そういえばトラの巻に、余分な装備はダメと書いてあったのだ。 あぶない、あぶない。 将軍はもう一度トラの巻を読み直した。 それで、最後に燃料給油の船を追従させたのである。 作戦は、夜間に闇夜をついて、対馬に上陸する。 そして市街地を占拠して、住民を人質に取る。 翌朝、日本軍があわてても、人質がいるから手も足もでないのだ。 「ガハハハ、日本軍が満州に構ってる間に、対馬はシナの領土だ。」 将軍は勝利に自信を持った。 なぜなら、満州では200両余りのソ連戦車に援軍を求める無線をシナで傍受したからだ。 余程あわてたのか、満州軍は平文で、暗号ではなかったのだ。 満州軍の、あわてぶりがわかるのである。 対馬から生活弱者(幼児や老人ら)が避難訓練で、空母で本土へ向かって、本土に空母が接岸した。 そのころ、対馬の入り組んだ海岸に水上戦車の大群が姿を見せた。 音もなく、波間からすがたを現す水上戦車群。 対馬の街は街灯が点いているが、静まりかえってシーンとしている。 まだ、住民は、気がついていないなと確信する水上戦車の先見隊だ。 住民を人質に取るべく動き出した。 まだ、深夜0時ころで、夜明けには、まだかなりある。 日本軍はどう動くのか? シナ水上戦車隊と、どう戦うのか、見所満載の次回を・・・・・・・・
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