大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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新型の続編

まだ、まだ、新型はすごいのだ。

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 基地司令は満足して、「それで、車両の価格・・・」 すると、セールスマンが、それをさえぎり。「まだ、言わなければならない事があります。」 と、ささやくように言う。 思わず、ささやくように、「それは、なにか。」と司令が聞いた。 なんか、ヤバイ話か? 「これは、日本政府に内緒ですが。」 「ふん、ふん。」 思わず身を乗り出す司令だ。 「砲塔の砲は90ミリです。」 「え、え、キュウ・・・」 「大きな声で言わないで。」 「戦車のトヨスマルチ装甲が余裕で耐えます。」 「なんと90ミリ砲。」 いままで、75ミリでもデカイと思ってたのに。 日本の企業は、どえらえものを装備してくれたものだ。 司令は、「90ミリなぞ想像できない、戦車の砲塔は90ミリを撃っても大丈夫なのか?」 「それは、もちのロンですよ。」 日本企業は米軍向けと聞くと、とんでもない兵器を開発して渡すのだ。 いい例がファルコン初号機だ。 米軍は日本のハヤブサと同じか、すこしスペックを落として渡されるかとおもっていたら、日本のハヤブサのエンジンに3連ターボをつけて渡してきたのである。 1200PSがいきなり1500PSで、米国のハイオクタンのガソリンだと2000PS越えであった。 パイロットが加速度に酔ってしまうから訓練が大変であった。(それまで、複葉機で、450PSだった。) 並みの米国人では扱えないシロモノであった。 現実の世界も日本の輸出自動車は国内より走りが違うのである。 日本の狭い細かな道ではない、長距離の広いハイウェーを走るのであるからだが。 基地司令は気がかりなことをセールスに聞いた。 「それで、砲弾の搭載量は?」 「それは、同じ75発です。」 (現実の戦車は40から50発くらいだ。これは、ラノベだから) さらに、セールスは言う。「砲弾は大きくなりましたが、搭載方法を工夫しました。」 「どのような?」 「それは、砲塔の後ろにラックを造り、そこに20発ほど入れられます。」 「残りは車体の床に入っています。」 「砲弾は色分けしてあり、溶解弾は黄色、鉄甲弾は黒、爆裂弾は赤などに分かれています。」 「そして、砲身はライフル(螺旋のミゾ)では、ありません。」 「では、弾道が真っ直ぐに飛ばないではないか。」 「いえ、ライフルの溝が、返って弾道の速度の抵抗となります。」 「砲弾に尾翼がついています。」 「なんと、回転させては返って遅くなるというのか。」 「え、え、砲弾にダーツのような尾翼がつけてあります。」 「いままでの、砲弾より数倍はやいのです、それで、破壊力を増しています。」 思わず、米軍の基地司令のガートランド小将は日本人のセールスマンを見た。 そして、思ったのだ、日本人が敵でないことが良かったと。 こんな、ヤツを敵に廻したら命がいくつあっても足りない。 物というものを、究極を突き詰める体質が備わってると思ったのだ。 まあ今は、うまいコーヒーを、自らコーヒーサーバーから紙コップに入れて、3杯目を飲む基地司令であった。 お披露目会のテント内の様子は以上である。 新型戦車に、いままでマークⅡやマークⅢを使っていた戦車兵が、新車を観るように戦車の周りを廻る。 テーブルがあり、アンケート用紙が乗っている。 そして、アンケート用紙を記入して受付のセーラー服のオネイサンに渡す、それと引き換えにコーヒーサーバーから紙コップでオネイサンが注いでくれる、でコーヒーが飲めるという、見得見得の商いであった。 アンケート用紙の内容は、簡単なもので、形の感想や、触った雰囲気、戦車兵の生きがいなど大層な内容ではない。 しかし、諸君! ココにトヨスの秘密があるのだ。 アンケートはもちろん無記名である、中には駄洒落を記入する兵もいる。 コーヒー目当ての兵もいるだろう。 しかし、大半はマジメに記入してくれたのだ。 そのアンケートをトヨス自動車がムゲにはしないことを知ってるからだ。 トヨス米軍向け初代から乗ってる戦車兵の古参が言うのである。 「以前、紙コップを持つと手に熱い、しかし暖かいコーヒーが飲みたいとアンケートに書いた、すると10日ほど後の訓練で戦車に乗った。」  「どうだったと思う。」 「それが、紙コップが持っても熱くないんだ、紙が二重になっていて保温もいいし、手も熱くない、整備が言うには交換してくれと新らしいコップが届いたらしい。」 「オレは、何気なく書いたアンケートを、トヨスの会社が読んでることがうれしかった。」 「だから、それからマジメにアンケートは書いてるのさ。」 満州国の米国派遣軍、古参の戦車兵のナマの言葉である。 
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