大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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最新、極秘軍事技術

無重力製造合金

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 新型VTOLの超伝導モーターは、日本の最新の極秘軍事技術である。 それは、同盟国の米、英にも開示できない。 それは、超伝導は絶対零度の温度管理が必要であり、とてもVTOLのモーターには使えない。 しかし、日本のVTOLは使っている。 その秘密は、合金の製作を地上ではなく、宇宙空間で製造しているからだ。 無重力で製造する合金は絶対零度の超伝導の温度を飛躍的に上げたのだ。 具体的な数字は読者にも開示できない。 なぜなら著者もつかんでいないからだ。 それほどの軍事機密である。 宇宙空間へ、製造プラントを打ち上げて、宇宙空間でロボットが組み立てたのだ。 値段などつけられない合金である。 そして、定期的に材料を打ち上げて、出来た合金をカプセルで回収して、超伝導モーターを作っている。 あの、お局士官がチョイ乗りの自転車代わりといったのは、言葉のアヤであり、新型VTOLは数機しか完成はしていなかった。 しかし、独逸帝国のドーバー越えをアキラメさせるため、全機をオトタチバナⅡで、使ったのだ。 特別に操縦するメイド士官を、操縦とドイツ語の訓練までやったのである。 そして、最終兵器が、恐れ多くも陛下子飼いのお局士官である。 先祖代々公家の生まれで、気品が高すぎて三十路越えの、海軍の裏の軍令部とあだ名まである、七乗家の姫を独逸帝国総帥の空母案内説明に当たらせたのだ。 ドイツ語や英語やフランス語、スペインまでペラペラの最終兵器である。 今上陛下の激励まで、いただいて、お局士官は完璧に総帥を飲み込んでしまったのだ。 もとより、水上戦車は日本軍でも持て余していたのだ。 中途半端で使えないのだ。 ドーバー海峡越えの英国進攻を、日本国は持てる軍事技術と日本軍にひとりしかいない、最終兵器を使うことで、なんとか防ぐことができたのである。 ある意味では、独逸帝国陸軍、軍人の命を救ったともいえるのである。・・・・・ まあ、ここだけの話であるが、ロケット爆撃機は,以前 海底軍艦が使っていた旧型ロケット機を半分に分解して格納庫に詰め込んだモノである。 とても空母で運用など出来ないのだ。 まあ、独逸帝国を吊るエサである。 帰りの米国訪問では、さすがにヤラセだと空母運用をしている米国ではバレるから分解して米国では、お披露目はしなかった。  しかし、ハヤブサⅢ改の米国でのお披露目は、すごかった。 もとより、ハヤブサは単機ではない。 複数搭乗できる機体ばかりだ。 それで、このハヤブサⅢ改も2人の座席が用意してある。 当然、安全性を考えて射出座席である。 風防ガラスがはずれて、座席がロケット噴射で飛び出す。 でないと、尾翼に体が当たってしまい、ケガでは済まないからだ。 では、米国でのお披露目会である。 「カタパルトを使わないのか。」 「そうです、新型はカタパルトが必要ではありません。」 「体に負担が、かからないのか。」 「もちろん、飛行中の重力などは、いままでとかわりませんが、空母から発艦するときの加速度は、今までより少ないです。」 早速に試乗である。 いきなり、操縦は無理だから、日本人の経験者が同乗すると思っていた。 しかし、試乗はオレ達だけだ。 なんで? いきなりかよ。 ビビリながら米軍パイロットが二人乗り込んだ。 すると、「ハロー、ハヤブサⅢ改のナビです。」 え、今のは何だ。 先に誰か乗ってるのか。 座席は2座席しかない、オレ達だけだ。 「ハーイ、ワタシハ、ハヤブサのエレクトロナビゲータです。」 「機械の声か。」 「ソウデス。」 「よろしく、頼む。」 「マカサレヨ。」 「まず、あなたの、経験した機体は?」 「ファルコンV型12気筒6連ターボだ。」 「ワカリマシタ、では、体験版3番で・・・・」 「まず、音声のリクエストはありますか?」 「え、誰でもいいのか?」 「はい、それなりの有名な人なら。」 「では、エミリーで。」 エミリーとは、米国のゆかりんとの声が高い米国人の声優である。 「では、操縦幹を卵を握る感じで・・・・・」 「この、ハヤブサⅢ改は垂直離陸や短距離離陸が可能ですわ、空母なら短距離離陸をオススメしますわ。」 「エミーわかった、では短距離で頼む。」 「了解ですわ、では、スロットルを・・・・」 ハヤブサⅢ改は推力可変バドルを高速演算機が調整して、20メートルの短距離で機首を上げて失速することなく離陸した。 こうして、米軍はナビゲーターに慣れていった。 ちなみに、声のリクエストはエミリーが7割で、残りがゆかりんであった。 ゆかりん音声も当然、英語はペラペラである。 しかし、日本人のゆかりん本人は英語はサッパリである。 (ゆかりんは、日本人であることを誇りにしているからだ。)
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